(ポータブル)電源「EENOUR P2001」調達の巻

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久しぶりに物欲ネタ。しかも処分ではなく購入。しかもこのサイズ。

(もはやポータブルではない件)

昨年の秋からずーっと気になっていたポータブル電源を購入。本当に紆余曲折を経てたどり着いたのは「EENOUR(イーノウ)」というメーカー。でもレビューを書く気はございません。それは他人様にお任せ。本日は選択経緯のメモです。

お値段は200Wソーラーパネルとセットで203,040円(税込)でした。

(ポイント割引も駆使)

キャンパーでもなく、車中泊にも興味のない人間がなんでこのタイミングで買ったかというと、いくつか理由がございます。その理由は後にし、選択基準について結論から。

ポータブル電源を選ぶにあたり重視したポイントは5つ

  1. 本体予算は20万円以下(2022年3月末時点)
  2. 短時間でもエアコンが使えるぐらいの瞬発力があるやつ(最低でも1500wh以上)
  3. リン酸鉄リチウムイオン電池 = 長く(安全に)使える
  4. パススルー充電(UPS)対応
  5. DC(車のシガーソケット)充電対応機能付き

実は昔からポータブル電源を使っております。ご存知「suaoki」。

おそらく規格としての充電回数はせいぜい300回?程度だと思いますが、購入時からバッテリーが0になるまで使ったことは1度もありません。継ぎ足し充電で今日に至っておりますが、さすがに自然劣化でバッテリー表示のメモリが1つ減っております。今も現役。

車載バッテリーに似たサイズ感。これぐらいのサイズがベター

これを買ったのは7-8年前になると思いますが、その頃はまだカメラマンをしており、主には車での移動中にカメラバッテリー充電に使っていました。60wソーラーパネルを使った充電記憶は2-3回。

普通はシガーソケットにコンバーターを咬ますシンプル対策で十分ですが、カメラ2-3台のバッテリー充電であったり離島仕事等もあり、それと時を同じくしてポータブル電源が出始めたので重宝しました。リコール前の初期仕様といえば古参ユーザーとご理解いただけると思います。

しかしsuaokiが幅をきかしていたのも2019年まで。そこを境にこの界隈もレッドオーシャンになり、超ハイスペック製品がキャンプブームに乗り、コロナ禍で車中泊云々もあり活況であったことは知っていたのですが、今となっては必要ないので無視していたところにロシアのチョメチョメ作戦でウクライナと一悶着の余波が資源高騰に結びつきそうなので、転ばぬ先の杖です。

モバイル電源「ZENDURE SuperTank PL」調達の巻
今回も珍しく新調ネタですがモノとしては新製品ではなく昔からある商品。かつては高嶺の花で、2022年現在も定価17,800円という恐ろしく高額なモバイルバッテリーですが超高性能...

あくまでも実家に投下する非常用ですが「リン酸鉄リチウム」製品ですから死ぬまで使い切れないかもしれない高性能です。

(余談ですが、本気の備えとなるとマイクロインバーターになるわけですが、そちらも準備中)

円安&資源高なコストプッシュインフレ(というかスタグフレーション)になりそうで、再び円高に戻ってくれればよいですが「こりゃー自分が生きてる間ずーっと円安かもなー」なんて思った瞬間にポチッていました。

 

ポータブル電源を選ぶにあたり無視したポイントは「高速充電」

でもこの商品は高速充電商品なんですょ。

(なんだよそれ…)

個人的にこの点を無視できた理由はsuaokiを使っていたので「充電にはそれなりの時間が必要なことは当然」と思っていたことが大きいです。ごく一般的な使い方だと慌てて充電する必要もない。

容量、W数、天候を無視して「すげー時間がかかる」といったコメントも見ましたが「当たり前やん」としか言いようがない。そういうものです。それがテクノロジーの恩恵で短時間充電も可能ということです。

(ほんと、テクノロジー進化おそるべし)

ちなみに到着時は70%充電でしたが「本体を触らず電源プラグをコンセントに挿せば充電が始まる」と書かれていたので押したらパネルが点灯し1000W超え表示。ちょっと目を離したら「残り充電時間24分、81%」というハイスピード充電。そしてコーヒーを淹れて戻ったら既に完了済。

あまりの早さに壊れてるんじゃないかと疑うほど。

充電早すぎ!!!

家庭用コンセントでコレですからソーラーパネル(200W)も期待しちゃいます。

 

(中華製)ポータブル電源を買った理由

ということでこれを買った理由ですが端的に言えば生活防衛。

もしもの備え – Be prepared.

今回はこれに尽きるといってよいのですが、目的は自然災害ではなく経済によるところが大きく、過去に比べて情報の流通スピードが早まることで備えも先手を打つ流れ。これは下に続く最後のポイントにつながる話ですが、この国は自己責任と自助が大好きな国だし、今は両親の介護があるので晩節の不自由を減らしてあげたいという願いです。

日本の家電メーカーが全滅で国産選択肢ナシ

サンヨーは消え、シャープは外資になり、パナソニックはテスラの下請け。総合メーカーの東芝は分解の危機、日立・三菱は我が道をゆく様相。もちろんHONDAとかmaxellとかも知ってはいますが論外なスペック。一見頑張っているように見える日本企業製品も中身はOEM。JVCケンウッドがJackeryだったりね。とにかく日本企業全滅。自ずと選択肢は中華一択。日本は既に4流国家でして、まもなく圏外となります。

(旧態産業は3強体制から2強体制へと減らしてる最中ですな)

円安デメリットが気になるラインを超えた

1ドル120円突破の驚きはないのですが、少し不穏なことは日本の債務超過。2000年や2015年の120円と比べられない借金の額。しかも毎年日本国民が貧乏になっている。一般的な話として借金まみれの人(日本国)が私にお金を借りに来たら近寄りたくない。つまりもっと円安に向かいそうなので、そうなるとメーカーは耐えきれずに値上げするわけで、安く買えるのは3月までと感じておりました。これこそ本当に茹でカエルな日本人だと思います。

物流が滞ることで値上げ加速を感じている

コンテナ輸送も大変なことになっておりまして、輸入品が2-3ヶ月到着遅れとかザラですが、お隣の国が一足先にもめていた尿素水なんてどの国もあらゆる産業に必要なわけで、これが滞る状況が続くと値上げは避けられない問題。届くのが遅いことも問題ですが、やはりお値段が上がるはず。

今はガソリン高とシュリンクフレーション(の実質値上げ)でもちこたえていても、本当の値上げも時間の問題。やっぱり、スタフグレーション行きですかね。

(制裁してる日本がブーメラン制裁。島国日本は非友好国ですからおそロシア)

生活費支出見直しの一助

そもそもは生活のすべてをお金だけで回す思考から少し離れたかったんですね。しかも日本は生活インフラがなにもかも民営化の様相で非常にタチが悪い。光熱費も交通費も常に利潤追求が当然。

そうなるとある人は家庭菜園、ある人は井戸水、ある人は太陽光(熱)発電といった具合にお金から離れることで支出を減らし、そのことで収入の増減を過度気にしなくてよい…書いてることが社会主義ですが。

先に触れた「マイクロインバーター」も準備中。

〜・〜

気がつけば今年は毎月なにかが値上がりしています。これが続くと「そーゆーもんよね」という空気になりインフレが加速するわけですが、私の肌感覚だとアメリカのニュースから4-6ヶ月遅れで日本も実感し始める印象。例えば今国内で起こっていることは中古車値上げ。去年のクリスマス前にはアメリカでも中古車価格が急上昇していました。

 

検討から脱落した名機一覧

早速ですが検討して消えた名機一覧。スクショ時期は2021.12月から2022.3月。

私もここまで値段を意識した買物は珍しいですが、どちらかというと高い買物ですから後々の参考になると思い、それぞれのスクショをクリックするとアマゾンショップページや商品ページへ飛んで最新価格を確認できます。

(クリックして飛ばなくなるのも時間の問題かと…)

さて、日本のインフレはどーなるか? たまたまここに辿り着いたアナタ、価格を見比べてインフレを実感されてください。

DC充電ナシにより脱落。それがあったら間違いなく買っていた

フォルムが好みでなく脱落。EENOURを知らなかったらこれ一択

まだ三元系電池がメイン商品だったので脱落

これはワイヤレス充電のはしりだけど三元系なので脱落

デザインはokですが三元系なので脱落

こちらはリン酸鉄リチウムだけどパススルー無しで脱落

最後まで迷ったのは「SUNGA」「ALL POWER MOSTER X PRO」「BLUETTI MAX」。

「BLUETTI MAX」をカゴに入れること数ヶ月。迷いに迷って増設大容量タイプではなくパススルー充電可能な「EENOUR」を選んだ感じです。

余談ですがポータブル電源はデビューがクラウドファンディングというのが定番で、その成功をキープ出来ているのは「EcoFlow」と「BLUETTI」ぐらいだと思います。どちらも共通するのはデザイン込で設計されてる点。

(五十歩百歩だけど)

「SUNGA」は時折破格セールスをやっており、私にも決算セールのお知らせメールが届き心が揺れました。なにせ超激安の叩き売り価格。LK3000(最大出力6000w商品)が185,250円。驚異の10万円お値引き。車に乗らない人でDC充電を無視すればこのメーカー一択でしょ。

ちなみにこちらの会社は中国の「LK POWER」OEMなので日本製ではありません。似た形の中国OEM製品はいくらでもあります。英語でのやりとりが苦でなければどこで買ってもスペックはほぼ一緒です。

(個体差のハズレを引く確率も一緒かと)

メーカーサイトにたどり着けば次世代モデルも見れますが、私はDC充電を譲れなかったので激安でも落選。充電の入力系統は多いにこしたことない。

「ALL POWER MOSTER X PRO」は今回買った商品とほぼ同スペックですが、こちらを選ばなかった理由はフォルムがガテン系過ぎる印象と本体電源コード位置。出力系統が揃う前面から見て真後ろの中心に電源コードがくるらしく、収まりが悪いと判断して却下です。家でも車内でも横の方が収まりがよいと思います。

 

ポータブル電源に製造業(made in japan)の没落と衰退を感じる

最後に「EENOUR」と全く同じ見た目の「ASAGAO」ですが、ほぼ同スペックですから安い方を選んだまでの話です。(調べてないけど)おそらく「SUNGA」と同じパターンかと思います。

この販売手法を見て「ほんとうに日本は衰退している最中」と感じました。

(しみじみと)

かつて多くのモノづくり企業を撮影していたこともあって「断言します。 日本がモノ作り産業で競争力を取り戻せる日は二度と来ない 」という孫正義氏のことばを忘れることができません。

「断言します。 日本がモノ作り産業で競争力を取り戻せる日は二度と来ない 」(孫正義)(LeadingCo)
すぐに行動できなくても、孫さんのように時代の大きな局面を理解しておくのはものすごく大事だと思います。 孫さんが…

このポータブル電源も正しくそのような製品です。

(何度この文字を見てもポータブルではないけど…)

中華製ですから日本企業はミドルマン利益による会社経営です。日本の技術的要素ゼロ。

こういう状態でeコマースに薄っぺらい内容のレビュー合戦は時間の無駄で、日本のGDPはこれから先も確実に下がるわけですが、レビューを読むとこれに気づけていない大人が山ほどいるのですから日本の未来が明るいわけがないというもの。

(偉い大学教授の本なんて読まなくても察しがつくほどの衰退劇)

日本円で15万〜20万の商品ですが、利益の大部分が中国へ流れてるわけです。

日本企業はほんの上澄みだけ。日本の家電メーカーは終わりを迎えようとしてるんでしょうね。

だから自動車産業(でしか勝負できない日本)は円安にしてでも潰せないのでしょうが、それとて就業人口からみるとごく僅かですから、そんな歪んだ社会構造が長続きするとすれば良くも悪くも日本経済の仕組みが壊れるのは時間の問題だと思います。

とまぁ嘆いたところで電気代の請求は必ずやってくる。

冒頭書きましたようにポータブル電源が生まれて10年経っていませんが、この商品がそうであるように技術的にはこの2-3年でコモディティ化が進み、スペックはほぼ頂点商品でして、この続きは「BLUETTI」のような大容量商品化ぐらいの差別化ではないかと思います。

こういったガジェット紹介動画も昔は重宝されましたが、ほんの数年で陳腐化するので賢い人ほど動画を作らなくなりましたよね。キリがない。

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ポータブル電源「BLUETTI EB70S」調達の巻
3月末に大きめのポータブル電源を購入したばかりですが4月に追加で少し小さめの「BLUETTI EB70S」を購入しました。リサイクルショップで未使用品45000円を見つけ衝動買でしたが後悔はしておりません。

最後のオチとしてスペック的には4G回線/Wi-Fi接続遠隔管理ができる「ZENDURE(ゼンデュア)」という(アメリカ発だけどたぶん中国製造)メーカーの「Zendure SuperBase Pro Portable Power Station」が良さげですが、この辺りになりますと機能は誤差なのでセール価格や型落ちなどで妥協してもスペック的には大差ないと思います。

ということで「リン酸鉄リチウムイオン電池+パススルー充電」タイプの蓄電購入メモでした。

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