少し前にチラリと「POND5」という音楽販売サイトをメモしました。結局なんだかんだと考えた挙句6曲購入していました。概ね映像の骨格は整い、久しぶりに編集も楽しみ…ただそれだけのことですが、地球上の誰かさんの能力を借りて自分の欲求を満たす時代です。そして本日は「絵」について。
メモするのは「society6.com」ですが、私のくだらない戯事の文字ばかりは退屈なのでちょいちょいそこで販売されている絵やイラストを挟みながら書きたいと思います。ちなみにこのサイト、情報量も膨大なのでハマると2-3時間はアッという間に過ぎます。暇な時に楽しまれることをおすすめします。
今頃昨年の出費についてメモしますが2017年は本当に無駄遣いのない年でした。12月27日までに買ったものはたったの2つ。1つはLINEのClova。ただ、100%LINEを使うことがなくなったので、連携させることもなくなり、たまぁ〜に「今日はスピーカーを通して音楽を聴こうか」程度です。ちょっともったいない使い方。もう1つはグラファイトヒーター。昨年の12月初旬に無茶苦茶寒く感じた日があって「超寒波で現状のままだと寒すぎる」と思いアラジンのAJ-G9DFというヒーターを買いました。買ったとはいっても都会生活で貯まっていたポイントを放出したので出費は3,000円程度。「2秒で暖房」というのはありがたいです。靴、洋服、鞄などの身に付けるものの出費ゼロ。
それが12月28日にふと思うところがあってアートプリントを3枚注文しました。約3万の出費でした。まぁ、全部足しても5万円以下/年の出費で終わりました。それにしてもトドメの出費は生活への必要性ゼロです。でね、誰でも好みの「絵」があると思います。
私は5-6年前から絵に関心を持つようになりましがそれまで無関心でした。なんとなく気になった絵を購入した時期もあります。最近は版画に興味があり願はくば川瀬巴水や庄田耕峯を間近で眺めたいですが今となっては稀少で、お値段としては買える金額とは言ってもちょっと躊躇します。それでも幾つか気になった近代作家の版画は購入したまま押入れに眠っており、いつか飾られる日が来ると思います。
で、私の世代は「ヒロヤマガタ、鈴木英人、わたせせいぞう、ラッセン」辺りが商業流通に乗って目にする機会が多かった世代です。本人希望かビジネス優先かは存じませんがテレビCMも凄かったです。まぁ、それも個性ですし「私、好き」という方は購入して飾るという流れです。
で、この国は人が減り続けるわけですが、こういう「絵はどーなるんだろう」と思っておりました。
絵に限らずあらゆるものに関係しますが他人の意見に関係なくオジサンの好みで買った「絵」も死ねば所有者不在で全てゴミです。その価値が分かる人が引き取ってくれることもあれば捨てられることもあります。「欲しい人がいればあげる」というよりも、かなりの高確率で「ゴミとして捨てられる」運命だと思います。何せ(鑑賞する)人が減るスピードが早いですから。それがかなり長期にわたって続くのが日本だとしたら、作品を生み出す人の苦労も大変だなぁ、と。
昭和のそういう作品は印刷技術が向上したことも手伝ってアートプリントとして大量に印刷販売されていて800枚とか1,000枚とかザラです。つまり800人とか1,000人が同じ絵を持っているということですね。それが世界中で繰り広げられると膨大な数です。で、人口が多い時は程よい枚数だったかもしれませんが、日本のように人口が減ると沢山刷りまくって価値を維持できるとは思えません。少ない数を効率よく捌く広告手法は限られてきます。他方、世界の人口は増え続けていて日本がどうなろうが知ったこっちゃない勢いで増えています。これが続くのか止まるのか分かりませんがマーケットは広がるばかりです。
そこで思ったのですが、今は「評価額1号◯円」みたいな表示をよく見ますが、国内でこれらを愛でゆとりがある人が減り続けている状態だと思うんですね。今40代で絵を買って眺めて楽しむなんて言うと「お前、贅沢なことしてんなぁ。頭大大丈夫か」なんて言われそうですが、実のところ評価額とは裏腹に素晴らしい作品が破格の値段で売買されています。
たぶん「価値はあるけど需要がない」から。
でね、この先働き方とか仕事というのは大きく変化すると思いますが、変化した時にこういうものに対する勉強も役立つ時が来るんじゃないかと思います。変化後に変化前を確認する術として稀少価値が生まれるタイミングがやって来るんじゃないかな、と。しかも世界からの熱視線を受けて。
たとえばオジサンは昭和の高度経済成長後にポンと生まれた世代なので昭和の風景や、その少し前を懐かしく感じるのですが、その頃第一線で活躍されていた画家の方は、今から100年前、150年前の様子を版画で残してくれています。懐かしさを通り越して「そーかー、100年前の東京とか箱根ってこんな雰囲気だったのか!」と感じさせてくれます。しかも中には「絵」というより「デザイン」と言ったほうがしっくりくるものも多々。
今はかろうじてオジサンのような視点で眺める人も、年々人口が減れば眺める人もいなくなる。この、世界とは真逆な動きにビジネスチャンスがあるような気がしておりました。何せ今は名画がお安い。
で、2016年の秋頃だったと思いますが「society6.com」というアートのSNS的ドロップシッピングサイトを眺めていて「こういう絵が飾れるような家に住みたいなぁ」なんて思っている時期がありました。私が解説するまでもないことですが、誰でも自作、パクリ、著作権切れなどのアート販売が出来るサイトです。記事をnoteで売るようなのと似たことです。
「ウチのオヤジ、上手いか下手か知らないけど味のある絵を残してるんだよなぁ」なんて方いらっしゃいますよね。そういうものがネットでポン。即日販売できるわけです。
サイトを細かく見ると著作権無視作品も多いですが…純粋に「こういうものを描ける才能が羨ましい」と思いつつお気に入りに登録したまま眠っていたものを見たせいで「今年は大きな買い物をしてないし買ってみようかな」ということになりました。それが昨年の暮れに散財した3万円です。
こういうサイトを見ますとね、もはや働き方が変わっており、どうやって自分が苦としない得意なことを見つけ、それを磨き、世界から共感を得る方法を実践するか、という若者の感性に驚かされます。「個」が輝く時代に突入済です。
たとえば家を買うとします。新築でも中古でも。その内装を「オプションから自由自在に選べます」というコピーになびく時代もありましたが今では「限られたオプションからしか選べない」ということも知られたことで、建築資材のアウトレットサイトで購入施工することも珍しくありませんが、そこに個人のアート作品が飾られる時代になったんですね。つまり「家だけは特別で昔と変わらないビジネス」というわけにはいきません。どこまでも自分の好みに合わせて着飾る時代が来るということです。
何もない時代があり、量産品でも手に入れて喜ぶ時代があり、多少にかかわらず他人と違う満足感を得る時代があり、これからは「私はこういう人」ということを、その人自身が身につけるもののみならず、触れるもの全てに反映させられる時代なんですね。あらゆるモノと情報が「個(性)」に結び付きます。
今までは価値として可視化されにくかった全体のコーディネート力(色、サイズ、配置、デザイン、トレンド)なども如実に現れます。どんなに容姿端麗でも「住んでる場所のコーディネートセンス無し!」というのが可視化される時代なんですね。これね、マネタイズが難しいように感じるかもしれませんが…たぶん2-3年後にはこれを仕事にする人が結構な数で現れると思います。
夢想はこの辺にし、オジサンが「カジュアルに飾ってみたいなぁ」と思ったものを貼ってみます。ちなみにタイトル画像に使ったものは自分で購入した絵の1つです。
Spring train Art Print by tatsurokiuchi Vintage Floral Cherry Blossom Art Print by ninabaydur cruise ship Art Print by tatsurokiuchi visit london city Art Print by bribuckley
これね、日本語化された購入サイトもありますが、言葉に不自由がなければ本家サイトで買って問題なしです。なにせちゃんと届いてますから。メアドやフェイスブックなどのソーシャル認証で登録し、好みの絵を選んで注文しクレカやPayPalで支払ったら到着を待つだけです。確かオーストラリアから届いたと思います。
未だ絵(Art Prints)しか買っていないのでその他(スマホケースとかバッグetc…)のことは分かりませんが、素材(紙、額)のクオリティは日本人感覚からすれば中レベル以下だと思います。ただね、システム、価格、送料、利益などを考えますと「まぁこれぐらいだよなぁ」という納得できる内容だと思います。
どちらかといえば買いやすいお値段ですから季節毎に変えて楽しむという、まるで掛け軸のような日本の伝統文化が現代風に復活する楽しみ方が出来ると思います。
カテゴリーも絵、タペストリー、カーテン、掛け時計、枕やベッドカバー、シャワーカーテン、バスマット、タオル、スマホケース、アパレル全般、鞄と無尽蔵に増殖中。好みのデザインで統一された部屋が意図も簡単に整います。
ということで個性が爆発している「society6.com」のメモでした
コメント