カウンターパーティー(Counterparty)をさわる少し前にEtherDelta(イーサデルタ)というマッチング交換機能で遊んだことがありました。マイナートークンの売買マッチングで、ちょっと面倒な仕組みなんですがこれまた不思議な感覚でした。
というのもフィアット通貨世界の円(というある意味目に見える仮想通貨)をドルに交換しようと思ったら昔は銀行だけでしたが今は一般の両替商でも両替できます。今はネット注文できる時代ですから劇的に便利になったのですが、それがデジタルの世界だと個人で成立するという状態まで来たんですね。
EtherDeltaが使いにくいのは黎明期だから仕方ないと思いますがUIが改善されるとあちこちでスマホをかざす現象が見られるようになるんだと思います。
EtherDdeltaがMetamaskというChromeアプリの財布と連動するのは便利なのですが、びっくりするぐらい重くて操作が手間。これを作った人は生涯遊んで(仕事されてますけどね)いてもETH手数料がチャリンと入ってくる仕組みを作ったわけで、こういうことが誰でも簡単にスマホでポンの時代がくるんだと思います。
そんなことよりPCのメモリーを喰っている状態が続いていたのでオジサンは深く考えずにポチっとクリーニングしたら、当然Chromeも綺麗さっぱりクリーニングしてしまいMetamaskの入力データも綺麗さっぱりです!
よくこの手の財布を復元する際の重要事項として「秘密の鍵」とか「12のキーワード(シードフレーズ)」をメモし、誰にも見せるな!とか言われる訳ですが、初めて触ったその日に復元するという失態をしました。
いやー本当にうかつでした。
当たり前なんですがそういうことは当然起こるわけで……でもパスワードなんてどのサイトも50桁を越すようなものを設定して覚えていられるわけもなく、ふと現金が消えたら強盗は減るとか言いますが「減るとは思うけどPCやスマホを盗まれる事件は増える?」とか妄想していました。ネットですべてを晒してる方の日常セキュリティーは大丈夫なんだろうか?と思う今日この頃です。
すごい変化ですよね。財布はその辺に転がしても平気なにスマホが消えたら致命傷になる時代が来るなんて。デジタル財布だから依存症とか言ってられない。それはそれで面倒な気もしますが。
さてと…
フィンテックでいろんな変化が訪れると感じても何がどう変わるのか身を以て経験しないとよくわかりません。せいぜい暗号通貨を取引所で右左するだけ。頑張ってもICO参加ぐらい。
自分の経験がある業界の仕組みに合わせて妄想していると可能性が大きすぎて「もうちょっと掘り下げて理解しといたほうがいいかも」と思い始めて辿り着いたのがカウンターパーティー(Counterparty)。
今日のメモ内容は海外では4年前、日本では2年前に流行った周回遅れメモです。
知っている人は誰でも知っていることなんですが…このカウンターパーティーはザックリ言うとビットコインの親戚みたいな暗号通貨でシンボルコードは「XCP」ですが、この「XCP」の中で自分の暗号通貨(トークン)を発行できます。知らなかった。
別に自分の暗号通貨を発行したかったわけではないのですが、オジサンのようなボンクラ脳で考えても未来はそうなるだろうと思っていたら既に在ったことに驚いたついでに知れば作りたくなる衝動です。
先に周回遅れと書いた通り現時点で大勢の方が記事にされていますから作り方は割愛しますがポイントと所感をメモしたいと思います。とりあえず必要なものは「スマホ、BTC、XCP」の3点。
すでに持っていれば数分で作れます。素晴らしい。
手元に仮想通貨がないと時間がかかるのでたっぷり時間がある時にどーぞ
自分の暗号通貨(トークン)を作るには「0.5XCP」と「小額のBTC」の2種類の暗号通貨が必要です。私のようなど素人視点ではじめから「XCP」という通貨を持っている人はいないと思います。
それを入手するためにswapbot(https://swapbot.tokenly.com/)の「XCP-BTC quick vending machine」でサクっと作れると思っていたのですが、そこに表示される「Buy XCP」をクリックすると下のような画面が出現。もはや英語を読む以前に「待て!」という雰囲気ぷんぷん。
「inactive」だけ読んで「動いてないんだったら他探そう」ということに。
次なる手段としてビットフライヤーからZaifへBTCを送付し、そのBTCでXCPを手に入れることにしました。理由は自分が持っている国内取引所でXCP交換できるのがZaifだけだから。
(後から考えると海外取引所から直接送ればよかったことですが後の祭り)
その送付ですがビットコイン最大の欠点である着金の遅さを実感。なかなかZaifに届いてくれませんでした。BTCは本当に金塊みたいなもので動かすのに時間がかかるんですね。たった数千円程度の価値を動かすのに約1時間要しました。
まずはXCP購入 : 不幸にもXCPがZaifで約定しない件
折しもCOMSAトークン売り出しがどーのこうのでサーバーが落ちたという頃にやっており何度クリックしても「注文:取引は一時的に利用できません」というポップアップ。ちょっと高くても買ってやろうというのにウンともスンとも。
BTCがZaifに届いても買い物ができない…。
改めて暗号通貨の実用性を考えさせられます。暗号通貨は使えるかどうかが最大のポイント。仕方がないのでZaifを諦めBittrexへ。でもBittrexの方が140円安かったのでちょっと得した気分(手数料引かれてるから誤差ですが…)。
ちなみに今記事をアップする日のレートは「1XCP = 856JPY」ですからXCP手数料428円+少額BTCで作れるということです。少額BTCは幾らになるかというのはその時々のレートや発行量にもよるようですが先達の記録を見ると平均50-100円レベルが多かったように思います。
ちゃんと画面にコストが出ますから安心して作れます。この作業をしながら「銀行だったら通帳発行手数料とか維持管理費とか言ってることが時代遅れだよな」と思いました。
HTTP error ってなんなのさ
着金を待ちながらindiesquareウォレットアプリを触っているとエラー連発。いわゆるエラーコードが書かれてないので対処方法も分からずググったらアップルのこんなページに到着。意味不明ながらも「コンピュータに直接接続する」という方法を試したらあっさり解決。なんなんだ。
XCP購入完了 : ウォレットへの到着時間は約10分
いろんな方のブログを読むと時間がかかりすぎて間違えたか!消えたか!心配になった!的な記事もあったので「明日の夕方には自分の仮想通貨作れるかなー。日曜だし丁度いいや」とか思っていたのですが、ちょっと他のことをして約10分後に確認したらすでに届いていました。早っ。
こうやって少しずつやりとりをしながら勉強しています。私の場合BittrexからCounterwalletへほぼ定刻通り10分で到着。
ぐだらないことで悩んだ : 作ったトークンの名前はどうしようの巻
肝心の作り方は省略します。名称は「Aから始まる数字の羅列」でよければ格安で作れますが、やはり自分がイメージする好きな名称を付けたいと思うわけです。そうなるとB以下のアルファベットで考える必要があります。例えば安倍という人は「ABECOIN」を作れません。つまりドメインと一緒で早い者勝ち状態です。
せっかくだからここのドメイン「en1」にしようと思っても数字がNG。とにかくB以下のアルファベットキーワードを考えることとなります。そこで思いつくのが自分の名前。一応作ってみたもののイマイチ。ここで1つの仮想通貨を作るのに約600円ほど投げ銭しました。何事も勉強。
以前「寸志コイン」の妄想を書きましたが既に「SUNSHI」が使われている!そこで「SUNSHICOIN」ならどーだ!と思って探したら残ってる!一応こんな雰囲気を妄想してみましたが今ひとつピンとこない。やはり「寸志=SUNSHI」がシンプルで良い。
ここで疲れて買い物に出かけ、スーパーをウロウロしながら「日本語で3文字以下で発音しやすい言葉じゃないと覚えにくいし忘れやすい」と思い3文字以下の妄想。ドメインと一緒でパッと思いつくものは殆ど使用済。
考えまくって決めたのがこのサイト名称とはなんら関係のない「SETO」。関係ないとは言ってもそれなりの妄想結果でございます。
発音も2文字。子音が「えお」なので読みやすいでしょ。まぁ、切れ味の悪い包丁みたいなコテコテなネーミングで外人だと「シートー」って読みそうだけど….。とりあえずシンボルもこんな感じでポン。生意気にも1セトが100円設定という暴挙。
ちなみに画像サイズは24KBで貼れました。やはりウォレット画面にアイコン表示された方がそれらしい雰囲気が出るので。かくして田舎のオジサンが発行元の現状無価値なトークン「SETO」が生まれました。なんと簡単な。
約3年前情報は缶コーヒー1本のお値段で作れたそうですが、今はランチ代ぐらいです。「XCP」や「BTC」のお値段が上がれば簡単に作ることも躊躇する感じです。未来の自分は間違いなくこういうものを使ってビジネスしていると思います。
同じようなことをしてSETOトークンをテスト購入されたら際は御返杯に伺いますので「おいっ!投げ銭したぞっ!」とお申し付けください。これは将来自分が考えているビジネスに対し具体的な参考になりました。
ということで自分のウォレットに無駄に作った1つ、真面目に考えた1つ、遊びでつくった1つの合計3仮想通貨誕生と相成りました。遊びで作ったものに関して「おいっ!」とツッコミを入れるのはご遠慮ください。遊びですから。た、だ、し、このカウンターパーティーが面白いのは「追加発行」「配当」「所有権を移行」というのがあるんですね。株式と似た感覚。
2つのことを学べてよかった
1つは監視社会について。台帳をみんなで管理するという発想で改ざんが難しいというメリットの裏側は「全員つながる」という事なんですね。ある意味で昭和の隣組のような機能です。
つまり世界中の個人がつながりはじめているのが今なんです。先に書いたようなお遊びをした私のような田舎のオジサンの台帳も誰かとつながったということ。
これを中央銀行や政府がはじめると・・・なんとも・・・です。
つまりブロックチェーンという仕組みは使いようによっては丸裸にされる…つまり監視社会というわけです。「だからみんな所持状況を晒してブログ書いてんのか!」と理解できるわけです。
他方「エクスペディアやH.I.S.がビットコイン決済導入」のニュースで庶民は盛り上がるわけですが、それは今の概念だと企業が新たに海外進出したとも言えますよね。つまり元々グローバル進出できる会社が物理的に海外支店を置かなくてもブロックチェーンマーケットという世界中の暗号通貨ホルダーに対しての海外進出です。海外進出みたいな言葉も死語になるんですかね。先に触れた流れだと自分の旅行先も丸裸です。つまりすべての事が暗号通貨に結びつくとプライバシーなんて消える技術だとも感じる怖さがあります。
例えば生活保護を暗号通貨支給にしたら使える場所は丸裸。パチンコのようなギャンブルはNGで「あ、便利」とか思ったり、そういう範疇での用途に使えそうな他のビジネスは・・・みたいなすっ飛んだ妄想まで。単に取引所で暗号通貨を売買しているぐらいでは気にしませんが、これが本当に色んなところで使えるようになったら便利ですが恐ろしいですな。
最近Mijinというブロックチェーンが野生鳥獣を捕獲から消費者までつなぐサービスを発表していました。牛でも羊でもなんでも応用して産地証明などに使えると思います。例えばブランド品を買っても本物か偽物かを鑑定する必要はないということです。
ブロックチェーンで鑑定人の仕事は減ります。これを下品に書けば、今コンビニでエロ本を買っても恥ずかしいのはその瞬間だけですが、暗号通貨で買ったら永遠に恥ずかしいということです。
カウンターパーティーのような4年前に過ぎ去った暗号通貨の話題でも自分が主体で取組むと勉強になりました。
もう1つはカウンターパーティー(XCP)の働き。冒頭でXCPはビットコインの親戚みたいな暗号通貨と書いたのですがBTCが手数料に相当する動きをするんですね。その手数料は安いのですが今やBTCも1BTC=50万となれば手数料も50円、60円、70円と上がるわけです。こうい事はフィアット通貨で経験がありません。例えば円で買物するけど手数料だけはドルみたいなことです。BTCは特別な存在として君臨しているのでXCPのようなトークンが生まれたとも言えます。
こういうことを理解し始めると暗号通貨を疑う人が「これだったら便利だし安心だし使うよ」という第2、第3のアルトコインの機能はかなり重要ですよね。匿名性が犯罪につながると言われつつも逆に「おいおい資産丸見えじゃん」という新しいステージが良いのやら悪いのやら。
今は単に値上がり期待で騒いでいますがリーガルな世界と一緒で使えない通貨は持っていても意味がありません。トークンともなれば地域紙幣みたいなもんですからほぼ無価値です。
オジサンの鈍い嗅覚が感じることは従来のビジネス同様にブリッジとかストレッチするアルトコインが重宝されるのではないかと思います。例えば沖縄と大阪に素晴らしいビジネスマンがいて、つながれば覚醒するのにつながらないからモヤモヤしている類の隠れたビジネスは山ほどあって、それをリンクさせる人のお陰でブレイクスルーしたというのもよくある話しでとても重宝される人(アルトコイン)です。
ということで暗号通貨の仕組みに触れたことでブロックチェーンの側面を勉強することができて良かったというお話しでした。
以上、今更SETOトークン発行のお知らせでした。
発行量 400,000 / 1SETO = 100円
※トークンの投げ銭機能は工事中です ^^;
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