溢れる情報があっても問題は減らないわけですが、ディスカバリーチャンネルを見ながら「知っておいた方がよい情報なのに知らないことがまだまだ沢山あるな」とか思います。年が明けたばかりではありますが、どうでもいいゴミ情報と格闘している今日この頃です。
さてと…
発刊時から気になって取り寄せていたのですが放置していた本。サブタイトルは「心の病はいかに輸出されたか」というもの。サブタイトルの方が惹かれますが…。
どうも人間というのは「病気」という言葉に弱いようです。
もはや当たり前のように見聞きする「うつ病」や「統合失調症」という言葉がいかに世に登場し席巻しているかということが書かれております。
(ていうか、日本はこの分野の薬責めがちょっと異常に感じますが…)
以前にも書きましたが精神科に出向いて診療してもらっても答えは「Yes or No」。
そこに愛ある助言は無いというもの。それが仕事ですから。しかし定義を見直すとうつ病なんて万人に当てはまるような内容ばかりです。その診断結果は「初期の◯◯症状」というキーワードと共に自宅へ帰りドヨーンとするパターン。
形容する言葉が少ないと知ってる言葉に置き換えてしまい、その言葉の意味に勝手に縛られるのが人間のダメなところ。
最近の私の体調でいえば「背中の一部が鈍く痛いな」「鼻の左の通りが悪いな」「ときどき頭痛がするな」「左目の眼球の奥が痛いな」といったことは日常的におこっておりますが、今日も出歩き、誰かとしゃべり、ご飯を食べられるというのは「元気な証拠」と思っております。普段からこういう思考ですので、いざ何か重大な疾患があったとしても「これこそ病気であったか!」という程度の話し。
(病気という概念に縛られたがるのは自然界で人間だけだよね)
どんなことでもそうですが、見聞きした時に「本当に他の国の人もそうかな?」と自分のアタマで考える作業が欠落すると、他人の情ゴミ情報を鵜呑みにするアリ地獄から抜け出せません。
これだけ大勢の人が薬に頼ることが当然と考えている理由はどこかに原因がありますよね。
これを書いている人がアメリカ人というのも笑えますが本題は「Crazy Like Us: The Globalization of the American Psyche」です。つまりグローバル化はありとあらゆる産業に侵食してくるということ。米や牛というレベルでギャーギャー言っててはダメです。
てか「こんなもの輸出すんなよ」って思いますよね。止めてくれよ製薬メーカー。
なかなか面白い切り口の本でオススメの一冊です。
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