LONG WAY UP 大陸縦断(EV)バイクの旅

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旅に出たいですな。ほんに。

これだけコロナ籠城生活を強いられるとGoToトラベルなんて施作は無くても誰だって金を払って出かけたくなるわけですが、先進国はこぞってワクチンを打たせたくって必死。

「接種義務化」「未接種者の社会行動制限強化」「ワクチンパス携帯」で国民を締め上げており、フランスのマクロンさんはお下品な言葉でまくしたてたそうで、そんなに打ちたけりゃ己が何十回でも打って安全性を証明すれば誰でも納得して打つと思います。

(冒頭からワクチンネタで恐縮ですが…)

つとに両親の薬に思うことですが、役所から「飲み合わせの注意」という書面が送られてきます。私の親は「整形外科、循環器、脳神経外科、泌尿器科、皮膚科、歯科」辺りがルーチンですがそれぞれの医者が薬を出しており、足跡をデジタルで追えない国なので「おくすり手帳」という超ムダな紙媒体で確認してるわけです。

私視点は「医者が確認してんだから飲み合わせに気を使ってくれてるだろーよ」と思っていたのですが、実際はそーなってないわけです。なぜなら役所から「飲み合わせの注意」という書面が送られてくるから。それもご丁寧に紙で。

ワクチン接種にも同じ空気を感じます。グランドデザイン不明。

マイノリティ化した私が残る人生でストレスなく海外旅行を楽しむことができるか怪しいですが、昨年南米移民の本を読みまくったこともあり、できれば残る人生時間で南米縦断ルートは楽しみたいと思っております。

そんな折、iPad miniを新調したことでアップルTVサブスク3ヶ月無料キャンペーン「残り1週間」アラートが目に止まり申し込んでみたものの「とくに見たい動画もないなー」と思っていたところで目に止まったのがご存知「LONG WAY」シリーズ。

Watch Long Way Up - Apple TV+ (UK)
Ewan McGregor and Charley Boorman journey to glorious landscapes across South and Central America on...

おっさん2人のハーレーバイク旅。

(このおっさん2人のユーラシア大陸横断は見たことがあるのですよ)

ひとりはフォースの使い手(ユアン・マクレガー)、もうひとりはたま〜にお下品な言葉が飛び出す心優しきジェダイのマブダチ(チャーリー・ブアマン)。

おもしろポイントは2つ。

1.基本的ルートはパンアメリカンハイウェイですがバイク移動なのでツーリスティックな道を外れた景色や人との触れ合いを眺められる

2.(スポンサーありきの宣伝映像と理解しても)全編EVバイクとEV自動車による縦走はほんの2-3年先の未来を感じられる

この作品を知らない人は「どこで充電して走ってんの?」という疑問が湧くと思いますが、単純に行く先々の宿、レストラン、民家などでございます。

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ウシュアイアがスタートですから極寒なわけで、寒いということはバッテリーも軽快に減る「イロハのイ」を楽しめます。テスラに乗らなくてもバッテリーがー厳しいことは想像容易い。

ボリビアでのカーアクシデントなんてガソリン車だと珍しくないことでもEVカーというだけで妙なバイアスで見入っておりました。

ユニセフの仕事で僻地の小学校に立ち寄るシーンなどは「ケチュア語族1300万人か。日本語族も希少だな」とかね。

なんといっても荒漠とした南米特有のパタゴニア的大自然がひたすら続く映像美がたまらんです。ウユニなどは今では見慣れた景色ですが文字通り「見渡す限り」という表現がピッタリ。

Long Way Up - Wikipedia

(なんで南米に惹かれるのか考えていたのですが、自然に触れた瞬間に大自然マウンティングに屈服する自分の小ささですね。アフリカは悪く言えば最後は野生動物で誤魔化せるのですが、南米は生命体を寄せ付けない感が心地よい)

チチカカ湖ではフォースの使い手が高山病に倒れるなんて、思わずクスッときちゃいます。ただの人間でした。

ヘリからペルーの大自然を見て「美しい」というシーンがあるのですが、こういう感性が大切だと思います。緑の地獄や蛇行する川を見て「美しい」と感じとれる感性。

アシャニンカ族の父親は「次の世代のことを考えてる。孫の代まで何かを残したい」と。経済や学歴と無縁の僻地で人口が増え、先進国で人が減る。どちらがまともか。

エクアドルがアーティスティックで面白い。パンアメリカンハイウェイを北米まで縦断したいとは思わないけど…コーヒーがうまい国。とてもそそられる国。一言で言うと「奇妙」。

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話が進むにつれチャーリー・ブアマンに惹かれる。とても人間味あふれる言動がかわいい。ユアンとのコンビで更に魅力が増している。

パナマハットを買うシーンが印象的。「今治タオル桐箱入り」的にパナマ帽子をクルクルっと巻いて木箱に入れてお持ち帰り。自分の未体験シーンに惹かれる。エクアドルめっ。

コロンビア入国ではフォースが炸裂。さすがオビ=ワン。普段の髭面が様になってるし、ユアンの目力もなかなかの破壊力かと。

コロンビア出国ではフォースが不発。映像に引き寄せられるポイントとして他人の不幸(トラブル)は健在と復習。出国シーンはちょっとドキドキ。

「ダリエン地峡は避けて」船でショートカット。ブエナベンチュラから出港。当然ですよね。魔界エリア前後は資料映像的にも面白い。途中のヌキ村とかエルバジェビーチとか。(この番組で一番見応えアリでした)

死ぬまでにこの地の本を日本語で読めることは幸せかも「ダリエン地峡決死行」
産業編集センターの「わたしの旅ブックス」シリーズの1冊でコロンビアとパナマの国境移動にフォーカスした一冊です。特別この場所へ行きたいわけではないのですが中南米の上下、前後、左右の関係を少し知っておきたくて...

メデジン経由!しかもアントノフ。この辺りの移動はひとむかし前の旅行では定番トラブルだらけで面白い。宿からメシからなんでもリコンファーム時代が懐かしい。しかもオビ=ワンは航空従業員スタッフとして搭乗って無茶苦茶なストーリー展開。オモロ。

パナマ運河は1日に14隻通過できる設計。コンテナ満載船の片道コスト120万$。へー。

(ユアンの養子回顧シーンはちょっと考えさせられる)

Long Way Round: 大陸横断バイクの旅を視聴 - Apple TV (日本)
2004年、ユアン・マクレガーとチャーリー・ブアマンは、バイクに乗って、12か国、19のタイムゾーンを横断する20,000マイルを115日間で走破する壮大な旅に挑戦した。2人が様々な困難に直面しながら...

ニカラグアで養女ジャミヤンと合流。このシーンを見ると人は誰と出逢うかで人生が決まるお手本のような展開。親子旅最高。

ホンジュラス…この辺りまでくると「中米は今でもこの環境なんだなぁ」と我に返る。日本の情報過多生活が分かるシーンだらけ。麻薬ですか。迂回、そして夜間走行禁止。なるほど。

メキシコで麻薬カルテルがどーたらこーたらで最悪誘拐されて消されるとか。穏やかではないトークに「ちょっと煽りすぎだろ」とか思いつつ「スクールバスの(エンジン)押しがけ」に吹いたよ。

改造スクールバスのシーンだけで数話作れそうなのにあっという間のLA到着。クルーとカメラ台数と時間の都合で編集点が作れなかったかもね。

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The country of Honduras has become a gateway point for a significant source of drug trafficking into...

これも新しい旅のカタチじゃないかと思います。

アフターコロナで間違いないことは飛行機とホテルは(今後も残るけど)旅の主役から脇役に転落し、体験こそが旅の主役になるでしょうね。昭和は面で捉え、平成は線になり、令和で点になる。点(の場所)に気づいた人や会社が次の時代に生き残る。そこが映像化されて動画SNSに流れる。

お金持ちはよりエコを映像から醸し出す。私のような凡人は長らくガソリン車の世話になり、ここでも格差を感じる演出が横行することでしょうね。

これも新しい旅のカタチ。アフターコロナで生まれる新しい(隙間)産業にスッと入れると残る人生も面白いかもしれない。

堪能しました。とてもおすすめ。

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この旅を通じて人々の心を動かせたらうれしい。 “もしも”を恐れ、皆挑戦を控える。
“もし失敗したら?”とか考えちゃうんだ。そうやって何もしなくなる。
でも実際は”もしも”というスリルが挑戦を面白くする。 
                   LONG WAY ROUND – ユアン・マクレガー
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