ボールペンなんて「書ければなんでもいい派」ですが、気づけばハマっていたパーカーのメモです。しかもパーカー製品の中で最安値。しかも今更終売済のメモ。相変わらずモノに関しては最新ではない使い古しばかりメモりますなぁ。
パーカーはおそらく私がガキの頃に大人が「コレ舶来もんのボールペンやで」と自慢しながら使っていた筆記具のひとつで、今から3-40年前に流行ったのがノック式のジョッターという製品で、見れば「あっ、見たことある」という代物です。気になる方はリンク先へ飛んでください。ノックした時に親指に感じる小気味良いバネの返しがそれまでのものと明らかに違っていた記憶があります。それは今日のメモに関係ないことですが…
あまり筆記具にこだわらないのですがこのペンは今でも使っている生き残りの最古参。というのも旅の仕事で海外をうろうろしてるとホテルのフロントとかで…
ごめん、ちょっと書くもん貸してもらえる?
これ、お使いください
ありがとね。助かった。ほいっ
どうぞお持ちください
てなことを繰り返していたのでダンボールに入りきらないほどボールペンが溜まり、ヤフオクで段ボールごと処分したことがあります。たぶん1000本ぐらいまとめて。
その仕事を離れてからは増えませんが、その頃からずーっと使っているのがタイトル写真のボールペンです。パーカーのVectorシリーズと呼ばれた、ほぼ最安値のRB(Rollerball=ボールペン)です。当時どの飛行機に乗っても機内免税品カタログに登場し、1500円前後と記憶しています。パーカーが全世界に知られるわけですょ。
旧Vectorは既に廃盤で「V88」と呼ばれているものが後継に相当します。つい最近1000円で売ってるのを見て思わず「安っ」と口にしました。更に新Vectorは700円ぐらいで売っており「んっ」と声が出ませんでした。持ってるから買いませんけどね。
なんといってもお薦め理由は書き心地の良さですが、これがペンのお手本サイズと思わせるフィット感です。本体部分の全長は約12センチなのでクラッチペンよりも1-2センチ大きいぐらいのサイズ。そこに約5.5センチのキャップを足すと17.7センチ。胴回りは1センチ。
あえてキャップと本体の間に隙間を作って撮りましたが、絶妙の位置でキャップが活躍します。キャップの閉まりかたも必要十分にして最低限の機能です。
私の癖はこのキャップを動かす行為。キャップを親指と人差し指で挟んで付けたり外したりのカチャカチャな動作がなんとも言えません。それだけ動かしてもキャップがバカになって外れるでもなく常にカチッと閉まるのが心地よく、へんな手癖を覚えました。
でね、「このペン、他の人も絶対好きな人いるはずだよなぁ」と思って探すとやっぱりです。ボディに凹凸がなくシンプルで且つ書き心地も満足という人が多いこと。隠れた名品ですよね。この程度のペンと言っては失礼ですが、これほどお手頃価格にもかかわらず、昔から滑らかな書き心地で文字がかすれることのない絶対エースなペンです。あえて好みが分かれるのは水性インクという点ですかね。
しかしこれをメモしながら「V88」が2009年に終売済でビンテージ扱いということにびっくりしました。今は在庫処分の投げ売り特価ですね。今だと3本セットで激安。
このペンの悩みがインク切れのリフィル交換。「Vector」はリフィルの芯が0.8mmでした。今は作られていないので探してもなかなか見つかりません。見つけても古いものです。
「V88」からは細字(0.5mm)と中字(0.7mm)のどちらかを選ぶことになります。アマゾンで探すと6個セットでお得なものも売られておりますが、評価がいまひとつです。気をつけるべき点は、リフィルが「UK」か「USA」は定評がありますが「FRANCE」は酷評の嵐です。どうやら今では全てフランス製のようで個体差もありペン自体がお勧めできない代物になりつつあるようです。
他の方のアイデアを拝見すると三菱のジットストリームで代用できるみたいで、もはやボディがパーカーである必要がない選択肢ですが、それはそれでアリかも。ということでもう売ってないけど書き心地が良い旧Vectorの水性ボールペンメモでした。
コメント