ローカル鉄道を残すことの難しさをひしひしと感じた1日

ひとりごと
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最近仮想通貨絡みのことばかり書いていたらWindingTreeというICOを教えてもらってホワイトペーパーをパラパラと眺めていました。それはまた別の機会にでも書こうと思います。

むかしの旅行業界資料を読んだ後にFeed更新を見たら ” いすみ鉄道 社長ブログ ” の「ロードファクターの真実」というタイトルが目に入りました。いすみ鉄道社長が航空会社出身というのは知っていても千葉の田舎のオジサンからロードファクターという言葉が飛び出すギャップが新鮮。

(なんだか懐かしい言葉ばかりの1日に和むやら学ぶやらの1日)

ローカル鉄道というのんびりした印象がある言葉の響きに水を差すことを書くかもしれませんが…..

私のような国賊のせいで少子化なわけですが何事もタイミングというものがありますから歯車が合わなければ仕方ないこと。今から国として対策できることは生まれ来る新しい生命を大切に育てる他に手はないと思います。

これから先は人口減少スピードが早くなるので経済対策としてはインバウンド等を必死で取組んでいる昨今です。そこに「ローカル線は空いていなければならない。」と書かれているからピンと来なかったのですが、これはこれで面白い発想をされるものだと心底感心しました。

詳しくは「ロードファクターの真実」を読まれてお楽しみください。

「ロードファクター(有償座席利用率)」「イールドマネジメント、リベニューマネジメント(需要に応じた価格と量の調整)」という言葉はハードを持つ側(航空会社、ホテル、船会社など)が使う言葉で、超ザックリ言えば普段と同じサービスなのに盆暮れ正月に料金が跳ね上がるアレです。

オジサンは大昔に少しだけそういう言葉を聞く仕事もしていたので、ブログに書かれていた「私は現場(戦地)にいましたから・・・机の上で数字だけを見ている経営幹部(大本営)にはわからない」という部分に共感しました。こういう現象に興味がある方は「失敗の本質」がおすすめです。

言葉の意味は状況によって変化するのに誰もが共通理解する方法がないので1つのキーワードで束ねると不都合が生じる典型。それが絶対的主語になって思考停止という不都合な真実です。

ブロックチェーンやAIが問題解決に役立つ未来を想像しつつも、田舎の長閑な空気感(「ローカル線は空いていなければならない。」)はゆっくりした変化ですよね。早くふるさと納税的仕組みがブロックチェーンで出来ないですかね。

人が動かなくても遠隔地をサポートできる仕組みができれば現場の人的リベニューマネジメントは可視化されて減らせると思います。問題を按分する仕組みができれば「ローカル線は空いていなければならない。」が維持できるのではないかと。

いすみ鉄道のブログにも「ポリシーを変更するか…..車両を新規に増やすか」とあるのですが、仮に中古といえど車両購入は経営勝負なわけでおいそれと導入というわけにもいかず、さりとてポリシーを曲げると田舎の空気感を壊しかねないということも想像できたり。

人が減る時代に車両購入がよいのか、もっともっと長い目で見て早く決断するのが吉なのか….鉄道愛があるからこその経営バランス感覚に敬服の極みです。

人間は便利を覚えると不便に戻れない変な動物で、収入が減ってもエンゲル係数が高い生活などに見られることですが、今までと同じレベルか、少しでも向上した生活を求め続けるなら、人口が減るんですからどこかのコストをブロックチェーンに置き換えるのは諸外国と比べても先頭を走らざるを得ないような気がします。

(それが本当に良いことか悪いことかは分かりません)

現状の暗号通貨はモノ扱いですが、わりと早く価値を認めると妄想しています。

暗号通貨がモノ扱いのまま人口は減っているのに消費者欲求が上がり続ければ、それは正に今の状態ですから厳しい経済状況で投資判断しなければいけません。下手に舵を切ったが故に懐かしい雰囲気を維持できなかったら残念です。

ブロックチェーン手続きや仮想通貨決済の価値を認めたら、新しい経済圏を含めた投資回収も検討でき懐かしい雰囲気を維持できるかもしれません。こういう技術は都会が先頭を走っていますが優先度は田舎の方が高いように思います。

一説にはレガシーなフィアット通貨(つまり5千円札とか1万円札)をデジタル化すればコストは100万分の1まで落とせると聞きますし「電気で走る電車だし、この際走りながらマイニングしちゃえ!」とかわけのわからない妄想をしてみたり。失礼。

でもね、暗号通貨は国境を越えるので日本は人口減少と共に鉄道ファンも消える運命ですが世界人口は増えているわけで、新しいファンを作るのにも良い方法の一つだと思うんですね。昨今流行りの地球規模のICOはともかくとし、国内のみのICOでも問題が可視化されて良いと妄想。

あの手この手でローカル鉄道を盛り上げていらっしゃる様子を外野から拝見し、暗号通貨の最も難しい「価値を維持し、上げる」という値動きが正しく機能するような気がしていました。

それにしてもデジタルの中身はより一層複雑化しているわけで「もっとシンプルに解決できんもんかなー」とも。ものすごくスローな時間が流れる場所と、黎明期や創成期と言われつつ猛スピードで進む技術変化を融合するバランス感覚というのはオジサンが最も苦手と感じる部分です。

かのブータンのような公定料金で入口をコントロールするのも一手ですが、それ相応のローカルな魅力があってこそ成り立つわけで、なかなか難しい問題に挑戦されてるなーと思います。

安全最優先とはいうものの可能な限り古いものを残す発想は大事だと思います。たぶん。きっと。

タイトル写真はいすみ鉄道と関係ないのですが、コスモスが満開の中で颯爽と走るローカルの一コマ。ローカル路線というのは独特の郷愁を醸し出す要素がありますよね。1/fを感じる場所を走っているせいですかね。

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