君は伝説のシンハラミュージック「リヤタンブラ(liyathambara)」を知っているか?

音楽
この記事は約7分で読めます。
スポンサーリンク

(私だけの個人的伝説を知ってる人がいたら私が驚く!)

19歳の時にひょっこり海外へ行ったのが良かったのか悪かったのか。20代のほぼすべてが旅バカ人生でしたが、その時代から現在に至るまで気になっていた曲がとうとう見つかったメモ。

(極めて自己満メモでごめんね)

なんだか最近加齢により(というか飲酒のせいだろ)記憶力も低下気味で忘れそうなのでね。

(こんなメモを残す日本人は私だけだろ)

もう30年以上も昔のことですが、日本には航空会社が3社あり、日本エアシステムが国際線を飛ばすぞ!という明るいニュースの時代です。その旅の途中で聴いた曲が今でも忘れられず耳にこびりついているのですが、その国はスリランカ。

最近のスリランカといえば(どこの国も政治は目くそ鼻くそで日本はカルト国家ですが)同族経営の国家運営で破綻したばかり。

映像を見る限りですが、いまだに30年前と同じ庶民生活が伺えます。ガスがないから薪で料理というニュースですが、素朴な家の作り、間取りは健在ですね。

少し前はウィシュマさんの入管怠慢殺人事件。どうみても人災。

今から30年前のスリランカはタミルとシンハラの抗争が残っていた時期で、その後も何度か行った経験上、基本的にスリランカ人は(というか、集団にならなければどの国民も総じて)優しい印象しか持っておりません。

スリランカ人は一昔前の日本人に似たところが多々あって、コロンボのような中心街はともかく田舎は早朝庭先をほうきで掃除する光景をよく目にしました。いわば「向こう三軒両隣」みたいな掃除のしかた。質素でも心の豊かな国民であったと思います。お金で買えない価値の国。

(今は世界的にそれどころじゃないですが…)

当時はたまたまクリスチャンとの出会いが多かったのですが、基本スリランカは小乗仏教国。日本は大乗と小乗両方存在しますが、いずれにしても思考回路として似た部分があると思います。

個人的にはインド人より信頼できる。

別にインド人差別ではなく、もはや個性。やはりインドは大らかというか大雑把という印象。道を尋ねても全員返事が違うことはよくある話。それに比べてスリランカ人はマメで繊細。

さてと…

前置きが長くなりましたが、そのころスリランカで聴いていた曲をずっと探していたら51歳にしてとうとう見つけました。スマホで。

見おぼえのある画像に指が止まる

当時いろんな国に行く都度その土地の文化を感じたくてカセットテープを買い集めておりました。カセットテープというワードだけで時代を感じますが、30年前は写真もデジタルではなくフイルム現像です。

余談ですが下の写真は京セラのサムライというカメラで収めた1枚。

36枚フイルムを横方向ハーフサイズで72枚撮れる優れもの。

今はスマホで無尽蔵に撮れますが、当時はフイルムカメラです。そのフイルムもお高い。

空港でX線を通したら感光するなんてこともあり、フイルムは現地調達、現地現像。たった30年前のことですがスリランカ人でも「バカ◯ョンカメラ」が高嶺の花。撮った写真をその場でプレゼントしたら喜ばれた時代。

(京セラはこの頃から目のつけどころがシャープでした)

中央に写るは三和銀行で買ったシティコープのトラベラーズチェック。こんな紙切れを持ち歩いて旅をしておったのですよ。

まぁそんなこんなで旅の途中に仕入れたカセットですが、時代と共に廃棄され、唯一記憶に残る曲が「リヤタンブラ」です。

いろんな国の曲を聴きましたが、この曲だけはなぜか今も覚えております。

(若い時の記憶恐るべし)

当時ローカルのカセットテープ屋に入って「流行ってるのちょーだい」といって出されたのを2-3本買った記憶があります。それをホテルに持ち帰りましてウェイターやウエイトレスに「ちょっと言葉を教えて」といってフリガナを書きまして歌詞を覚えました。

Liyathmbaara.. mudu kusumaki aea
Thawusange.. deahene sama bindina
Nea loke jeewe aeayai
Nea loke jeewe aeayai

Liyathmbaara.. mudu kusumaki aea
Thawusange.. deahene sama bindina
Nea loke jeewe aeayai
Nea loke jeewe aeayai

Maayawa maayawa lowa rawatana
Sihinayaki sihinayaki andure paawena
Weenawe thath athara mudu sware ayamai
Maa hadata rasa genenawa maduwitha aeayai

Liyathmbaara.. mudu kusumaki aea
Thawusange.. deahene sama bindina
Nea loke jeewe aeayai
Nea loke jeewe aeayai

Miriguwaki miriguwaki apa rawatana
Dura aeatha sithijayaki ima nopenena
Nil nayana bindu dealaki neth saraya sumudui
Mage jeewe weali kathare diya binda aeayai

Liyathmbaara.. mudu kusumaki aea
Thawusange.. deahene sama bindina
Nea loke jeewe aeayai
Nea loke jeewe aeayai

いわゆるカタカナ英語的な発音やアクセントが通用するシンハラ語。耳コピで十分歌詞を覚えられます。もちろん早口巻き舌では無理ですが、この曲はゆっくりです。

(アフリカのスワヒリ語な感覚)

この歌詞は恋の歌であったと記憶しておりますが訳不明。

(誰かご存知だったら教えてちょ)

歌手はしばらく日本風にいえば一発屋でしたが、近年ヒット曲があるそうです。

まぁ、その一発すら放てないのが庶民人生ですからたいしたものですが、調べるとリヤタンブラは1989年にリリースされ翌年以降もヒットし、いまでも歌い継がれている曲と判明。

私は1991年〜1993年のどこかで購入しています。

(何度か入出国を繰り返した国なのだ…)

これをスマホでスクロールしていたら、正しく私が購入した当時のカセットのジャケットを発見。記憶力というのは恐ろしい。50ルピーって書いてるのかな…。

このテープを聴きまくっていたのです。

まぁ、まずは聴いておくれ。冒頭1曲目がリヤタンブラです。

当時の日本は(たぶん)ヤマハのDX7が発売済で、確かローランドのSH-101みたいなお手頃シンセサイザーが廃れはじめていたころです。

TM NETWORKの「Get Wild」が1987年リリースですから、その数年後に私がスリランカでこのテープを聞くと当然チープに聴こえます。カシオの安いキーボードのプリセット音源やリズムだけで作った?みたいな印象。

さらにこのメロディ。むりやり日本風に例えると昭和Jポップと演歌を足した印象ですが、途中マイナーコードからメジャーに転調した感じなど不思議な作り。

途中でこぶしやビブラートを効かせた歌い方も。

当時これにハマりまして、泊まっていたホテルに毎夜やって来る流しに頼んではリクエストして聴いていました。確か3人ぐらいで来た流しのおっちゃん達。

毎回リクエスト曲はリヤタンブラァ〜♪

ちょっとディスってる感がありますが、30年前のスリランカ経済状況からするとキーボードで音を奏でることが出来るのは贅沢な話です。まだ家に水道、ガス、電気は通っておらず、井戸水、プロパン、ランプの灯の家が普通でしたから。

その時代のカセットテープです。

懐かしすぎて涙がチョチョ切れそうです。自分も歳をとりました。

これをパリピ風にリミックスされると別の曲になってしまうのね。

なんとなくキャンディアンダンスのリズムを彷彿とさせるバージョン。

そのほかピコピコ系からズンドコドン系まで色々なリミックスが出てきます。

この曲が懐メロになる世代が現役50代ですから日本人がスリランカへ行ってこの歌をリクエストしたら間違いなく話が弾むはずです。

(弾まなかったらごめんね)

こういうパリピ動画のスリランカ人を見ても、まぁ真面目なおふざけですよね。

どこの国にも人口のほんの数パーセントはキレる人がおり、大多数はまともです。そういった国民性やDNA的人柄を知っているとウィシュマさん事件などは日本人として情けないというか、申し訳ない気持ちになりますね。

てなことで、スリランカンミュージック「リヤタンブラ」なメモでした。

リヤタンブラァ〜♪ ムドゥクス マキィ〜ァ〜♪

share
音楽
スポンサーリンク

コメント