74年前は丸焦げの死体だらけの場所

ひとりごと
この記事は約5分で読めます。
スポンサーリンク

タイトル写真は今日の写真ではなく春ごろに撮ったものです。

中央奥に原爆ドームが見えます。平和記念資料館はまだ工事中です。

このアングルは知る人ぞ知る場所からのカット。

場所を知っていても用がなければ入りにくい場所。

今日の広島は雨模様で気温が31度前後だったらしいですが毎年恒例の8月6日。ここ2-3年は努めて文字に残しております。投稿日付が間に合ってよかった。

今年は吉本興業がどーたら、参院選がどーたら、韓国貿易がどーたら。

今日に至ってはダウや日経がおはぎゃーで大騒ぎしてるのでニュースとしては霞む感じですが月日が経つのは早く、ここで立ち止まらなかったら1年に一度も平和について考えない人間になっちゃうので恒例の小休止です。

ちょっと話がそれますが…

今年はあちこちの病院へ両親を連れていっては治療したり入院させたりと大忙し。両親共々壊れはじめている最中で…いま8月ですけど、これをメモしがら指折り数えたら月替りメニューで一般内科、整形外科、歯科、循環器内科、泌尿器科、脳神経内科の病院へ出入りしております。

その親も戦争経験はないのですが、日本でリアリティをもって戦争を語れる人は年を追うごとに減っており、広島に限らず戦争遺構は努めて残さないとダメだと思います。

日本は1945年に戦争に負け、1952年まで進駐軍に管理された国で、その負け戦で受けた国内空爆はほぼ全国区なので、戦争遺構なんてどこにでもあったはずですが、日常生活で意味のないものは消し去る法則が発令し、日常生活では滅多に目にしない国になってしまいました。

それこそ平和でよいことなんですが、そういうことを残すことが大切ということをしみじみと感じる歳になってきました。

実は先の約7年間はGHQ占領下なので、あらゆる行動が制限されちゃいます。この7年間で日本はすべて破壊されましたね。なにもかも。この期間がもっとも短ければ日本はもう少しまともな国に戻れたと思うのですが、後悔先に立たず。

被曝からそんなに月日が経っていない昔は遺構がそこらじゅうに残っており、特別なにか残すことを考えなくても文字通り焼け野原で被曝アイテムがゴロゴロ転がっていた当時を生きた人々の方が超真剣で、それは社会的制裁を予想できてもコッソリと言葉や文字で残してくれています。

遺構がいまも残っていることはありがたいことですね。

それらがなければ想像することが難しい。

 

当時はあまりにもありふれた焼け野原の風景で無意味と思われた保存行動も半世紀を経て異彩を放つ原爆ドームです。これに限りませんが意味がないから行動しないのではなく、自分が大切だと思ったことは行動を起こして意味を持たせる。それが見抜ける人間かどうかが大切。

人間が燃えても燃えカスすら残らず消えた場所。

原爆は体験者にとっては語りたくない出来事ですが、人間の業を余すとこなく語って後世に残していただきたいと思います。

最近は北方領土の件で東大卒の賢い方が「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか?」とか言ってますが、その後の所業も頭をかしげますが、こういう方々が政治の中心にいて国がまともに機能する由もなく嘆きの壁のような心境。

私は戦争体験談を好んで漁るタイプで原爆のみならず「傷口にウジがわく」「後で迎えにくると嘘をついて逃げた」「カニバリズム的心理で死の行軍」など色々な話しを思い出しますが、こういうことは若い時にインプットしておかないと年老いてからでは記憶の風化が早くてダメですね。

今年は一度もそういう動画を見ていないので長崎の記念式典までには1-2個は見て平和のありがたみを感じたいと思います。

毎年思うことですが、一瞬で人間が跡形なく消える爆弾ってね。人類史上最大規模のジェノサイドであることは間違いありません。アメリカは世界中で大量殺戮が大好き。

 

熱波で人間が溶けて消える場所だったんですよ。

秒で日焼けを通り越して炭になった場所ですよ。

そこらじゅうの水場にあつまる焼け焦げた人間。

その人間にたかるハエとウジで異臭と死臭の街。

 

そらー誰も語りたいと思わないですよね。本当は忘れたい。思い出したくないし、語ると思い出してしまうからそっとしといてほしい。これが本音ですよ。

普通の感覚だと、なにかのきっかけがないと語れないと思います。いやホンマに。

人間はほとんどの記憶を忘れるようにできていますが生涯忘れられないほど鮮明な記憶ほどつらいものはないでしょうね。ふとしたタイミングに記憶がよみがえることがありますが、こんな大惨事のフラッシュバックは心地悪い。

 

今年は8月16日(金)24:00~25:47にNHK Eテレで「ひろしま」が放送されるそうです。私も以前に見ましたが、大人が見てもゲロを吐きそうなリアリティで迫ってくるおすすめ映画です。

ところで、この都市も駅前は大きく様変わりし始めており、ほんの少し先の未来は「えっ?こーなったの?」みたいな大変貌を遂げますが、トップの写真でも異彩を放つの高層ビルが右側のリーガロイヤルホテル広島。

大阪や東京で見れば普通の光景ですが広島で見ると違和感です。この違和感は京都に乱立する現代建築に通ずるものがあって、その存在自体が我慢ならぬ存在感です。

まぁ、色々と経済界がどーたらこーたらあるでしょうが、高層建築よりも大切なものを見つめると、この高さにする必要はなかったはずですが、たまーーーーにこのホテルの横を車で走る度に「よー知っとるホテルだけど、この建て方はセンス無っ!」とか思うのでした。

share

コメント