「備えても憂いあり」災害に備えて7日分の非常食を更新

(自然)災害
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6-7月の世間はサッカーで浮かれていたそうですが、そんな中しれっと高プロ法案や水道法改正が可決みたいなことも聞こえつつタイトル写真のようにハワイは相変わらず噴火の真っ最中で毎日が震度5や6らしいです。今もって大変な状況ですが記憶の片隅に「日本より南で大災害が起こったら時間差で注意」みたいなアンテナも働き災害メモです。ちなみにハワイの状況は最悪で、信じられないスピードで川の如く溶岩が流れています。

「そんなの日本と関係ないで。プレートは違うしマグマ溜まりも別物」とか言われることなんですが、地球の直径は1万2千キロぐらいあっても掘って調べたのはたった12キロ程度らしく誰1人として地球内部をじっくり見た人はいないので「そう考えられている」というだけ。表層から予想しているだけですからお医者さんが外見を見ただけでガンを見つけるような印象です。まあそんな単純なことでは無いですが…。

ところでiMacを使い始めてからGoogle Earthとの相性がすこぶる悪かったので2-3年使っていませんでした。IPアドレスを弾くとか…色々理由があったのですがChromeでも使いにくくて敬遠していました。先日ふと思い出してGoogle Earth Proをインストールして眺めていました。先日チラリと不動産について触れましたが、そういうものを鳥の目で見て登記簿謄本などを眺めると値下がりする理由や売れ残る理由が予測できて面白いのですが、人間も水の近くに住みたくなる動物です。

見事に海岸線沿いで生活しているのが一目瞭然。そこに固まって生活していれば災害時に小さい被害で終わるわけがありません。次に巨大地震が起こったら大変そうです。というか、ここ数年はゲリラ豪雨とか線状降水帯とかが当たり前になりつつあり日常に災害はいつでも起こり得ますよね。

次の大地震で気になるのは新幹線

今更ですが南海トラフの被害はとてつもない規模になりそうです。

この地震は広範囲に震度6強の予想ですから今までテレビ画面で他人事だった方も「生きた心地がしない揺れの日々」を経験することになります。こればっかりは体験した人しか分からない揺れですね。来ないに越したことはないですが…..やっぱり来るんでしょうね。

この地震で被害が大きいのは太平洋に面している場所で、国土としては静岡、愛知、三重、和歌山、高知などはもろに直撃する場所ですが問題は津波。試算によると小さな島々をぶつかりながらでも瀬戸内海沿岸で4-5m級の津波が予想されていますから、その規模が国難どころの騒ぎではないわけですが、もし最大級だった場合、静岡県は下田で33mと書かれていました。それ以外でも10m越えが続出しています。

東北大震災同様に3-4階の建物が水没する高さとなれば新幹線の線路も木っ端微塵が予想されます。誰が乗っても「静岡って長いなぁ」と感じる区間の被害が大きく、それ以外の区間も被害が出れば復旧にはかなり時間がかかりそうです。あちこちで修繕待ちになりますよね。現時点で「人が足りねぇ」と言っているぐらいですから。

東海道新幹線が止まってしまうと大動脈ですから大変ですよね。山陽新幹線の被害も予想されますがトンネルが崩壊しなければなぁ…なんて思います。しかし先日の大雨でアレですから…たぶん次の大地震は全線不通になることを覚悟しておいたほうが良さそうです。

超高齢化社会。これからの自然災害は公助が遅れて当然の認識

東日本大震災の時も開いた口がふさがらないぐらいの衝撃でした。沿岸沿いに押し寄せる波が街を飲み込み民家を押し流す様子は異様。

誰でもそういう年齢にならないと痛みを理解しにくいわけですが、どんなに見た目が若々しくても中身が伴っているかどうかは別です。これが2025年頃に起こると避難所は大変です。既に人口比率は「65歳以上1人 : 65歳以下2人」。ここに災害時要援護者、被災でケガを負った方、介護施設などの老人、赤ちゃんなどなど…共助しないかぎり凌げません。

先日の梅雨前線の大雨でもチラリと書きましたがこれから先に起こる自然災害は助ける人が足りない時代であることの認識が必要に感じます。

災害はいつ起こるか分からないことで、起こらなほうが有難いことですが、大災害発生が先に伸びれば伸びるほど高齢者が増える時代。2035年に私が生きていてもヨボヨボ一歩手前になっているはず。確か日本沈没の映画で「国と共に逝くのが日本人」みたいなシーンがありましたよね。シャレになりません。

たぶん外国語対応も大変なことになる

日本はとりあえずインバウンド4,000万人という経済一辺倒の目標を掲げています。現時点で約半分の約2,000万人達成。これが倍になりますから実現したら日本全土に外国人がウロウロしていることになります。単純に12で割ると恐ろしい数字です。ここに外国人労働者も加わりますから更に増えます。それが繁忙期にでも直撃したらもっと大変です。

もはや外国語コミュニティ単位で協調した方が良さそうな気もしますが、言うのは簡単でも実行するのは大変。それぞれ理解力や判断力が異なる人が文化の違いと災害の恐怖に怯えるわけですから。でも外国人対応が可能な場所を事前設定しておくことは必要だと思います。さすがに東日本大震災の様子を知っている外国人が多いと思いますが時代は移り変わりますから忘れた頃にやって来る地震には不都合です。

つい先日は大雨特別警報(Heavy rain special alarm)でしたが外国人旅行者は少なからず困ったと思います。ちなみに気象庁はバキッと英語でも状況を察知できるサイトになっております。とりあえずこのページぐらいは瞬時に紹介してあげるぐらいのゆとりが欲しいものです。

気象庁 © Japan Emergency Weather Warning  – 6 Jul 2018

情報収拾に工夫が求められるはず

もはやテレビや新聞というマスメディアではカバーできない被害範囲でしょうし、場合によっては自治体オリジナルの情報伝達スキームを作っておかないとまともな情報が届かないかもしれません。そもそもマスメディアの取材の在り方は阪神大震災から今に至るまでワイドショーの芸能情報的取り上げ方ですから全く期待できません。

そういうことが出来る民間人と事前に行動範囲と撮るべき対象を決め、災害発生と同時に通信インフラを確保できる場所から指示を待たずしてポータルへ情報発信&蓄積することなどが必要かもしれせん。南相馬市長がユーチューブで情報発信したのは記憶に新しいところですが、次も同じことをしていては教訓が活かされていないことになります。

これだけ情報が溢れる時代ですと嘘のない情報を確実に迅速に搔き集めることはとても大切です。行政が現場へ様子を見に行って確認しているようではらちが明かない状況ですしそんな時代でもない。いかに人が足らないからと言って「YouTubeやTwitterで見たから」みたいなことでは先が思いやられます。通信状態が悪い中でトラフィックを考えると準備すべきことは色々とありそうです。

情報をいち早く集め、それを共有し、それを閲覧し、冷静に正しい判断ができる時間を確保し、緊急性の高いことから直ぐに処理をスタートさせる。どんなに人口減少時代であってもそういう自治体には人が集まるような気がします。

人工知能アナウンサー ナナコ|Banana FM 87.7MHz

ちょっと話がそれますが冒頭で触れた水道法改正。私は故郷が広島だったこともあってずいぶん前から気になっていることですが、平時でも災害時でも水だけはその地に住む人たちで管理する知恵と工夫が必要で….いま私が行政の長だったら全てを放ったらかして水源整備に投資するような気がします。2018年6-7月に続々と決められている法改正は禍根を残すような気がしてなりません。

過去の地震は教訓に満ちていると思う

あれから23年ですか…..阪神大震災の教訓は「水」と「トイレ」でした。私の友人は慌てて冷蔵庫のポン酢を握りしめて避難所へ向かったそうです。今となっては笑い話ですが震度6はまっすぐ立っておれず冷静に判断できない揺れなので「その気持ち分かる!」という会話を今でも覚えています。トイレ確保が一番難しかったと記憶しています。

あれから7年ですか…..東日本大震災は「孤立する人々」でした。あまりにも広範囲でどこから手をつけていいか分からない状態。もちろん原発情報も気になったことです。あの時は何も起こっていない自分の身でも絶望感のような心境であったことを思い出します。

あれから2年ですか…..熊本地震は余震が続きまくった記憶です。前震から本震に至る3日間で行政備蓄は底をついたので全国からわんさか物資を送りまくったわけですが何日経っても揺れが収まらなかった記憶です。改めて調べると落ち着くのに3ヶ月近く要しています。約1ヶ月後でも熊本県の約2,700戸が断水していたというのも頷けます。

そして先日の大阪北部地震は大阪府の中で比較的恵まれた地域だったにも関わらずスーパーから水や食料が消えたのは恒例の出来事。大阪市内からも消えたらしいのでちょっと考えさせられます。

防災備品

転ばぬ先の杖で非常食を総入れ替え

ということで今年は古くなったものを少しずつ胃袋へ入れ新しいものへ交換しました。更に、買い物難民化するであろう親へ2週間ほど凌げるものを進呈。時々メモしておりますが後期高齢者になると老化というよりも衰弱を感じます。人によっては走れない、逃げられない年齢ですよね。

先日の大雨で起こったことは…

  • JRは新幹線も在来線も一瞬で運休
  • 高速道路をはじめとし、いたるところで道路が通行止めになる
  • 救助要請が頻発

気になったのはJR在来線の案内表示。ほぼ全線で「運転見合わせ区間については(道路も被災しているため)代行輸送は実施しません。ご了承ください。」でした。人災ではありませんから納得ではありますが次の大地震はあらゆる面で試されますね。

非常食リスト

東日本大震災の時、全く関係ない西日本全域でカセットガスや水が消えました。それは親類として遠くの子や孫に送ってあげたいからに他ならない行動ではありますが…私のようにアウトドアを楽しむためにテント、寝袋、ガスボンベが常備であれば慌てませんが、人間の集団心理というのは再び同じことを繰り返すと思いますが次の大地震は運送会社の人すら対応できない範囲になると思います。

あの日は平時に突如東日本を襲ったわけですが今も東北は復興リハビリ中。当時全国から消防車、救急車、警察車両などが東北に集結しました。大阪からは市バスが駆けつけたことも話題でした。でも次の大災害はちょっと難しいのでは?と思います。

これから先の自然災害はサバイバル化を避けられない

そんなこんなで東北の傷が癒えていない状態で再び大地震だと改めて自助努力の必要性を感じました。いつかは公助が来るといっても最悪の時間やタイミングで起こった場合1週間以上耐え忍ぶ必要があるかもしれません。もはやサバイバル。

今までの一般的な備蓄量は「救助到着までの3日分」とか言われますが、高齢化で広域災害だと少しずつ備蓄量は増やさざるを得ないですよね。冒頭に触れた新幹線や高速道路のような大動脈ですらどうなるか分かりません。倍の用意でも足りないかもしれませんが、実家は沿岸部ではないのでまずは2週間程度で凌いでもらいたいと思います。まあ内陸部でも被害規模によっては助かりませんが、共助が難しい高齢ですので少しでも他人様への迷惑を減らせればと思います。使わなければ今回同様に食べたり困ってる場所へ回せばいいだけですから。

私は仕事柄その界隈ではお馴染みのポータブル電源も持っているのですが、実家でそこまでの対策をするか思案中。「1つぐらいは準備しといてあげてもいいかなぁ」なんて思いますが、使い方も不慣れなバッテリーというガジェット管理を心配してみたり。しかしオフグリッド生活の視点は大事ですよね。

ちなみに非常食の中身はYouTubeでもお馴染みトッカグンさんのチャンネルなどで面白おかしく紹介されています。有難いですよね。問題は長期保存できる水や非常食の備蓄ですが…..何もない平時にはホームセンターなどで2Lの水が1本150円前後で入手できたりします。平時ですから需要が少ないわけですが、そういう時に注文しておくと安心&リーズナブルです。非常食はどのネットショップでも出荷待ちが続いており、お店によっては2-3ヶ月待ちだったりします。

長期保存水

先日の西日本豪雨では『「もう放流はしないでくれ」水没の街にみたダム行政の”限界”』というFNNの記事を見ました。そろそろ経済一辺倒ではなく自然を理解した設計をしないと自分自身で自分の首を絞めているような気がしないでもないですね。

文明が進めば進むほど天然の暴威による災害がその激烈度を増す

iBooks 天災と国防 – 寺田寅彦

 

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