あまりの右往左往ぶりに更新が止まっておりましたが生きております。
久しぶりに突発性難聴で耳が聞こえにくくなり地味なストレスと格闘中です。
断捨離しながら出てきたのがこの本です。誰でもご存知備中高梁のおじさん。あまりに明快な解説本ゆえに経営者が従業員へプレゼントする一冊としても有名ですが久しぶりに目を通すとズシッと重く深い言葉に励まされております。
細かいことは触れませんが、この頃の偉人について書かれた本を読んでいるとちょいちょい陽明学につながり、ずいぶん徳を重んじる時代であったことを妄想するに昨今の親子でやりあう不幸なニュースに心や脳の有り様を考えさせられます。
どうして親が子を虐待したり、子が親を殺めたりするんですかね。
万人の心に必要なゆとりの尺度がお金(経済)になりすぎてるんじゃないですかね。それに振り回されて生活を営み、表層的華やかさを視覚的にインスタで魅せ、SNSで自分の立ち位置を他人と比較しすぎているような気もしますが…「自然の至誠」。こういう本は読む時々の心の状態で響く言葉が違い、何度読み返しても新鮮ですが、久しぶりに読み返して「あーぁ」とうなだれつつノックアウトされた言葉のメモです。
時至れば事生ず。事生ずれば、情自ずから動く。情の動きに従って、其の事を為すのみ。
窮達は因あり。また縁あり。
我が心に好めば、人にも及ぼす。
自然に為成すべき筋の出る、是れ道なり。
この辺りの言葉をザックリ解説すると「何事にも時があり、それを自然に行う時に結果がもたらさせるも、自然に起こるべく準備を怠らぬ努力が必要」みたいなことですね。
最近のオジサンが日々考え、悶々としているテーマです。
「我が心に好めば、人にも及ぼす。」とは山田方谷のみならず全世界で共通のキーワードとして「自分にしてもらいたいことは、 他の人にもそのようにしなさい。」ということでして、それはもうビジネスの基本だったりします。
それをカタチにすれば結果として儲かる。
この本ですが、本当に唸る言葉の連続ですよ。
「王道と覇術」なんて、平成時代には枚挙にいとまがない、不誠実極まりない政を司る総理大臣や日銀のお偉方も耳が痛い言葉だと思います。
我が両親が最近よく使うキーワードは「嘘つきは泥棒の始まり」です。よっぽど答弁に腹を据えかねている様子です。
巷で話題のYouTubeノウハウの情報商材で散財するより遥かに価値あるおすすめの一冊です。
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