眠れぬ夜の仕事図鑑

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昨年、60sのマイブームがありました。その時代の歌謡曲を聞き、歌詞を眺めると、世相が見て取れるのが不思議に心地よく、色んな曲を漁って聞いておりました。この辺りの曲はまだまだCDを買ったり、ネット販売も多く入手し易い。

今年、30〜40sブームがやってきました。

この辺りになってくると欲しいものが手に入らないということも多いですし時代背景もあやふや。この時代を謳歌した方がネットで曲探しすることも少ないのでしょうが、その旋律の心地よさは今の若い人でも買う人は多いだろうな、とか思う今日この頃。

さてと…

この映画を見たきっかけは、パンフレットに書かれていた一文。

日本での労働基準法では深夜業自体を規制する定めはなく〜ILOにも批准していない」という部分が気になったから。そこで「便利・安心・快楽」が支えられている、と。

いや、ほんと、寝ないで便利が維持されてるって異常な世界です。

かつては昼間だけで生活していた社会ですが、たぶん「便利」というパワーワードによる金儲けで2倍速生活を肯定する夜の仕事。インターネット社会からすれば驚かないけど、ネット以前の社会から見れば異常なことをしております。

ひたすら深夜に働くドキュメンタリーが続くのですが、メラトニンとか一切無視の世界。

「こんなこと続けてたら間違いなく精神疾患で倒れるし」と思ったら、本当に精神病院が世界一の国に住んでおり全く笑えない話です。

ナレーションも解説も一切なく「己で受け止めろ」というスタイル。

見終わった感想は「ナニを見たのか分からない」という虚無感。

それは半ば理解出来るという自分との葛藤。映像を見て「うんうん、わかるわかる」という自分と「無駄なことしてるな」という自分。

グローバルに起きて動き、寝ないことで新しい無駄を生産をし、それを新しい問題かのように処理するためにインベーションとか言って片付ける無駄。グローバルマッチポンプ。

分かったことは、自分が境目の無い生活に慣れきっているということ。

私にも「寝る」行為はありますが、そこで自分の細胞が日中の疲れを修復しているなどという感覚ではなく、寝ないと思考が止まるので体の動きが止まるというリズム。

完全に麻痺しております。

スッキリしない映画でしたが、それこそが夜に対するオチなのか…緩い記。

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