もう1ヶ月以上前のこと…
クライアントの方が「海外のテレビを見ていたら、安倍さんが首相のような雰囲気でニュースに出てて…」とのこと。ご本人も情報の見せ方が日本と海外とで大きく違うことに驚かれていました。
無料の地上波か、有料の衛星か…情報の見せ方が違うことに気付く人も増えているんだな、とか思う今日この頃です。
さてと…
本の紹介が続きますが…クライアントから「年末年始にお薦めの読書本ない?」と言われて探している最中に出てきた一冊。つい最近も地上波で取り上げられていたようです。
本屋で欲しかった本を見つけたものの、立ち読み程度で内容の薄さにがっかりし、他にないかな〜と衝動買いした本です。いつも中味を凌駕する帯は信じない派ですが、購入のきっかけは帯の写真です。他の情報は一切目に入らず、帯の写真だけで買いました。
小さな女の子が手のひらに豆腐を乗せ包丁を添えている姿に惹かれました。
「がんで逝った33歳の母」という文字は家に帰ってから知りました。
最後の辺りには鼻水&涙が止まらなかったことを覚えていますが…私も早晩ガンで死ぬ確率が高いわけで、他人事ではない。このお母さんが偉大だと感じたのは、自分だけが幸せになるのではなく、この子を通じて幸せを未来につないだことだと感じておりました。
(長らく独身を続けていますと、そういうことも考えたりするのです)
5歳の子が台所に立ってみそ汁に入れる豆腐を切る姿。私も子供の頃に母親から教わりました。
「当たり前じゃん」と言う人もいれば「まな板でさいの目だろ」という声も聞こえそうですが…切りやすい大きさにし、それを手のひらに乗せ、皮膚を切らないように豆腐を切る感覚。豆腐の切り方で生き方を教えた母は偉大なり。
味の素がダシだと思っている大人は少なくないことでしょう。
本物のダシではないと分かっていても、本当のダシの取り方を知っている人はもっと少ないことでしょう。5歳の子にできることができない大人は以外と多いと思います。
しかし時代です。妻の生き様が文字で残り、続きを夫が引き継ぎ、子供は常に主人公。
ネットでの共有という現象は「生から死まで全て」という…それでもゴミ情報に埋もれる。昔話が残っているのではなく現在進行形という表現方法。デジタルネイティブという言葉が古すぎる感もあります。確実に世代交代が始まっていることも感じました。
今の子供たちは生まれながらに表現者だと思います。
しかし、この本を紹介するにはビジネスから遠すぎるので、別の本を紹介しようと思っています。でも、一節だけビジネスにも応用できる言葉がありました。
過剰な自信は人から素直さと謙虚さを奪うことがある
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