年末に「10冊ほど本を買ってくれんか」と親に頼まれましてね、その中の1冊が本書。原題は「独裁者に立ち向かう方法」ですが日本語タイトルの方が秀逸です。
そろそろ85歳で、生活の半分は認知行動な人がスマホもSNSも使わないのになんでこんな本を読みたくなったのか謎ですが、おそらく新聞広告を読むヒマがある要介護者と読まない息子との差ですかね。
本の内容を雑にまとめると「ジャーナリストのSNSとの向き合い方」といった感じ。
SNSの影響力が幅を利かす時代ですから私の捉え方は「この本もまたプロパガンダである」という穿った思考で読み進めました。なにせ帯コメントの「ヒラリー・クリントン」と著者の「CNN勤務」というだけで、そーなります。
(SNSを知らない我が親に理解できるのかどうか…)
最近ツイッター(現エックス)を見て感じたことですが、色々な政党が「除名(除籍)処分」というのをされてます。偶然だと思いますがよく見ました。最近は自民党京都でやっていましたが除名された瞬間に、除名された方を応援していた方が迷子になります。
(昨日まで応援していたのになんで?)
そこで生じるのが「党の判断に従う派」と「除名された人に従う派」です。
除籍された瞬間にSNS内で分断が生じ、さっきまでの味方が敵になるんです。
たまたま自民党の例を出しましたが、これはどこの党でもやっています。もちろん除籍や除名された立場になって考えると、凄まじい排除感があるでしょうね。
これに思うことは、政治に金がかかりすぎることで欲をかいたり、諦めや踏ん切りが付かないビジネス政治によるところが問題の要因ではないか?と思うのですが、いずれにしてもSNSではそんなことを四六時中やっていて、1日に10回以上ツイートしてる人などを見ますと「この人、SNS中毒だろーなー」なんて思うわけです。
20回以上ツイートしている人などは「いつ寝てるの?」とか思わざるをえません。
(そもそも人間として存在確認できない、文字のみを信じること自体がゴニョゴニョ…)
私のSNS史は「どれも使ったことがあるけど、どれも放置」で10年以上経過しておりますが、SNSの情報発信がマネタイズの社会ですから、これを生活の中心に組み込んだ生き方をせざるをえない難しさも理解できますが…
そういえば12/29の日経で下の記事が話題でしたけど…
どのぐらいの数の日本人が外務省を信用しているのか?知りたいところです。
ちょっとだけ面白かった部分を抜粋しますと…
日本は「報道しない自由」の国なので私もテレビを捨てて10年経ちますが、テレビがなくて困ったことは一度もありません。テレビがあったときに感化され影響を感じたことは多々。世間が何を言ってるかの確認に見る必要すらないですょ。時間の無駄。
これを会社経営に徹底させた理由は個人的な人間関係を超えてシステム的に機能するため。納得の3点ですが、透明性と説明責任は対の関係にも見えます。この2点を徹底すると、いわゆる「親しき仲にも礼儀あり」が機能する気がします。
ネットで繰り返される分断構造が説明されていて興味深い。私たちはSNSで話題のごく一部の情報に妄想を膨らまし、感情的に脊髄反射し、それがSNSネットワークで膨張し、中には行動を促す。つまり最初に出される情報が不完全であることに加え、今では「SNSだとこうバズるはず」と意図的に仕掛けている人がいるわけで…SNSは「話半分以下」という理解でよい塩梅です。
SNSでインフルエンサーがフォロワーを巧みに動かして優位な状況を作る実例としてフィリピンの大統領選を例に書かれていますが、今ではもっと複雑化していると思います。そもそもFB時代は終わっていますが別の言い方だと、常に新しいSNSを使えばトレンド起こせるとも言えそうです。
ファクトチェック組織自体にファクトチェックが必要というお話。「人を見たら泥棒と思え」。
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