琉球新報の若い記者が「ネット右翼でした」という記事が話題だったらしいのですがまったく内容を知らず。簡単に言えば右向きの若者が左向きを学んだということですが、考え方の変化は誰にでもあることです。つまり殆ど興味はないのですが、「ネット右翼」という言葉の定義に考えさせられました。
いま書いているこの文字もご本人の事をネットニュースで知ったレベルでメモしているという極めていいかげんな内容ですが、AI夜明け前で不完全な「おすすめ機能」なのに、すでに「考える行為」の欠落した人が増え続けているように思います。
アマゾンでもヤフーでも楽天でもECサイトは検索履歴を元に関連情報を引っ張ってきては「おすすめ商品」をアピールしてくるのが有難いのやら迷惑なのやら。個人的に気になっている情報の流れを書いてみますが…
a.ヤフーコメント
たぶん誰でも感じていると思うTop1、2、3コメント。あの視界にはいる文字。
さらに3位と4位の差は概ね大差。つまり多くの人がTop1と2のコメントだけ目を通して終わってることになります。文才のある人が誰よりも早く短文でパンチラインを利かすと共感する人は増えるわけですが…私は気になるとクリックしまくるタイプです。
皆さんはどうなんですか?
b.定額音楽配信サービス(サブスクリプション型サービス)
CDという言葉は死語で、ダウンロードという行為も死語に追いやっている最中ですが、サブスクリプション型を自分自身が能動的にアップデートした情報を元に聴きまくる場合はともかくヒットチャートやおすすめ機能に頼った場合のクリエイターの収入が気になります。
どんな媒体でも売れる曲は売れる。売れない曲は山ほどあると思います。問題はデジタル化でコスト削減された時の収入格差。
有線大賞のように電話リクエストの時代ではないのでネット経由でいくらでもリピート再生できるわけですが、聴かれれば聴かれるほどシステム的にオススメしてくる機能とクリエイター収入は相入れないのにこちらの方向へシフトしております。
c.アマゾンのおすすめ
日本のECサービスではあまり感じませんがアマゾンだけは収集データを完璧に使いこなしている感じがします。かなり古い購入履歴や検索履歴、クッキー削除後でも忘れた頃にピンポイントで的をついたおすすめを送りつけられております。
さらにネットで文句を垂れると即座にカスタマーサービスが見つけて問題をつぶしにかかる。
アマゾン沼から逃れるのはなかなかな大変ですな。
d.ユーチューブ履歴のおすすめ
一度おもしろい動画を見つけると延々とおすすめしてくる「あなたへのおすすめ」や「ミックスリスト」機能。これをスマホやタブレット操作すると他の動画はないかのごとくおすすめがしつこいですが設定から履歴をリセットして履歴保存を拒むと明らかに自分の興味がない動画が大量に出てきます。日本全国のユーザーが履歴をリセットしても残るユーチューバーは極わずかでしょうね。
類似サービスは山ほどありますがこれらがブラウザのIDで紐づけられるとパソコンでもスマホでも同じ同じことが繰り返されます。これを便利と感じるか洗脳と感じるか。もはや一家に一台「履歴の残らないデバイス」が重宝されるんじゃないかと思うぐらい情報は紐づけられています。
ここまではモノのことしか触れていませんがヒトでも一緒ですからやっかい。
このことと琉球新報のニュースは似てますよね。
良いとか悪いとかではなく常に考える癖がないと誰だって偏った情報に流されます。そこがマネタイズのミソだったりしますが…。そのうち「この人はそういう情報を嫌がる人だから”そういうタイプ向けへのおすすめ”で括ろう」なんて時代が来ますかね。
閲覧履歴削除は常に自分の頭で考える作業が面倒ですが思考も嗜好も年齢とともに変化しますから偏らない情報取得が希望の人にはおすすめです。
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