5月25日の緊急事態宣言解除からたったの2ヶ月程度でどうやら次の波が来たようで再びの更新エントリーを再開し気になったことを残しておりました。前回記事はこちら。
私のあてにならない予想は真夏の酷暑な1-2ヶ月ぐらいは感染スピードが弱まるだろうと予想していましたが、結果は梅雨明けと同時にプチ流行の巻。世界のニュースが正しければ春先に完治した方の再感染事例が出はじめる頃で、先が思いやられます。
7/29 全都道府県で新たに1261人の感染確認
素人にはこれが何波に相当するか分かりませんが東京都知事は「第2波だ」と宣言されたらしいのでたぶんそーなんでしょうね。7/26頃から「東京で家庭内感染が夜の街を上回る」文字が踊り始めました。そこからたった3日目で空気がガラリと変わったようです。
都会の中心部で住んでいるとローカル状況が分からないと思いますが、地方から出稼ぎで居着いてる人は、ぜひ子どもの頃のローカルな地名を懐かしんで自治体HPでも見てください。春の感染は県庁所在地やその地域の上位3市ぐらいまでのノミネートでしたが今回はウイルスの種がまんべんなく全国津々浦々に撒かれていることがよくわかります。
陽性者数にビビる必要はないですが、これが増えると自ずと致死率も上昇傾向。特に70歳以上は危険ですが、この辺りのことを国民は理解してるんですかね。
この加速したタイミングで外務省は「8/5から在留外国人の再入国を緩和」するそうでどーなることやら。出国前72時間以内のPCR検査で「陰性」を証明し、帰国後も再検査し2週間自主隔離するそうですが、抗体は3ヶ月で消えますし、滞在国で陽性でも無発症で元気に過ごせた人がPCR検査をすり抜けてスプレッダーになる可能性や再感染による体内でのウイルスランデブーも否定できず、ほんに難儀なウイルスです。
再びの経済停滞は避けられないというよりも世紀の大事故になりそうです。経済の腰折れは10月ごろから始まって来春本格化と予想していたのですが、年内に経済死の第2波が来そうです。
ふたたびの緊急事態宣言が経済死を招くことは誰だって理解できることなので宣言しない状態にとやかく言う気はないですが、頭が経済だけでしか推し量れない人を量産し続けた結果でもあるんでしょーね。経済一辺倒の一本足打法が失敗すると全てパーの流れ。
先回も書きましたがコロナ禍に関して言えることはかつて原子炉爆発した時と一緒で無知が行動を狂わせるのと同じに感じます。かつて東大のエライ人による「プルトニムは飲んでも大丈夫」発言が話題でしたが、実際に起こっていること、解説されていること、反論されていることなど、情報に対して「それホント?」と思わないように教育されると今の日本みたいに「緊急事態宣言(指示)待ち。感染店名は晒してok」みたいな空気になっちゃうよーです。
8/19 日本感染症学会「今 日本は第2波のまっただ中」新型コロナ
なんとなくそんな空気です。
8/21 新型コロナウイルス感染症対策分科会「大体ピークに達したというのが私どもの読み」
こちらの意見も分かる気がします。
流行が抑えられていることはよいですが、何がすごいって気温40度で熱波とかいっている最中にコロナ感染が起こっております。奇跡的に日本の被害は軽微ですが、秋冬も軽微かどうかは謎。
ここまでの推移で感じることはこの国お得意の「なし崩し調整」が炸裂してる感じです。第1波と同じパターンを辿ると第3波は10月後半ということになりそうですが…
8/26 感染症法に基づく分類を1類から格下げ論
今は1類ですが「もう5類でよくね?」という話です。それはエボラ出血熱から季節性インフルエンザへ格下げなので日常生活の行動は「もう自由でよくね?」です。
世代間ギャップと致死率で分類位置が悩ましいですが、2019-2020にかけてはコロナ騒ぎのお陰でインフルエンザが下火でした。不幸中の幸いはインフル収束時期とコロナ流行時期のタイミングが見事にクロスしたので「なーんだ、インフルも出歩かなかったらうつされないのに首都圏は移動しまくって感染し合ってただけじゃん」ということも露呈。
この格下げ議論ですが、高齢者が身近か否かで肌感覚が大きく異なると思います。
この部分でも社会は2つに分かれておりまして、圧倒的預貯&金年金生活で慌てない高齢者とアリのように働いてもお金が増えない預貯金ナシ高齢者&若者を政治が複雑に絡め、有権者層の顔色を伺いながらとなれば「お金持ち優先で自粛」を重視したせいで倒産や失業はジワジワ増えておりますが、さすがにこれ以上自粛ムードを続けるとクラッシュ度合いが悲劇を深めるので遅まきながら格下げ論で軌道修正なんだと思いますが…。
時折「行動を自由にしたら生活は元通りに戻る」という意見を目にしますが個人的には戻らないと思います。それが私個人にとって気分的には不快でも暴かれた無駄に散財するのはバカという認識に変化済みです。
8/28 首相辞任と雇用調整助成金(雇調金)の特例措置の年末延長
コロナと関係ないけど関係あるニュース。誰にとってもコロナ対策は荷が重い話です。
同日雇用調整助成金(雇調金)の特例措置について年末延長が決定しました。仕事がないけど雇用を守るための措置なんですが…。
この件、どこもかしこも打開策なしで進行中です。
まだ9月ですが結局のところ2020年はずーーーーっと自粛傾向で終えそうです。
雇調金ドーピングを受けていると従業員はイノベーションから遠ざかる茹でガエル傾向で多くのチャンスを逃し、鈍臭い経営者は間に受けて業態変化を試みずタイミングを逸し来年は淘汰が一気に噴出しそうです。誰に聞いても「今年は諦めた。来年に賭けてる」と言いますが、全員が来年に賭けると少ないパイの奪い合いです。
まさかオリンピックで2021好景気が訪れるとか思ってる人なんていませんよね。
「コロナが収束すればその反動で顧客は戻る。だからそれまでをどう耐えるか」という発想は大甘だと思います。戻らんですよ。絶対に。
雇調金で自宅待機の従業員も給与は減っているわけで、日本全国でそんなことをしているのに禍終了と共に日常が戻ると考えるのはお花畑。収入が少ないのに支出を増やすのはエンゲル係数が高い状態で麻痺してる人だけでしょ。
9/05 厚労省 コロナ&インフル同時流行に備え発熱時はまず病院へ
という病院への丸投げ対応に出るらしいです。病院がストしたくなる気持ちもわかります。
個人的読みでは次のコロナ波は10月下旬に訪れるんじゃないかと思っています。1波と2波の動きを見るとそんな気がしているだけです。単なる妄想ですが。
9/5現在ハイシェン台風10号の影響で西日本は気温がぐんぐん低下中で、日々過ごしやすくなっています。この台風が去ると一雨ごとに涼しくなるのでウイルスもご機嫌に感染しやすい環境が整ってくることを妄想すると、この丸投げ策はちょっと乱暴な気がします。
全国の病院で発熱外来にPCR検査できないと味噌も糞も一緒な対応に苦慮するわけで、それはもう「コロナは1類から格下げにして経済ワッショイで行こうや」という政府の思惑が透けて見えるわけですが、もしかすると大博打がハズレて大惨事になる可能性もあり、この判断にはちょっと賛成しかねる印象です。
もう9月というのに未だにPCR検査でたらい回しにされてる事案が全国で散見されているので保健所の及び腰、病院の医療拒否がひしひしと伝わってきます。私はさほど気にしておりませんが老い先短い親の対応には考えさせられます。
ハワイ・オアフ島が2020年8月26日から9月10日の2週間ロックダウンの真っ最中ですが、光熱費がバカ高いあの場所で2回もロックダウンできる経済的のり代が残っていることに驚き。
9/07 令和2年の台風10号(ハイシェン)とコロナ
過ぎ去ってみると忘れちゃうのでメモですが…
首相交代で与党とマスメディアが出来レースを展開しつつ、東京のコロナ感染者数も順調に下火になり、来春にはワクチン供給というニュースを小出しにしていたせいもあると思いますが、マスコミもここぞとばかりに話題を台風10号にシフトしておりました。避難所も距離確保だそうですが、正直「あの程度の距離確保で感染なんて防げるんやろか?」と感じた次第。「肩を寄せ合う」という言葉すら死語に追いやる勢いです。
ちょっと話がそれますが台風のニュースと首相候補者が愛妻準備の食事を食べる映像が同じ時間帯に流れておりまして、台風よりもそっちの映像が違和感でした。その理由を探っていたのですが、たぶん時代錯誤感ですよね。「昭和の専業主婦が亭主のために食事を準備して内助の功」みたいな時代ではなくなっているにも関わらず、ましてシングルマザーがコロナ禍でうなだれてる時期に政治家が率先してそんな映像を流すと「ちょっとアレだな」とか感じた人は多いでしょうね。まだ散髪や歯科に通った姿の方がマシに見えます。
話を戻し、やはり台風は大型でそれなりの被害でしたが朝のニュースを聞いた限りでは壊滅的大惨事には至らなかったようで、今後突風でも吹かなければ午後にも収束の様相です。これを思いだした時に去年のメモも思い出しました。毎年少しずつ確実に変化しております。
去年は台風でも整列して公共機関を待つ社畜と「過去に例のない、経験のない」という枕詞が印象的で、JRも早々と運休アナウンスでした。今年は「過去に例のない、経験のない2年目」で、そもそもコロナ禍で乗客が少なく渡りに船で「休んで当然」という風も吹いたようですが、それ以外にも丈夫な建物への避難ということでホテルが選ばれていたのが印象的でした。こういう行動を見ますと「命あっての物種」という言葉は生きてるようです。
9/09 英アストラゼネカ、ワクチン臨床試験一時中止
各国、各社が最終チェック無しに認可接種を急いでおりましたが、海外から漏れてくる情報は「やっぱりか」みたいなことが多く、どーなることやらです。
うがった見方をすれば「一旦は歩みを止めて足元をチェックした」的な安心感バイアスにもなりそうですが真実は中の人しか分かりません。
アストラゼネカ 新型コロナのワクチン 臨床試験 一時的に中断 #nhk_news https://t.co/i9FG9Tf8JP
— NHKニュース (@nhk_news) September 9, 2020
誰でも思いつくことですが、医療従事者自身の接種情報を得てから検討です。
9/10 「東京都の時短営業要請15日で終了」と「東京都もGoTo」へ
コレ、実質終息宣言ですね。
この日の都内感染者は276人でも一旦経済の通常営業へ舵を切って売上確保に動くわけですが、もう「9月10日」です。世界は相変わらずパンデミックが続いており、各国ともに増加傾向なので日本がどこまで耐えられるのか興味あるところです。
そして10月1日から東京都の「GoToトラベル」補助対象追加検討開始。
過去10年ぐらいで見ると紅葉で大混雑する稼ぎ時ですが、2018年ごろから秋の期間が短くなり実質2週間で最高の日を読み当てることが必要でハズレると人混みを見るだけの秋旅になり、消費者も少し賢く行動するような気もしますがどうでしょう。そもそも海外移動は減る時期ですし、人の移動推移を興味深く学びたいと思います。
ちなみにこの東京都の「GoToトラベル」ですが即日やるべきでしょうね。日を開けて10/1などにするせいで第3波の盛大に燃え広がる火種の準備に感じます。
シーズン2まとめ : この問題は誰も解決してくれない
コロナに明け暮れている2020ですがシーズン2も強引に収束させるようで、事実数値も少しずつ下がっている(9/7付陽性者数:77人)ので経済を回さないとヤバいというのもよくわかりますが、種火が残るというよりは火が燃えてる状態(平均150-200辺りをウロウロ)ですから第2波が終わったわけでもなさそうですが、一応終わってることになるんですかね。
これまでのコロナネタでの私が一番なるほどを感じたのが下の記事。
なにはともあれしばらく国内生活をしていますもので外側からの視点に欠ける生活に喝を入れてくれる記事でした。
日本人は「自分ではない誰かがしてくれる」気持ちが強い。
サービスが整いすぎているのが日本の弱さで、知恵や能力を使う機会がなく、
自ら考えて動くのが苦手で他責傾向がある。
ただ、わかっているのは、この問題は誰かが解決してくれるものではないということ。
とりあえずシーズン2を終えたということで、たぶん3へつづく。
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