7、8、9月は仮想通貨メモを残さなかったので久しぶりの更新です。わりと最近のニュースはネムのカタパルトでしたが、ここ数ヶ月で見るとやはり目玉はリブラでしょうね。3ヶ月前は大盛り上がりしたのですが今は閑古鳥です。
FB「リブラ」に対するやいのやいの攻撃
既存のBTCを代表とする界隈が乱高下しても各国中央銀行は「へー」で終わっていたことですが、FBが手を上げた途端にチームフィアット(G7)は「へっ?No!ノーーーーー!!!」みたいな態度が笑えます。企業が国家を陵駕したことを承認したようなものです。でもね、FBも出来て10年経ちます。各国の政治が1.0のままだった証でもあり、ギャーギャー言ってる政治家すらユーザーとしてデータを吸い取られて後の祭りです。
2年ぐらい前にメモしていると思いますが、たぶん大企業はどの会社も自社通貨を発行可能な時代になるんだろうと思います。経団連のような圧力団体は今でこそ一枚岩のように見えますが、その商品がブロックチェーンに乗せやすいか否かで脆さが露呈するんじゃないかと思います。そんなことを思っていたら案の定の各国が猛反対し始めました。さりとてフィアット界隈も景気後退と言われており、表層的にはFBも一手引きましたがいつオセロゲームに発展するか分かりません。
今回の件は多少リスクがあっても民間企業がブロックチェーンで自前経済圏を作れるということで、基軸通貨も債権まで見れば返すあてのないゴミ数字をデータでやりとりしているだけですし、次の経済ショックがトリガーで類例のないガラポンチャンバラが繰り広げられるだろうと思います。
FBのセキュリティがザルというよりも、アメリカもブロックチェーンを理解できない(又は真逆で理解でき過ぎる)既得権益高齢者が覇権を握っており、正直なところ現状維持に躍起なだけでしょうね。この隙に中国がステーブルリンクにGoサインを出したらアメリカは歴史に残る大失敗の序章かもしれません。このニュースを見ながら『1世紀後の教科書は「そのむかし、世界には5つのキーカレンシーがあったが21世紀の中頃に崩壊し」なんて勉強してるかなぁ…』みたいな妄想をしていました。
まだ目が離せないと思います。
決済高度化官民推進会議(第7回)の議事録
金融庁のページで読むことができます。とりあえずBank Payのことなどに触れつつやたらとWin-Winという言葉が踊っておりました。いつの時代の会議なんだか…。
仮想通貨寄りな話題は花王の牧野さんが触れた言葉がフムフムで、「暗号資産の話ですけれども、これは個人的な夢みたいなことですが、例えば、グループ内で暗号資産を持って、国内の関係会社間とか海外とか、子会社取引が多々あるのですが、そういったところで為替差益、差損が生じるということがありますので、暗号資産で、例えば、花王コインなどを作って、それで為替損益が発生しない、もしくは最低限になるというようなことができれば、我々だけではなく、いろんな会社でも、そういったことを導入したいと考えられるのではないのかなというふうに、夢のような話ですけれども、思っています。」だそうです。既に夢を語れるレベルですから現実性も語り合えるわけです。
マネーフォワードさんの発言によると「1~2年後というのはフィンテック企業でも正直予期できない変化がある」というのが正直なところでしょうが、フィンテック分野の主導権を握れたであろう銀行が体たらくだったので、時代はPay戦争の真っ最中。議事録でも触れられるインターオペラビリティ要素ゼロで、昔の「VHS vs β」みたいな食い合いです。
オジサンは3つに絞られました。LINE Pay、PayPay、メルペイ(ID)。皆様も一緒!?
LINEは元から日常生活に入り込んでいる親和性からなんとなく導入の壁が低く感じました。仕様は使いにくかったですが徐々に改善してジリジリと生活に入って来る感じ。PayPayはもーね、勝つまでやりつづけるソフトバンクスタイルです。同類がメルペイ。どちらも個人売買できるので計らずとも罠に落ちる設計です。オジサンの想像ですけどね、「メルペイなんてめんどくせー」と思っていても、メルカリ画面を眺めていると稚拙な文章でブランド宝飾品のやりとりも活況な様子ですし、銀座や新地の無駄遣いが現金化されてる感じですよ。若い女性でメルペイ残高30-50万の人は結構な数いらっしゃると予想します。
今まで仮想通貨やトークンは個人レベルでしたが、気がつけば企業(間)使途が話題。話題にしないだけで水面下では動いてますよ。着々と。いつまでも仮想通貨バカで邪険にしていると機会損失もありますし…これまた目が離せません。
シンクロライフの資金調達
今となっては大昔、7月頃のニュースですが….考えてみると長い道のりですよね。コツコツと、ジワジワと歩を止めないシンクロコインですがオリコが第三者割当増資に乗ったそうです。それが意味するところは一旦横に置き、決して順調なICOではなかったですが、ほんにご苦労さんです。
忍び足で評価経済が日常に混ざり込んできますね。経営的には厳しさもあるはずですが、他の事業軸も転がしながらティッピングポイントを待っていれば、自然に乗っかる日がやって来ると思います。
評価経済番組「欲望の貨幣論2019」のチラ見と登校拒否
NHKのBS再放送?だったと思います。
そこで評価経済についても語られていましたが…まぁ怖いことではあります。ズバリ!「半数は平均以下」と述べられ「そこから這い上がるための競争が始まる」と。この競争は熾烈を極めます。とても大変なこと。そこへジワジワと突き進む感のある世界ですが、そこで人間の尊厳を担保できるものが生まれるんだかどーだか。
先日学校に行きたく無い、行こうとすると吐き気がするという親御さんと会話することがあったんですけどね、今の小学生は既に情報化社会に組み込まれた生活をされていることを痛感しました。
親は文字通り親身になって古くて新しい「話を聞く、抱きしめる、認めてあげる」なんて会話だったのですが、ちょっと親子が離れたタイミングでその小学生とオジサンが会話した感想は、確かに承認欲求を満たしてあげれば少しは登校拒否も改善されるでしょうが、実のところ同世代との情報共有に於いて(特にスマホでの)ネット世界では承認する側の役目も担っていることに気づきました。割とシンプルな流れで「既読スルー=仲間はずれ」「既読やいいね=同じ仲間」みたいなことです。これは大人だとガン無視できることですが子どもはストレートに受け止める節を感じました。これに気づけない親だと子の悩みは謎のまま成長することになり、病院に行って薬とか処方され始めたら大変な時代だなぁ、なんて思っていました。ある意味親の情弱リテラシー不足です。
どの時代も色々な問題がありますが、半世紀前の登校拒否はどちらかといえば不良行為でした。行くとイジメられてフルボッコにされるので行かないというのはよくあったパターン。今は全く次元が違う感じですね。全てにおいて情報が先。そこでネット上の空気を読んで自分の行動を決める感じ。小学生でもそんな印象を受けました。
すでに小学生でも経験や体験が出来ない時代に突入済みですね。
こういう状態で制限なく全世代が評価経済に組み込まれてゆくことを妄想すると大人でも出社拒否みたいなことはアルアルです。そして情報を漁って自分の気持ちが落ち着くサイトの文章に酔って痛みを緩和みたいな。
ほんの一部しか見られなかった番組ですがオジサンの直感的感性としてネット上のつながりで承認欲求を満たす要素がある「いいね系」サービスはいずれ全てが評価経済や信用経済に置き換わるサービスだと思います。自由参加しているうちは良いのですが、日本は(たぶんこの先半世紀ぐらい)少子化が続くとすれば、合理的理由から使えるサービスが絞られ、評価と自動連動する仕組みを否応なしに使わざるを得ないような時代が来るんじゃない?とか大妄想しておりました。
家族ではなく個(人)という単位が増えるほど承認される機会は激減しますが、今まさに日本はそっち方向へ全速力で向かっていますので「いいね」で喜ぶ心理は理解できますが、さてはて…。
量子コンピューターと仮想通貨
GoogleさんのおかげでBTCがストンと下がったらしいですが…。
一般的には2045年、今から26年後に「AIが人類超え」と騒いでおりましたが、2019年時点で量子コンピューターとか言い出してます。というか量子コンピューターは数年に一度の率で舞い降りるニュースです。私が認知症になる手前に世の中が激変しちゃいますが、量子を古臭い言葉で表現すると中庸に似てるかもしれません。中庸の話題になると「右と左の中間」みたいな間違った認識になりがちですが、QBITはそれと同じぐらい複雑な概念で、凡人理解にはもう少し時間が必要です。
これはもう仮想通貨レベルの話しではなくすっかりシンギュラリティ列車に乗車済みで、こうなってくるとお金や仕事の概念が消え去り、人間として2つとない個性、感性をいかに開花させるかを考えないとあらゆるものが「そんなのコンピューターに任しとけばいいじゃん」なんて会話すら非常識すぎて話題にならない社会のスタートっぽい話しに聞こえます。
仮想通貨の値段が下がるというカスみたいな話しではなく、そもそもそんなスピードで計算処理されるとフィアット通貨や株取引アルゴだって無茶苦茶なスピードで人類が全く追いつけませんし国家経営も至難な…未来から振り返ると今こうしてデスクトップPCの画面を眺めながら文字を打っている行為すら「アホなことしてる時代があったんだなぁ」ということになります。
とまぁ、色々妄想はつきませんが、今日明日なにかが起こることはなく、たぶんBTCも熱が覚めたら戻すような気がします。そういえばひと頃量子コンピューターといえばADAコインと騒いでましたが上げてるのかな?
mijin Catapultで歯髄細胞流通管理
地味なニュースですがこれから先の未来では常識になるサービスだと思います。
歯髄細胞なんて普段は聞かないキーワードですが、簡単に言えば再生医療のひとつです。今体調が悪くなると病院に行き、内科、外科、精神科などへ回され、それぞれの専門分野で見てもらう時代です。ながらくこの古い仕組みの中で患者はたらい回しにされてきたわけですが、これから先の医療は全て再生療法(又は細胞治療)の下に各専門分野がぶら下がる時代が来ると思います。まず細胞の成長因子で修復可能かを試し、それがダメなら従来方法を試す感じです。
それらの再生医療に使われる細胞が自分培養細胞ではなく、他人培養細胞を点滴するような場合「ところでこの液体の出所をおせーて!?」という時にブロックチェーン登場。それにmijin Catapultを使うそうです。今更「データ改ざんできない」ということにワクワクしませんが、もし治療を受ける段のことを想像した時、それはとても重要で透明性、信頼性を裏付ける仕組みです。というか…「じゃ今まではどーだったんだよ」とも思いますが….。
まぁ知っていても私がすることは無いと思います。世に永遠なし。
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