クラウドファンディングという限定商品の売り方

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「クラウドファンディング(英語: Crowdfunding)とは、不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを指す、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語である。ソーシャルファンディングとも呼ばれる。」とwikiに載っているわけですが皆さんどのぐらいの活用頻度でしょうか。

私も3年ぐらい前まではクラウドファンディングをよく見ていました。支援額を軽々とクリアしてもプロジェクトがコケた案件も何度か経験しました。特にテクノロジー分野のコケ率が高かったように感じます。薄っすらと原因を考えるに...

  • そもそもタスク管理や見通しが甘い
  • 製造コストが安くスピードの速い国に抜かれる
  • 支援後に開発はダメ。成立即製造納品しないと半年〜1年後には新製品が出る

中には「順番に返金します」と言ったまま倒産してトンズラした闇プロジェクトも体験済み。1-2ヶ月に一度も近況連絡が無ければカップルでも「ん?この恋終わった?」とか思いますよね。

日本の代表的な場所をくまなく見ると50-100万設定のハードルを下げた達成可能な案件で目標額を早めにクリアし、残りの募集期間で調達額を積み上げるというのが最近の王道でしょうか?

なにをしたいのか目標すら不明瞭なものを除き目的がはっきりしているものは達成率も高い気がします。CAMPFIREは仮想通貨で応援する場所にもなるそうで。

製造業は再定義真っ最中

そのCAMPFIREに目標金額100万の「身にまとう毛布というプロジェクトがありました。

私もこの近辺の会社さんを取材したことがあるのですが実に多種多様な織物関連の会社が在る場所なんですが、もの凄く内部の詳しい事情に精通すると果てしなく低コストを追い求め外国人雇用で格闘中の会社さんもあります。総じて右肩下がりな印象の場所にこんな会社さんも在ったんですね。お値段1着18,000〜33,000円。

「綿60%、ウール40%、化学繊維不使用」というお肌に優しい毛布。

昭和の苦学生が真冬に毛布を羽織った蛍雪の功がオシャレになった感じでしょうか。

応援したい気持ちは大いにありますが私には不要なので素通りするわけですが、素通りしながらも気になるんですね。決してお安い値段ではありませんがネームバリューでモノを買う時代の終焉に思えるわけです。大量生産大量消費を終え、少量生産少量消費。でもコストは回収してプロフィットも出す。値段は少し高いかもしれないけど「こんなものが欲しかった!」というマイノリティを見捨てずファンにする少子化時代の販売手法です。

 

クラウドファンディングのためのICO

ところで、どんなことも表と裏があります。9月中旬にKICKというICOがありました。

目的は「クラウドファンディングのためのICO」で「今のクラウドファンディング業界どーにかならんか?」と一石を投じました。そもそもこのICOが怪しい説は横に置いておきます。

kickico

kickico

考えてみればクラウドファンディングを運営するプラットフォーム自体が利益を上げないとビジネスモデルがこんなに長続きするはずもありません。いつもながらホワイトペーパーというのは夢がモリモリなわけですがKICKICOのホワイトペーパーにも現在のクラウドファンディングの実態がツラツラと書かれていました。それが面白かったです。スペース上少しだけ意訳が入ります。

  1. 最大の問題は、支援者が全く保護されず、投資金を失わないという保証がない
  2. クラウドファンディングが有る国と無い国で参加者も支援者も狭量な状態になっている
  3. 資金の潤沢な大企業によるさくらの支援者の投稿を活用したキャンペーンが主流
  4. 参加時のコストは広く認識されていない

あけすけな解説が最高。何度かクラウドファンディングに参加していると薄っすらとは感じますが参加したことがないと「社会の正義」みたいな部分しか見えなかったりしますよね。

3番目は日本で分かりにくいと思いますが似て非なるニュアンスに以下のようなものがありました。あくまでも私見ですよ。この募集に際しアウトドアウォッチの説明書きには「今回私達は実用性、快適性、コスパなどお客様のニーズから考えて新たなSPOVANアウトドアウォッチを日本市場に進出させたいと思います。」って書いてありますが、この時計は既に日本をはじめ世界中のECで売られています。Amazonでも。クラウドファンディングの仕組みが販売チャネルのひとつに過ぎない場所へと価値を下げているように見えました。

SPOVANアウトドアウォッチ

4番目のコストも全て書いてくれていました。

  • 参加料金が5%
  • 支払いの処理に3-5%
  • 支援者への報酬のコスト
  • 拠点在住の仲介人への手数料 ← 国を跨いで利用する際の通訳と思えば分かりやすいかな
  • プロのPR(費)←「××にとりあげられました!」的なことかな?
  • 調達した資金に対する税金

こんなことをしているので「最終的に...手元には、調達した資金の60-80%しか残されません。これは、クラウドファンディングされたプロジェクトの多くが約束した成果を達成できずに終わる原因の1つです。」と書いてくれています。ちなみにKickstarterだと最低でも15-6%必要なコストをKICKICOだと仮想通貨建で4%にしちゃうというのがICOの中身でした。

ネットでも「クラウドファンディングコストは達成額から20%引いて考えとけ」的解説がチラホラ見受けられます。つまり「今のクラウドファンディング業界どーにかならんか?」となるわけです。先のICOはカード決済手数料よりちょっと高いだけ。書いていることは案外正しかったりするからICOを見抜くのは難しいですね。

別に日本のクラウドファンディングがそうだとは一言も書いてないのですが代表的な名前が出れば「ああそうなのか」となります。国境や通貨の垣根が低くなると物事が一瞬で陳腐化するというのが次の時代なんでしょうね。

これを知るとクラウドファンディングの支援額(売値)から約20%引いて見ちゃいます。思わず「おぃ、そりゃボッタクリ過ぎるだろ」という額が透けて見えます。

Webクラウドファンディングでの購入型が定着して5-6年経つと思いますが、既に仕組みがスケスケ状態になるほどテクノロジー進化が早いとも言えます。

この例で言えばコストが約2割違いますし、ICOの中身が本当に成功したら産業を再定義してひっくり返されるわけです。

貸してくれるかどうか分からない銀行融資を受けるために分厚い書類を書いて、売れるかどうか分からないものを「◯◯個売れたらあとは利益」と計算するのも一つの方法ですが、売れるかどうか分からないものでも小ロットで世界に問いかければ数秒、数分、数時間で答えが出ます。

お金よりも大事な時間短縮は圧倒的に後者が有利。

これから先のテクノロジーは何もかも再定義してしまうので銀行が「詐欺だ」みたいなことを言ってBTCがズドーンと下がっているうちはのんびりした時間が流れていると感じます。

一説には銀行が悔しくて下げて買いまくったという噂もありましたが真実は如何に。詐欺はどっちだという話しは置いておき銀行がくしゃみをしても仮想通貨が風邪をひかなくなったら、それはもうプレイヤーが変わったということかもしれません。

こういうホワイトペーパーを見ると変化の加速度が半端ないと感じます。もうオジサンのような中年になるとついていくので精一杯です。いかに高齢者が現ナマを握っていようが新しい仕組みで突破して新しい商圏を作ろうとしている強者どもの発想に脱帽です。

ということでクラウドファンディングが(もしかしたら)2.0になるというお話しでした。

資金力のあるソニーや東芝がクラウドファンディングを使う理由

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