先日JALとSBIホールディングスが共同事業会社設立というニュースがありました。そろそろ2018年が見えていますしSBIと言えどもスタートアップ企業のスピードに比べると出遅れ感がありますがスマホとマイレージとお金を結ぶんだそうです。まさかJALもこれからスタートということではないと思いますが……これも先々には仮想通貨が載る話しだと思います。
マイレージシステムってこの先どうなるんでしょうね。ポイント換算で商品交換できるので交換価値を持っていますが…このFFPの仕組みは移動距離に価値を持たせるので仮想通貨的なんですが今の用途は限定されています。なんとなくお荷物な仕組みのような気もします。いちいちフライトに応じた計算機能を持たせてメンテナンスする手間たるや。マイラーの修行フライトとかまだやってる人いるのかな?とか思っている今日この頃です。
さてと…
9月に教えてもらって気づいたWinding TreeというICOのホワイトペーパーを眺めていました。
中身は旅行業界向けで「たぶんこんなの読んでる業界人はシステム部門でも僅かだろうな」とか思いつつ。以前触れたFujintoがscamだったかもしれないこともあり、少し深く情報を追いかけて勉強しました。さすがに前回のメモはかなり荒っぽく書いており、そのまま鵜呑み(されるほどのことは書いてませんが)にして時間とお金の浪費だと不幸が連鎖するという自戒も込めて。
ポンコツメモですがホワイトペーパーをこんな感じで読み取ったという参考にどうぞ。
ただプレセール終盤にホワイトペーパーが刷新されました。
そういうことが許されるという恐ろしい世界です。セール中にホワイトペーパーが変更されるとは無茶苦茶な世界です。プレセール中にネット上ではMarket Validation Mechanismという項目に対する質問も散見されたので、よりシンプルな表現に改変されたようです。このメモはプレセール時の旧ホワイトペーパー情報をメモしています。正しくは最新のホワイトペーパーを読まれてください。
ということで、以前にも触れましたが各社のホワイトペーパーの中身はパラノイアもぶっ飛ぶぐらいまともで「よくぞ言った!」という正論が多いのですが、このICOもその1つ。何はともあれ理屈抜きに「今ってそーなんだ」と感じたことのメモ。
- アメリカのOTAはPricelineとExpediaでシェア95%
- GDSはアマデウス、セーバー、トラベルポートでシェア99%
- つまり上記5社で全米はカバーされている
- 先5年でソフト対応へ変化なき旅行会社社はブラックベリーのように消える
- 旅行会社社は価値があるから使っているのではなく、選択肢がないだけ
オジサンでも想定内の説明文でしたが数字のインパクトはあります。アメリカを旅行すると確実に網に引っかかる仕組みが出来ちゃってるんですね。要は規模が大きくなった企業の流通網に乗ることで価格コントロールの罠にはまることが問題!?みたいなことが説いてありました。
それはまあどこでもある話なのでどの産業でも革命が起こる可能性があるとも言えます。
このアイデアは前々から練られていたようで創業者の熱い発言は後ほど触れるとし、今年の夏にシリコンバレーのPlagandPlayで平たく説明されたようです。というか、たった5分でプレゼンとか….素晴らしい。
このPlagandPlayはかれこれ10年ぐらい前に話題となりましたが今となってはちょっと寂しい(というか廃れた)感のあるシリコンバレーにある「ITでびっくりイノベーションしちゃうぞ」的人達が集積している場所です。簡単に言えば技術とアイデアとお金が1ヶ所で解決できる場所。
今では日本でも導入されていますしそれなりに活況。なぜかオジサンも昔ここに行ったことがあります。そういう場所でプレゼンに登壇されて真面目に頑張ってるんですからscamではない案件。
ペーパー内でリンクされているページの中を読むと業界の変遷が書かれており、今は第4フェーズに突入中したところみたいです。詳しくはスライドを見てお楽しみください。2015年3月にまとめてあるってスピード感が違います。オジサンはついていけない。
- 1960年代にIATAの下でコンピュータ予約システム(CRS)開始云々。後にGDSと進化する
- 1995年頃からOTAが現れ2005年まで続いた。ポイントはGDSが苦手とした在庫を突く
- 2000-15年は共有経済機能進化。SNS、口コミ、評価、スマホ、直前予約など要因は複雑化
- 幾つかのコアなプラットフォーム上でスマートモビリティ化へ進化中
現在進行中の内容は複雑すぎてとても要約できる量じゃないのでパス。
ザックリ言えば旅行業界はCRS時代からOTAに至るまでの変化経験を持っているのでこれから先の変化にも対処できるはずだ、と。手をつけないとユニコーン企業に全部もってかれるぞ、と。2020年にはその姿が形となって現れはじめるぞ、と。日本で言えばメルカリさんのような会社がポンと現れて、まさにその現象があらゆる業種で起こるってことですね。
ホワイトペーパーから少し話がずれますが代表の発言を追うとかなり熱い男のようで、とにかく熱く語っています。私の知る範囲の業界人は全員斬られた感じです。
- 私たちは予約の際に20-30%の手数料を払ってるんだよ
- 旅行業界の開発者は仲間同士の協調がない
- そんな個人情報を集めてどーするの/li>
- PricelineとExpediaで世界シェア47%
- 数年後所有者は物理的資産だけ管理し、在庫管理する企業が最大の利益を上げる
- 航空会社はGDSを作り、ホテルはOTAに在庫を渡した
- メインフレームで作られているGDSはコマンド入力多すぎ
- OTAは手数料高過ぎ
- 従来の経営概念やスキームは短期利益を求めざるを得ない/li>
フムフム全くもってその通り「よくぞ言った!」的内容でした。ついでに失礼ながらもTwitterを追いかけて勉強しました。
- アマデウスはStar Allianceで64%、One Worldで75%、Sky Teamで53%のサービ提供
- インドで50%シェアのMakeMyTripの記事にもinspiredされた感じ
常にアンテナ感度100%の方で実体を伴っているTravel Tech Conを立ち上げて旅行業界全体の底上げを考えていることは理解できました。日本の業界でも似たようなことしてる人いるのかな?
このワインディング・トゥリーが何をしたいかというと…旧ホワイトペーパーには「Ethereum with a DAO governance platform」と書かれていました。
(※刷新されたホワイトペーパーからはSuperDAOという単語は消えWinding Tree DAOに置き換わっていました。DAOの理解だけで膨大な量になるのでこれ以上触れません。)
オジサンはポジショントークは苦手で、自分が不確かな情報を書いて他人を巻込事故に合わせると貴重な時間とお金が吹き飛ぶので細かくは触れません。恐らくはコチラがそのDAO governance platformだと思います。各々お調べください。なんとなくコチラの動画が理解を早めるような気がします。ここで理解したことはSuperDAOが玉ねぎの絵のようなレイヤー処理できるということ。まさに玉ねぎ。
難しいことは横に置き、肝心の骨子。
- なによりも「より安く、より速く、より楽しい消費者体験」を作りたい
- 小さなスタートアップ企業でも使える業界の仕組みにしたい
- 予約手数料ビジネスは古い。マイナーの計算手数料だけで回せるでしょ
- サプライヤーデータに容易にアクセスできるとメタ・サーチはデータソースの1つと化す
- オープンソースで作る
- もちろんセキュリティは(銀行並みに)ガッチガチ
- バンドリングを効率化したい
- オープンに溜まった匿名データから嗜好分析〜販売へつなげたいたい
- 旅行予約チャットボット(AI)も当然使えるよ
- プラットフォームは作るけどインターフェイスはみんなで考えよう
- 追加機能はトークン保持者がスマートコントラクトを投票追加して進化させてね
他にもいっぱい書いてあるけどパス。とりあえず気にしてることは…
- 旅行業界全体のトランザクションは今のETHは改善されてる
- トランザクション時のセキュリティは暗号化されるし当事者しか見ないから大丈夫でしょ
- 最大の問題はこういう問題を知ってもらうこと
バンドリング効率化というのはオジサンが旅行で利用する複数(ホテルとか飛行機とか電車とか)の予約記録を束ねてまとめちゃうって感じの意味だと思います。旅行業は関係機関が複雑に絡み旅行中もリアルタイムで予約、キャンセル、変更が起こるので超やっかいですが中身は現状の作業をポンと置き換えるだけ。旅行業界もブロックチェーンでバラバラのものを1つに集めて共有してTeamでAllianceしてOne Worldにしませんか?という感じですね。
なんと壮大なことを提唱する人が現れたものだと感心。しかし実は既に業界内でも水面下で類似作業が始まっていたということは最後の方で触れます。
今IPOの世界では必死で「この分野で1番」というのを競っているのですがそれはもう古いしお守りが続かないから止めたら?と言われて明日からANAとJALが同じプラットホームで商売しているイメージが浮かばない。とは言いつつどちらも頑張ってクラウドサービス止まりな現状で次の一手は?と聞かれると・・・。日本はせめて国内マーケットだけでも束ねると良いモデルになりそうな気もしますが。
とまぁ、ここまでホワイトペーパーを斜め読みしながら「こんな時代になるんだなー」と思ったことをブラウザ2画面左右にチラチラ見ながらメモしていたのですが最後のチャレンジという項目に「問題はプラットフォームの仕組みや可能性を人々や組織に教え説得すること」と書いてありWinding Treeに頼まれてもないですが続けてみます。確かに結構大事なポイントです。
旧ホワイトペーパーにこんな一文がありました。かなりガツンときました。
ブロックチェーンは仲介者を切り抜くようにデザインされている。
オジサンも20代の頃はGDS(まだCRSって呼ばれてた頃だけど)をパチパチしておりましたがそれが今でも幅を利かせてるんですね。これをある意味ぶっ壊せ的発想。そういうパイプの維持管理、手数料、不透明な処理時間や人件費が消費者コストに反映されて迷惑千万という感じ。それが下図。
いまは猫も杓子もメタサーチな時代です。消費者から直接クルーズの図式は航空会社でもありますがとにかく複雑。確かに航空会社とGDSはセットで動いていますよね。昔はGDSに便利さを感じましたが今はどうなんでしょう。
ということで、ブロックチェーンで仕組みを作ればサプライヤーもエンドユーザーも僅かなトークン手数料(1%未満)で予約やキャンセルができ、今のようなビッグ企業だけの寡占市場問題は解決できるよ、と。そのために LIF TOKEN のICOをするよ!みたいなことが書いてありました。 下の図がWinding Treeを当てはめた場合。
簡単に言えばお客として旅行会社に行って「このホテルに、あの飛行機に、ここのディナーに、あっちのオペラに、そっちのツアーに、ここの列車に」ということをバラバラでやっているから手間がかかる。全部Winding Treeに巻き付けて連携させて皆んなで使えば楽でしょな話。
Winding Tree経由で調べればタダ。売買が設立した時にWinding Treeがトークン手数料を貰う仕組みみたいです。メタ・サーチがデータソースの1つと化すというのは当然。
オジサンがこの図で気になったのは旅行会社を咬ます(B2B)に意味はあるのか?ということ。
つまり「旅行会社頑張れよ、良いもん作るから」という演出にも見えます。
旅行会社がなくもても機能しますよね。壮大なことを書いてありますが近所のスーパーで買物するのと一緒です。野菜、果物、加工品、肉、魚、調味料などすべて1つのスーパーで済ませられる。それを未だに昭和の商店街のように「あっちの魚屋、こっちの八百屋」みたいな70年代ビジネスモデルをいつまでやるんだ?ということなんでしょう。
そしてこれをホテルの事例で落とし込んだ図。
こちらもあくまでも旅行会社を挟んだ図(B2B)ではありますが…ホテルは部屋の値段を決めてWinding Treeに在庫を出す。旅行会社はその在庫を見る。旅行会社が在庫を見るのはタダ。客は昔と変わらず選ぶだけ。必要コストはホテル側が在庫を出す時と購入時の僅かなLIF TOKENだけ。超シンプル。
今の旅行会社は在庫を見るために結果として何らかの形で使用料を払ってますから見るのがタダというだけで旅行会社はコスト削減。皆さんが旅行会社で行き先を告げるとパチパチ叩いてフライトを調べてくれる機械(GDS)あるでしょ。あれ使うのタダじゃ無いんですよ。調べさせて予約しないで帰っても旅行会社は固定費払ってるんですよ。それがタダ。
例えばOTAを通じて部屋を予約すると1室売れる毎に基本手数料が約10%ぐらいOTAに吸い上げられる。もっと高い場合もザラですよね。支払手数料も数%、販売管理手数料も数%・・・全部足すと手数料だけで20%近くになります。お部屋代10,000円の手数料が2,000円?!と仮定して5部屋売れたら1室のお部屋代?積もると結構なお値段になるんです。だから綺麗なナタリー姉さんに釣られて「ホテル?トリバゴ」とか使って安くなったと喜んでる場合じゃないよ、と。結局は大株主のエクスペディアがウハウハな図式なんですね。
「ブロックチェーンは仲介者を切り抜く」のでWinding Treeの少額使用料で機能を共有し合えば便利でしょ?ホテルと同じようなことを飛行機でも列車でもレイヤー管理すれば便利になるでしょ?と。余った時間は本来すべきサービスに使いなさいということです。
以前いくつかのICOを「前座に感じた」ことをメモしました。正直申しましてPally以外はピクリとも反応しませんでした。それと比べればWinding Treeは二ツ目ぐらいに感じます。以前のICOは現状の仕組みの延長で長いもの(既存企業)に巻かれるICOですが、今回はそれすら突破してひっくり返してパラダイムシフトで巻き返す感じ。星一徹ちゃぶ台返しです。オジサン的には応援したくなるICOです。
このことを日本に当てはめると成熟しているので難しそうに見えますが開発途上国から見るとメリットの塊のように見えました。GDSに載らなくても飛行機の座席を売れるかも!
私、先月思うところあってアフリカのフライトを調べまくっておりました。GDSに出てこないけどあちらの国ではナショナルフラッグキャリアです。そういう立ち位置の会社は山ほどあると思うんですね。更に言えばネットを駆使して予約は出来ますがプラットホームという安心感すら無い遥か彼方の航空会社とオジサンさんは1対1の関係です。「んー、今じゃなくて日程が決まってからにしよう」となるわけです。これも元をたどればキャンセル料を処理するシステム管理コストまで行き着くわけです。となると、今更考えて作るのは止めてこういう仕組みに乗っかるのも一考ではないかと思って読んでいました。
このICOは旅行業界で働いている人が注目すべき内容だと思います。
私のような田舎のポンコツには全く関係ない。そのためにTravel Tech Con等の複数の布石があり、旅行業界の再構築をいち早く手がけるICO。でもちょっと気になるICOです。
例えば「Airbnbが流行ってるからマンション借りるぜ」とか「大手が参入するから撤退だ」「いやエニカだろ」的な昨今ですが、そういうボトムから見た話しよりもAirbnbの実態がホテル業でNo.1になっていることや、Uberが世界中で物議を醸しながらもタクシー業でNo.1の現象など、ブロックチェーンの世界も似ているのですが共通しているのは世界No.1なのに在庫ゼロなんですね。時間が経過してから美談を読んで「だよね」みたいなことはオジサンの人生にも多々です。利用者としての参加も面白いのですが、ビジネス感覚に1つぐらいテッペンから見下ろす視座が持てたら残りの人生はより面白いかも?という妄想です。
ここまで見ると多少なりともフィンテックに対する業界の動向というのが気になったのでそっち系の事例がないかググってみたら、やっぱり出てくるんですね。日本の旅行業界もこっそり、しれぇ〜っと始めているとは思いますが…。
コインジャーナルの記事にこんなことが書いてありました。
■ Webjet, a publicly traded online travel service from Australia, partnered with Microsoft last year for a blockchain online booking platform. The solution tracks the inventory of hotel rooms around the world using a private version of Ethereum.
オーストラリアのWebjetはMSと一緒にプライベートETHで系列ホテル販売網を構築中。
■ TUI Group, a multinational travel and tourism company headquartered in Germany, has already transferred its entire hotel inventory into a private version of Ethereum to cut out middlemen.
ドイツのTUIは既にプライベートEHTでホテルの在庫管理している。
■ S7 Airlines and Alfa-Bank launched in July a new ticket sales solution based on Ethereum, which automates trading operations.
航空会社S7とアルファ銀行がETHでチケット取引自動化開始。
■ Innfinity Software Systems is looking to rebuild the back-end of the Innfinite online booking tool using blockchain technology. The company said that blockchain will enable the Innfinite online booking tool, a corporate travel booking engine for flights, hotels and rental cars, to provide travel management companies and their corporate clients with richer content and more flexible contracting options.
アメリカサンディエゴのインフィニティが既存システムのバックエンド機能をブロックチェーンで再構築中。
いずれも丁寧に調べると日本語情報が出てきますがTUIの費用対効果たるや「しないと損だろ」ぐらいのコスト削減額に正直びっくりしました。S7は航空会社と旅行会社間の支払い処理に未払いを防ぐtermination payment service(TPS)というのを使って2週間要していた決済を23秒に短縮と書かれていました。決済スピードはデビットカードみたいなノリなのかな?こんなニュースを見ていると「日本の旅行業界悲報のお知らせ」とか思ってしまうわけですが…。
(余談だけど仕事で旅行産業を目指すとしたら、これからさき半世紀は「TUI Group」がよさそう。変化に対応している珍しい大企業。いわゆる現大手企業は消えるでしょうね。)
日本はよっぽど尖った作戦に出るか、束になって取り組まないと「数年後所有者は物理的資産だけ管理し、在庫管理する企業が最大の利益を上げる」という状態になります。この言葉肝に命じておきます。全部読み終わると今からはじめても追いつけないからLIF TOKEN買って分散型組織の機能を利用して改善した方が早くね?とか思えてきますよね。
これとは別に以前書いたPallyのような一般消費者が作った小旅行の商品群が集まる新しいマーケットが動き出したとしたら、ネットで駆逐されたホールセラーに続きランドオペレーターも生き残りを賭けた戦いが始まりそうな予感です。たまたま覗いたいページにエアカナダ(AC)のコメントが載っていました。オジサン意訳だと…
Why Online Travel Agencies Will Line Up Against Blockchain Adoption
- 次世代の需要を取り込むという意味でも幾つかのBlockchain市場開発が期待される
- トップに君臨するOTAはBlockchain投資を急がないかもしれない。トップだから
- まさかのイントラネットのような非公開のBlockchainを作る可能性もある
OTAも登りつめれば既得権益を楽しむというのが人間の性なのかもしれません。
色々書きましたがこのICOどーですかね。ダラダラと書いてる間にプレセール最終盤でLHがWinding Treeと提携ニュースも飛び込んできたり。ドイツ企業の素早いこと。翌日LH株は2.59%上がったそうです。AC談通り「幾つかのBlockchain市場」の1つはWinding Treeになるかも。
〜★★★〜
ところで、勘の鋭い方はお気づきだと思いますが「んっ?最近なんでICOで馬鹿騒ぎしてんの?必要なくね?」と思う方もいらっしゃると思います。その通り。コインジャーナルに載っている会社は全て実在する有名企業ばかり。scamではありません。
ICOなど一切関係なく自前でETHのプライベートチェーンを使って仕組みを作り替えているわけです。天変地異級の技術に気づいた会社にICOは無縁。大きな会社はこんなところと組んで準備中。
ICO案件というのは海千山千・・・ということです。お察しください。バズっている騒ぎはICOジャンボ宝くじです。
〜★★★〜
今回緩い妄想を書いていないので1つ。私がとある旅行会社の人だったら、とりあえず長崎のとある施設で導入すると思います。当然持っているホテルにも導入し、気づいたら「あら便利」となっている気がします。22年前の未使用ゴミ。この手のサービスは全てひっくり返ると思います。
それはさておきホワイトペーパーをじっくり読むほど軸となる暗号通貨の機能進化が気にります。今はETHのスマートコントラクトが全盛ですが、ICO参加撤退もタイミングというのがありそうですね。1ミリたりとも関わり合いのない業界ですが外野の方が気軽に観察できます。
このメモは田舎のオジサンが昭和ボンクラ脳で思ったことを書いてるだけなので鵜呑みにせずご自身のインテリジェンスで「こいつほんとポンコツだな」と思いながらICOを楽しんでください。そのお金は自分が費やした時間ですから何事もほどほどに。
最も重要な決定とは、何をするかではなく、何をしないかを決めることだ。- Jobs
追記情報
2017.11.24 (Skift News)
LHグループに続きNZもWinding Treeとの提携を発表。NZのCIOによると「貨物や手荷物の追跡、流通、小売、ロイヤリティプログラムで使用テストを開始する」とのこと。NZはつい先日ブルートゥースタグにより5,500個以上の貨物をリアルタイム管理するサービスを始めたばかり。
2017.12.15 (tnooz)
一般のクラウドセールは先走ることを止め、スイス政府金融監督局の正式なGoサイン下でガッチガチに正攻法なICOをすべく来年に延期されておりますがプロジェクトは確実に前進しており、「Your Choice」でお馴染みチョイスホテルの北欧フランチャイズNordic Choice Hotelsと提携を進め約30,000室でETHトランザクションのテストに入るようです。
2018.1.29 (Official Press Release)
セキュリティを担保しながらコントラクトを助ける「ツェッペリンOS(Zeppelin_OS)」と、ビットコインのコントラクト機能を持たせるサイドチェーン「RSK」との提携を発表しました。それぞれの提携先サイトを読まれるとレイヤーの意味や可能性を理解できると思います。旅行は身近なことでサービス面としては一括りで語られますが、細分化すると全く別業種&業態の連携による膨大なコントラクト&キャンセルの繰り返しで、それが旅程で1つにまとめられる必要があり、業界・業務を知っている方ほど容易に理解できる嬉しいニュースだと思います。
2018.5.29
(SWISSPORT SIGNS LETTERS OF INTENT WITH TWO BLOCKCHAIN TECHNOLOGY START-UPS)
Swissportと提携。日本では知名度の低い会社ですが業界では有名な黒子的グローバル企業です。記事によるとB2Cサービスの「空港ラウンジアクセス」といった古典的サービスにブロックチェーンを使うテストをWinding Treeの技術で開始するそうです。アフリカを旅すると至る所の空港地上サービスでSwissportの文字を見ます。業界人から見れば大きなニュースに感じると思います。
2018.10.4 (Press releases リンク切れ)
エールフランスKLMと提携しB2B展開するようですが…これでWinding Treeは10社近いメジャー航空会社とデータ連携することになりました。過去からの色々な提携文を読み合わせると予約(記録)と手荷物(追跡)がブロックチェーン上で管理されますから…つまり旅行に掛かる記録は全てブロックチェーン上で管理される日は遠くないようです。少なくともスターアライアンスとスカイチームのデータをWinding Treeがまとめる立場になったわけで…Winding TreeのICOは成功するのかもしれません。
2022.06.15
久しぶりにサイトをみると「トークンがアップデートできる」ということでトライ。あれから5年も経つことに驚きで、世の中はまちがいなく「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」と感じております。
ティッカーシンボルが小文字から大文字になった以外は見た目の変化ゼロですが、確かにアップデートされたことを確認。PC操作では2-3回エラーになったのでスマホから再トライしたら一瞬で完了。テレグラムをたどるとアナウンスは1年以上前らしいですが、これをみるといまでも大多数の人が放置プレイというのがわかります。 28.980%
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