特別に大切な人と過ごす時間に聴く曲「いい夜だね」

音楽
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今年も終盤で、特別何かのプロジェクトにハッスルしていたわけでもなく、意図的に脱力な1年が終わる頃になり「そういえば今年は新しいカテゴリーに音楽って作った」とか思い出して焦って書き留めるのが内田達也さんの「いい夜だね」という曲です。オジサンとは何のご縁もない赤の他人です。

もう12月ですからさすがに朝晩の冷え込みは厳しく感じます。朝、家庭ゴミを出したあとで冷えきった体を温めるためにコーヒーを淹れながら聴いていたのですが「いい夜」というタイトルにも関わらず朝の空気に合うこと!身も心もキンキンに冷え切った方にお薦めする1曲です。もちろん夜のしじまに聴ければ最高です。(お薦めするのは2曲ですが…)

ネットの情報はどこでどうつながるか分かりません。

自分では「これは是非知ってもらい」と思って頑張っても伝わらず、「こういうのを探している」と思っても辿り着かず。とある有名な方は「探すことを止めたら見つかる」とか名言を残しましたが、さりとて止めると2度と見つからないぐらい情報が溢れている昨今。

もちろん昔と違ってWebクラウドファンディングで「もっと知ってほしい」とか「アルバムを作りたい」ということはでき、とても便利なサービスですが、それはそれで需給を満たしつつ質を維持することが難しかったりします。理想と現実を無為に埋めることはなかなか難しい。

クラウドファンディングという限定商品の売り方 – en1

そこでご紹介するのが内田達也さんの「いい夜だね」という曲。

dolce & mellow sounds

どうやって辿り着いたかというと…

  1. ウォン・ウィンツァン氏の「旅のはじめに」という曲が好きです
  2. ということで、たまにブログにおじゃまします
  3. そこでオジサンと10も歳が離れていない、少し年上の内田達也さんの死を知ります
  4. ちょっと気になってYouTubeで探したら動画を見つけます。なるほど
  5. その後、放置気味のポッドキャスト番組を見ると追悼特集を発見
  6. 番組の中で「いい夜だね」と「花」という曲が流れてビビビッ!
  7. 教えてグーグルしたら結果はサッカー選手ばかりの中でオフィシャルサイト発見

書いた通り内田達也さんは既にお亡くなりだそうです。

オジサンはまだ40代で若いとは言えど、あまり歳の離れていない方が大腸ガンで人生を終えたということも考えさせられます。いくら「100年人生」と煽られても無傷で100年というわけにはいきません。超高齢化というのは自然の摂理に抗ってこそ成立するだけの話し。その半分ほどの人生ですが「短くても燃え尽きた人生だったのかなぁ」なんて想いを馳せるわけです。

そういう流れで気になった曲ですがその理由は1度聴いただけでは理解できなかった歌詞。つべこべ言わずにオジサンと同じパターンを辿っていただきます。つまりYouTube。

この動画、正直申しまして薄暗い場所で手ブレ撮影故に「なんとなく…いい曲だね」的な感じ。音はよく拾えているので視覚シャットアウトで聴覚だけで楽しんだ方がグッとくるかもしれません。最後は驚愕のロングブレスで「ん息継ぎ無し?か?」という長さ。

この動画でオジサン、ちょっと歌詞が気になりました。

「いい夜」なのに「風なし、歌なし、声なし、星なし、町の灯りなし、月もなし」って。寒々しい…。

2度 3度と聴けば 「あぁ、そういうことか」と納得なんですが….。

歌詞を要約すると、あなたの「念いは時空を超える」みたいな感じ。もはや “use your force“レベル。

せっかくなので歌詞をアップします。(サクっと調べた限り、たぶんJASRAC管理楽曲ではないと思うのでアップしても大丈夫だと思いますが、よくないことでしたらご指摘ください。回収します。)

いい夜だね © TATSUYA UCHIDA

ここからポッドキャスト番組を聴きはじめました。全9回(1話約20-30分)をここで紹介するときりがないので個別にお楽しみください。ちなみにウォンさんはリアル瞑想のピアニストな方ということだけ触れておきます。

さて、この番組中に先のYouTubeのギターソロとは全く趣の異なるウォンさんとのピアノコラボな「いい夜だね」と、後に生まれる「花」という曲を聴き「なんだこの名曲!」となりました。「花」という曲はソフトな島唄を感じるイントロに胸をグッと掴まれました。即ノックアウト。(※ポッドキャストの何話目だったか忘れちゃいました。でもたぶん簡単にたどり着けると思います。)

「いい夜だね」は2001年リリースで、「花」は2011年リリース。こんな素敵な歌があっても出会えないというのがネットの現実。同じ国に住んでいるのに求め続けないと与えられない典型。

[リンク切れ : ということで試聴&購入できます。(※要Flash Player)

ただ、ちょっと残念なのは(たぶん)サイト全体がSSL対応(https://)されていないことが原因だと思いますが、使っているブラウザによっては例の「この接続は安全ではありません。ここに入力したログイン情報は漏洩する可能性があります」というポップアップが出てくると思います。これは改善された方がいいですよね。

しかし特定商取引法に基づく表示に「クレジット決済には代行会社を利用しており、クレジット情報はSSLにより保護されています」と書かれていたのでオジサンは信じて購入。

個人的にとても気に入ったのですが、この曲はiTunesやAmazonといったメジャー音楽配信サイトでは入手出来ないわけです。いわゆるインディーズ系。そうなると目にも止まらないし耳に届く確率も限りなくゼロ。例えば日本全国どこにでもあるイオンやイトーヨーカドーで霞む小さな商店と一緒。私は音楽をよく聴くタイプでiPhoneにもそこそこの曲を入れて楽しんでおりますが、普通ルートでは辿り着かない曲じゃないかな、と。

こんないい曲が耳に届かないなんてもったいないですよね。さりとで誰でもメジャーな場所で売買できるわけでもない。それをアーティストが望むかも別の話し。

思いを届け、受け取るというのは簡単なようで難しいわけです。

“送り手”も”受け手”も、お互いの体制が整ったときに出会ったり再会するとスパークして「縁」が生まれ握手できたりします。お互いの波長が合わない時はどんなに気を揉んでも何をしてもダメ。なにごとにもタイミングというのがありますよね。タイミングを待ち続けるか諦めるかだけのことです。あちこちで愛を求める人が彷徨っているのに結ばれないという。それが結ばれるというのは奇跡的なわけです。

ということで、内田さん曰く「特別に大切な人と過ごす時間」に聴く(効く)曲です。

死して曲を残された内田さんの歌詞から妄想すると、実際には側に居ないけれど「特別に大切な人と過ごしているような時間」としても浸って聴ける曲だと思います。心の奥底に灯る消えそうで消えない、消せそうで消せないなにかを大切にしている感じ。

オジサンも人生を振り返りながら「特別に大切な人」を4次元(時空)思考で振り返るわけですが、この歌詞は5次元(それっぽく言えば精神。平たく言えば念い)到達域。どうしても人間の日常は2次元(平面)で認知し、ちょっと頭を捻って3次元(立体)止まり。目に見える範囲で物事を捉える残念な動物です。それを4次元的に「見えなくていい」と言い切り、感じるだけでいいと5次元へ。この感性が好きです。少しスピリチュアル的表現で書いてみました。

そんなわけで、今年聴いた曲の中で5指に入るお気に入りの1曲が「いい夜だね」でした。こういう曲と出会えた時の嬉しさというのは格別ですよね。自分にとってのお宝を見つけた感じ。

この「いい夜だね」をかれこれ100回以上ヘビーリピートで聴いています。

オジサンは元々心地よいと感じる曲を繰り返し聴きまくるタイプなんですが、その後予想外にハマったのが「Hana(花)」です。初試聴で「これも良い!」とは思いましたが先の「いい夜だね」の方ばかり気に入って聴いていました。

ところが「Hana」を聴き始めてもヘビーリピートで聴ける絶品で、再生回数が「いい夜だね」に追いつきました。なんでこの曲が埋もれているのかよくわからない。名曲だと思うけど…。

この曲…スマホにズラズラと並ぶジャケ写をスクロールしながら「花」違いですが中孝介さんカバーとかどうですかね。お子様が産まれた時に生まれた曲だそうですが、別の歌い手に渡ると人生を背負う歌(詞)に化ける気がします。それだけ命は重いということでしょうね。先の曲は「男女」、こちらは「人間」というスケールの違いで受け止めやすく感じるのかな。

オジサンもテンションが高い時にはそっち系(どっち系)の曲を聴くのですが、気づくとこういう感じの曲に戻ってくる率が高くなりました。超絶テクニックに唸らせるわけでなく、ノリノリなテンポでもなく、びっくりするほどシンプルな歌詞。感情で一喜一憂しないというか…歳くった証拠ですね。時々思うことですが「いいなぁ」と思う曲の歌詞はキーワードが素直ですよね。全てを抱擁しちゃうからですかね。

ということで、ここに1人新たな内田達也ファンが生まれたという記録でした。

hana © TATSUYA UCHIDA

ところで…

ここで終わっていれば内田達也さんの曲に浸っていただけるのですが…一言多くてごめんなさい。ついでにMacでハイレゾ再生のメモです。

内田さんの曲はmp3なので殆どのPCでファイルを解凍クリックすればすぐに楽しめるわけですが今回はウォンさんの曲も同時ダウンロードでハイレゾ音源を購入しました。すっかりこういうことに浦島太郎で参りました。音楽のファイル形式もここまで進化してるんですね。

今更ハイレゾ(High-Resolution Audio)なんて単語は誰でも知ってるでしょうが本当に参った。

要は映像の4Kや8Kみたいに超絶美しい音色を再現してくれるわけです。で、やたらとダウンロードに時間がかかるので「そんなに」と思って見たら映像データも顔負けの700MB超!もちろん曲が長いというのもありますがハイレゾ音源ってそんなに容量を食うということを知らず…。

で、ダウンロードして出てきたファイル形式が「.dsf」です!いわゆるDSD音源。購入時にサイト内の細かい説明を読んでいなかったのですがDSD5.6MHzというバケモノ音質をダウンロードしていました。Macがハイレゾ再生対応していることは薄っすら知っていたのですがいきなりは再生できません。如何にiTunesが便利といえど質の低い音を聞き続けている日々です。

そこでVOXという無料ソフトをダウンロードして再生してみると「これがハイレゾなんだ!凄っ!」という音が登場。目の前で演奏を聴いてる感じですね。AppStoreからもVOX: MP3 & FLAC Music Player入手可能です。ちなみにiPhone用アプリもありまして(VOX: MP3 & FLAC Music Player)iCroudユーザーであれば同期してハイレゾ音源を再生してくれるそうです。無料で楽しめる範囲が大きくチラッと使ってみましたがイコライザで周波数を直感的に触れたりしてとても便利です。

そのプレーヤーに表示される「11290kbps 88.2kHz」の文字。

普段のiTunesは「44.1kHz」以下で聴いていることが殆ど(例えば先の内田さんの曲とか)なんですが、その2倍音質。誰でも学校の授業でピアノの生音ぐらいは聴いたことがあると思いますし「あぁ、そういえばピアノの音ってこんな音色だったなぁ」なんて思わせる再現力なんですね。

この歳になって初めて「耳が肥える」ということを勉強しました。

そもそも両耳難聴気味の生活故に美しい音を聴き分ける機能は著しく低下しておりますが….正直申しまして「ハイレゾってこんなに滑らかな音が再現できるのか」なんて感動しておりました。この曲に限りませんが聴き心地を倍増させるにはヘッドホン利用がオススメです。できるだけ雑音シャットアウト!

これ以上の音源を準備することも技術的には可能らしいですが耳で感じるのはこのぐらいが限界でしょうね。これ以上の音は細胞レベルで感じないと聴き分けられない音色に感じます。特にオジサンのような中高年は。

ということで内田達也さんの名曲とウォンさんのハイレゾ音源もお薦めというメモでした。

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