元気ピンピンの親が70歳を超えたら必ずすべきこと

老人社会
この記事は約6分で読めます。
スポンサーリンク

私の親もそういう年齢ではありますが日本の介護状況について実感を交えてメモしてみたいと思います。まだ都会では老人社会の空気を感じられないと思いますが地方は凄まじい勢いで超高齢化が進んでいます。車で走っているとデイサービスやデイケアの車がひっきりなしに行き来していますから、それだけ要支援や介護を必要とする人が多いわけですが、渦中世代の私でも「実際のところ全国平均のボリュームってどうなのさ?」と思ったので頭の整理メモです。

「ピンピンコロリ(PPK)」のポイントは身内のトリアージ力 - en1

要介護者は75歳を過ぎると一気に増える

少し前の年金受給は60歳からでしたが今は65歳からとなっています。これが68歳や70歳に引き上げられるのは時間の問題で、私の年齢(71年生まれ)から引き上げが有り得る世代です。団塊ジュニア世代が切り捨て世代であることは言うに及ばずですが68歳や70歳で極僅かのお金を受け取っても残された余生は少なく税金の払い損です。

未来のことはわかりませんが現時点で健康寿命は男性71歳、女性74歳です。どんなに健康に自信がある方でも体がついてきてくれるのは70歳までと考えておいた方が良さそうです。つまり仕事を快活にできるのも60代が最後です。

もちろん平均寿命が延びることはありますが、それはあくまでも平均であり誰もがその年齢まで元気ではないことを考えると昨今の政治的議論は不毛ですね。質より量で調整すると団塊ジュニア世代が消えることを織り込んでの対策となりますが、今の年金は60歳で支給を受けると率は70%、70歳へ先延ばしすると142%です。これを78歳支給でスライド計算するとゾッとします。年金は破綻しないかもしれませんが、国民生活が破綻しますから結果として国家破綻も止むなしな空気です。

いずれにしても自分の親年齢が70歳を過ぎ、75歳を迎える頃には1年に1度は必ず病院での検査を受けてもらい、突然の介護に見舞われも慌てない心構えが大事だと思います。どんなにピンピンしている人でも病院での検査をお薦めします。ちなみに75歳を過ぎた頃からグッと増えるのは認知症だったりします。

雑誌広告は「70歳を過ぎても、このハリ艶」「シミケアがこの1本。60歳でこの肌」「70歳になってぐんと艶」みたいなコピーだらけでして...見た目はそうであっても血管はダメダメというのが70オーバーです。

頭痛、眼痛、こり、めまい、耳鳴り、痺れなどは要注意ですよね。一時的に治まったように感じた場合が特に要注意ですが治ったように勝手に解釈した結果の失敗談はネット上にゴロゴロしております。

それにしてもその手の広告も気持ち悪いですよね。年齢相応でよいと思いますが高齢化社会なので年齢がどんどん加算されております。10-20年前のコピーは「還暦を過ぎても・・・」が平均でしたがこの調子だと「80歳になっても・・・」になります。一頃「美魔女」とか流行ってましたけど...「女性は死ぬまでキレイでいたい」とはいうものの...。

食が細くなった両親へ餃子を投下 - en1

どんなに立派な持ち家でも自宅で死ねるのは2割だけ

内閣府のH24年度「高齢者の健康に関する意識調査」によると54.6%が自宅で逝きたいそうです。27.7%が病院。あとは福祉施設などですが、H25年度の人口動態調査によると80%が病院で逝き、自宅で逝けるのは15%程度です。家なんて持っていても他人に見つけられると病院に送り届けられます。当たり前ですが困ったものです。有難迷惑。

インドのコルカタ(旧カルカッタ)にマザーテレサが始めた「死を待つ人の家」というのがありますが、どこの国でもそういった究極的「最後の砦」があればよいのかもしれません。

死を待つ人々の家 - Wikipedia

細かいデータを見ると自宅死の全国平均は約13%ですが千葉、東京、神奈川、大阪、兵庫などは15%を超えているようです。大都市は病床数が少ないので自宅死亡率が上がるようです。病院で死ねない時代予兆とはこのことですね。

これからのトレンドは在宅医療にならざるを得ません。たぶん首都圏近郊で親子が近くに住んでおり、いざという時は施設にお願いしようと高を括っている方は想定外の展開にあたふたされると思います。そう思っている人が最も多く住んでいる大都市ほど問題になります。待機児童の比では無い話しです。

私見ですが先の健康寿命視点で見ても分かる通り、遅くとも72-73歳迄の健康な時期に万一の際の家族会議をしておくべきでしょうね。ボケていないときに打合せしていないと後々やっかいです。人は必ず老化しますが高齢者の老化スピードは一度スイッチが入ると猛スピードで進行します。

最後の砦「特養」も入れるのは「要介護3」から

2015年4月からの改正介護保険法によりそうなったのですが超簡単にザックリ言うと「数歩でも歩け、トイレやお風呂場に辿り着くことができれば要介護2だよ」ということです。つまり「要介護3」からは1人での行動が困難な人です。この分かれ目に天地ほどの差があります。

自分は「歩けるけど杖をついて不自由なの」なんて方は沢山おられますが、そういう方は特養を利用できません。極端な言い方ですが数歩歩くのに5分要しても歩ければ自立できており施設が遠のきます。事実そういう方は沢山いらっしゃいます。「自分で歩ける、自分で食べる」ことができなくなったらそろそろお迎えの時期ということでしょうね。

なぜ日本は「寝たきり老人」大国?安らかな自然死を許さない、過剰な延命治療が蔓延

内閣府のH28年度「高齢者白書」によると「要介護4又は5になると同居者の約半数がほとんど終日介護」状態になると書かれております。一般的にはそうなるのも理解できます。身内に要介護4か5だと仕事を辞めないと要介護者の生活がどんどん荒んできます。さりとて仕事を辞めてはいけない年齢でもあります。実に難しい舵取りが迫られるのが今の時代です。

高齢者の91.1%の人は延命治療を望まない

先の内閣府のH28年度「高齢者白書」によると65歳以上で9割以上が「自然に死にたい」と思っているはずなのに寝たきり人口が増え続ける理由は口から食事できなくてもチューブで栄養を届ける「胃ろう」が一般的風潮のせいでしょうね。経鼻経管栄養(鼻からのチューブ)も痛々しいですよね。

しかし「胃ろう」は冷静に考えると本人の意思ではありません。本人は口から栄養を取れない状態ですから他人の意思で生かされていることです。先に触れた通り家族や夫婦が死についての万一の覚悟や事前会議が無いために病院に着いて「とりあえずビール(胃ろう)」みたいなことになってるんじゃないかと思います。事実そこから嚥下リハビリを経て回復することもありますが、夫婦だと直感的に「助けてやりたい」という発想になり「お願いします」と言ったら最後です。だから寝たきり患者世界一なんでしょうね。

ちなみに急病に見舞われると救急車を呼ぶわけですがH29年度の総務省消防庁の「救急・救助の現状」によると2016年度で約562万回(5.1秒に1回)出動されたそうです。それは国民の23人に1人の割合で、対前年比2.6%増だそうです。そのうち約半数(49.3%)は入院を必要としないものですが残りは入院を必要とします。その搬送時間の全国平均は39.3分らしいです。

例えば自宅で発病し、多少は慌て、119番へ電話するも搬送時間に時間がかかり、重篤でも急性期病院で診てもらえず地域病院へ搬送されたとすると、発症から病院到着まで60分を越すことは容易に有り得ることです。普段は夫婦で「倒れて息をしなくなったらそのまま見送ってよ」という会話をしていたとしても、相方の認識度、覚悟度によって人生の閉じ方は大きく変わるということだと思います。

スウェーデンにはなぜ「寝たきり老人」がいないのか(週刊現代)

~・~

私も中年独身であり、自分の親には「病気になったら親を置いて先に逝くよ」と伝えると「まぁ死に急がんでもえーがな」なんて会話をしておりますが10年後には「死んだもん勝ちやな」なんて冗談言ってる人は増えてると思いますがどうでしょう。

どんなに元気な高齢者でもいつかはブレーキがかかります。政府資料の健康寿命の数値は嘘をつきません。75歳を過ぎると一気に介護者が増えています。どんなに元気ピンピンの親でも70歳を超えたら1年に一度は病院に行って検査を受けないとコロリとは死ねない環境になりますょ。

老健の冷遇メモ - たぶん団塊の世代は耐えられない
0
share

コメント

トップへ戻る
タイトルとURLをコピーしました