時代はスマホ一色ですが、本日はいわゆるガラホネタです。今年からは両親の介護にのめり込む準備と個人事業のプライベード切り分けを兼ねてに帯電話を新調しようか悩んでいました。田舎生活に2台持ちもどーかと思いつつ買ったのがいわゆる高齢者でも操作できる「かんたん携帯」です。
なんで高齢者向けガラホにしたのか?
それはポンコツ両親に渡した時に説明不要でサクっと使えそうなものを選んだわけですが、スペックを見ると全然あなどれない仕様に驚きました。見た目は年寄り向けデザインですが、ネットを見れば分かる通りこの機種ですら「高齢者は使いこなせない」というぐらい世代間のテクノロジー格差は深刻です。
選んだのはソフトバンクの「かんたん携帯10」
私がガラケーとお別れしたのが13年前だったと思います。あのころ私も若かった。iPhone3の頃。
その頃の携帯は処分済みで手元にないですが、そこからさかのぼること更に13年ぐらい前、今から26年ぐらい前の「セルラー」とか「ツーカーホン」とか言ってた時代から携帯電話を使っていた者からすれば劇的進化。今の若い人が聞くと嘘みたいな笑い話ですが、いまから13年前当時の携帯電話で写真機能は充実していましたが「動画も撮れるんだ。こんな綺麗に」と感じたことを今でも覚えています。ネット動画は丑(うし)三つ時のころです。
話がそれますが、実はiPhone3当時のアップルなんて今ほどの知名度がない頃で、当時はガラケーとコンデジの最盛期だったわけですが、ガラケー再生できる動画ファイル変換依頼もありました。今考えると有り得ないですよね。動画をガラケー用にコンバートするだけでお金を貰えた時期もあったのです。その当時の写真は生々しいので出しませんが、データ情報がコレ。確かシャープの携帯だったと思います。こんなしょぼいレベルでも今もって当時の写真や動画をデータとして残せていることが大きな変化なんですよ。なぜならこれより古いデータはフイルム写真時代ということです。
この程度の写真で満足していたころから10年以上経過した今、世の中はスマホ一色なわけですがあえてのガラホ選択。大きな理由は極めて稀に両親に渡して使わせる可能性を排除しなかったからですが、実はデザインが年寄り向けというだけで「かんたん携帯10」の中身は超ハイスペックなことに驚きました。
そして現在のガラホデータ情報。完全にコンデジです。凄まじい進化。
かんたん携帯でも機能を絞ればiPhoneと同等の高スペック
あっさりと「もちろん最新スマホにはかないません」と平伏しますが、用途を「通話とメール」に絞れば充電時間、通話時間、通信速度(4G)なんてiPhoneSE2と同等スペックです。
高齢者向けガラケーと言いつつも製品が成熟しきっているのでスペック表を見て驚きました。
「防水IPX5/IPX8、防塵IPX5、耐衝撃」「Wi-Fi /IEEE 802.11 b/g/n 2.4GHz」「テザリング10台」「Bluetooth4.2」「ワンセグ」「HD動画(1280×720)」「カメラ800万画素」
ここだけ見ると、とても高齢者が使う携帯電話と思えない内容です。しかもGSM周波数で海外利用できます。まぁ後期高齢者の海外技術指導もありえるとは思いますが、今GSMな地域はかなりチャレンジングな場所ですよね。
更にツボったのは3Gケータイは2024年に終わるけど4GLTEは2035年まで続く予定なので4G(VoLTE)対応している「かんたん携帯10」であればこの先15年は使える計算になり、もしかするとオジサンが先に逝ってるんじゃないかと思わせる十分なるスペックです。
巷では3G終了に煽られた高齢者がガラケーがこの世から消えると早合点して「かんたんスマホ乗り換えキャンペーン」に釣られて機種変スマホデビューするも対応できず撤退しているそうです。4Gでのガラケーはまだ続きますよ。まさに「かんたん携帯10」はこの先もしばらく使えるガラケー機種のひとつです。
プロセッサは2015年の「Qualcomm Snapdragon 210 (MSM8909)」と書かれていました。スナップドラゴンなんて単語が久しぶりすぎてお懐かしい。このチップでスマホがフツーに動くので見た目は年寄り向けガラケーですが、中身は高スペックなのでした。
ちなみに「かんたん携帯9」と「かんたん携帯10」の大きな違いはLINEの有無。10にLINEはないそうです。まぁ私には関係ない話しです。
高齢者が操作する携帯電話はソフトバンクがベターチョイス
各社が高齢者向け携帯電話をリリースしていますが、一番扱いやすいのがソフトバンクの「かんたん携帯」だと思います。なんといっても「楽ともボタン」と言われる4つのボタン。これと通話ボタンだけで即発信は超簡単操作です。
実はこの携帯電話の操作すら難しいという高齢者が多いのも事実ですが、それは携帯操作よりも余生の短さに悩むぐらいのフェーズだと思います。でも本当に操作理解できなくなる方が沢山いらっしゃるんですよ。その証拠にフリマサイトなどで類似商品の説明書きの多くは「親に持たせていましたがほとんど使っていない」とか「親では使いこなせない」という切ない文章だらけ。
「かんたん携帯10」と謳われているぐらいですからその歴史は長く、高齢者向け操作性の試行錯誤の末にたどり着いた傑作のひとつが「楽ともボタン」だと思います。人間は衰えるとこんな簡単な操作も出来なくなります。私にも理解できなくなる日が来るかと思うと寂しいものがあります。
実は同タイプの古い機種を父親が使っていたことを思い出し、後継機種なので夫婦どちらでも「勘を働かして操作しやすいだろう」というあてにならない読みもあったりします。いろいろなことが出来た親が出来なくなる寂しさとでも申しましょうか….これも転ばぬ先の杖みたいなことです。
今のところ両親共かろうじてスマホでハッスルしてますが…。
そんなこんなで仕事がらみの電話番号を400件ほど放り込みまして使えるようにしました。
間違いなく通話とSMSだけの電話です。
一応スマホも生きてますよ。まだiPhone8のままですが。
それにしてもひと頃はガラケー充電器のクレードルは別売有料だとか、通話で貯めたポイントサービスで予備バッテリーとかやってましたが今は見る影なしですね。スマホ登場で跡形もなく消え去りました。すべてが懐かしい。久しぶりにガラケーを触ると確かに機能は素晴らしいですが「よくこんなのでメール設定とかしてたな」と思うぐらい画面変遷が面倒です。すっかりアプリの便利さに毒されております。
最近は80歳の父親iPadデビュー記事へのアクセスが多いのですが、実は70歳で一足お先にデビューしていた母親のiPadの老朽化が激しく、その母親もすでに78歳ですがやる気満々の様子でしたので近いうちに新調予定です。それはまた別の機会に書きたいと思います。
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