『無価値でいいよ』とFRBが言ったから2020年3月16日は米ドル紙屑記念日

ひとりごと
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新型コロナウイルスが3/11未明に突如パンデミック確変なわけですが、ふと思い出したことがあります。

やはり世界の中で日本人の行動は奇異でして、この国には世界に唯一エンペラーが存在しても象徴で、プライムミニスターが強制しなくても空気を読んで自粛ムードになるのはDNAなんですかね?

表層的には面を合わせて同じ行動をしているように見せて、中身はマスクの奪い合いをしておりまして正に「ウラとオモテ」行動。これだけ非常時でも社会的動物としての立ち振る舞いに統一感が見られると、平時に乱れた行動は爪弾きなキャラが際立つというもの。

日本人は未体験ゾーンの理解不能現象が自己消化できないライン(例えば自分の経験に無い場合)を越すと思考停止するのか、肝が座っているのか全く動じません。ピクリとも動かなくなります。逃げようともしない。簡単に言うと「なるようにしかならない」という自然体で挑むようです。

3月もコロナ色で終わりそうな雰囲気です。

損切り、追証、追加証拠金強制決済祭り

新型コロナウイルス問題は2月初旬から話題でしたのでマーケットからの逃げ場はいくらでもあったのですが、変化についていけない老害や経験則のみで動く相場予想屋(情報商材屋)が過去半世紀に満たない経験値をネットに巻き散らかして「今が買い場」とか煽ったりするから思わず落ちるナイフを掴んだ人も多いと思います。

投資と無縁の庶民が直感的に違和感を感じ始めたのは3/7-8頃からだと思います。世界最大の金融都市ニューヨークが非常事態宣言を出したことを受けて「あヤバイ」と思った時ではすでに遅し。その頃目にしたニュース記事タイトルは…

  • 原油約25%急落、湾岸戦争以来の下げ幅 ロ・サウジの価格戦争で(Reuters)
  • ダウ2013ドル安、下げ幅過去最大 原油急落・新型肺炎懸念で(Reuters)
  • 新型肺炎、パンデミックの脅威に現実味 なお制御可能=WHO(Reuters)
  • 米クレジット市場のリスク指標、リーマン破綻以来の大幅上昇(Bloomberg)
  • 欧州に景気後退迫る、新型コロナの影響拡大-仏「戦闘準備」呼び掛け(Bloomberg)

こんな文字だらけになるとビビりますよね。人生経験が短いと。

今回はサーキットブレーカーの頻発でしたが、かつて暗号通過でも頻発した経験を持っていると変な耐性ができちゃってて1,000ドルや2,000ドルの下落でも平然と眺めていられる不思議。でも過去からそうなんですがこういう事態は1つのことだけが起因で起こってないことが多々で各ニュースのタイトルの通りです。

とりあえずこのタイミングで1ヶ国がデフォルトしましたが、続くのかもしれません。

NYダウ 下落幅は人類史上最大

 

コロナが流行り始めた2月の実体経済の失速具合

いろんな産業の業績速報値を斜め読みしたのですが全体としては「2月時点で2割減」に感じました。3月は3割減、4月は4割減と言いたいところですが実態は相当厳しそうです。2月のこれというのは例えば光熱費や交通機関のような生活インフラとして使わないと困る分野を混ぜて見るとそう見えるだけで、日常生活で全く困らない旅行産業等は壊滅です。

例えば航空会社から届くメールなどを見ますと、3月初旬までは衛生面に気をつけてなんとか頑張る空気でしたが3/7-8頃を境に軒並み運行減便ムードになってしまいました。現時点でGWの売上は壊滅と予想します。ちょっとよろしくない空気。

そこで、ここにきて「もうインバウンドじゃない、内需へシフトしろ」みたいな論調も増えていますが時すでに遅し。中間所得層を消し、無子化を放置した国内に残る内需は極めて限られた分野だけです。たかが外人が来ないだけでこれだけ大騒ぎしているということは、3月半ば時点での国内需要がキンキンに冷え切っている証拠。

STOCK MARKET FREEFALL

で、こーゆーことは朝から晩まで投資行動をしているとナイトメアなんですが、関わりがないと実に穏やかな時間が流れます。

知り合いが完全無農薬のお米を5反ほど作っているのですが「まあね、お米はあるし、大根や白菜もあるから大事に食べればいいかね」なんて会話を電話越しに聞くと「全てをお金だけに置き換える人生だけもつまらないなぁ」と感じます。ちなみにこのお米、毎年暖かくなると必ず虫が沸きます。マジで。スーパーで売ってる唐辛子のアレとか入れれば防げます。この虫が沸くことで本当に大マジの無農薬米を証明するが故に注文が止まらないお米です。パッケージに無農薬と書かれていても虫が沸かない米は「絶対に農薬使ってるよ。その農家」と言い切るお方。

ちょっと話がそれちゃいましたが….

 

就活どころではなくなったけど、そもそも人手不足の件はどーなった?

これ昔話じゃないですよ。

昨年度末時点で40代リストラは堂々と決行されていましたが2020年1月時点でも根拠なき人不足ネタは絶賛進行形でした。「人手不足倒産がまた過去最高を更新」と言っておりましたがそのニュースが瞬殺です。人の往来を強制制限した状態で何ヶ月耐えられるのか分かりませんが人手不足?全部お金儲け優先の大人の事情です。これからは堂々と人件費削減でコスト圧縮です。

とうとう新卒採用を止めるという噂までではじめる始末。危機的人手不足だったのに雇い止めとか有り得ない話しです。全員採用でも足りないと言ってたぐらいですから。でもそれぐらい超ド級の不景気が始まったと読んだ経営者が多いということだと思います。

まぁ一番厄介なのは採用は取り消さないけど使用期間終了で切るパターンですよね。とても悪質。そういうのに引っかかると人生で最も大事な時間が吹き飛びますから。

私は団塊jr世代ですが就活経験がないのでフレッシュマンの気持ちが分かりませんが転職は片手以上あります。若者に伝えられる経験は1つだけ。バブル崩壊後もリーマンショック後も常識が非常識に変化しました。経済がクラッシュする時は時代にそぐわない何かがリセットされて葬られ、新たな概念が常識になり世界の景色は一変します。

この不穏な空気にソワソワしたら、その心の声に従うべきだと思います。

例えば「よしこの業界だ」と思って選ぶ会社があり、今回の件をうけて改めて選んだ業界を見渡して「なにかおかしい」と感じたら別の方向、生き方を模索した方が良いと思います。こういう時はやりたいと思っていたことを諦めないといけないこともありますが、新しい波に乗ることもできます。保守的に動かない作戦も取れますが…。

残念なるは世界に飛び出せないという悪材料ですね。疫病ですから。

妄想ですが…

今まで何度も「店舗は要らない」と言われ、都市部では「無人店舗をテスト」してるわけですが、物理的に行ける環境にあるとその行動は変わりません。でも今回のように移動制限されるとあらゆる消費がECへ傾きます。少なくとも「自宅>電車>百貨店」みたいな消費導線は大破すると思います。新しいスタイルに慣れてしまうと誰も店舗に行かなくなるはずです。社会に再び平和が訪れた時に世界の景色が一変するというのはそういうことです。

人生失敗だらけのジジイから若者に言えることは、今は自分の嗅覚が、自分自身にとって苦を伴わずに「おっ‼︎面白そう‼︎」と感じる新しいことに挑戦できる大チャンスです。早く飛びつけばFirst Mover Advantage‼︎ 田舎ジジイも頭をフル回転しております。

株の歴史的大暴落は旧ビジネスが終わり新ビジネスが生まれるタイミングの号砲
 
新しい病気について

新たな問題の専門知見が庶民に届くまでに40日かかりました。いわゆる専門家会議。

やはり未知のウイルスなので特徴を突き止めるだけでそれぐらいの時間が要るんでしょうね。素人のネット議論は不毛。それでもワクチンが出来た話しではなくぼんやりとした特徴が掴め始めたというアナウンスが出ただけです。アナウンスが出るだけなんですが、それまで全く知らないことに正しい情報が埋まると心の隙間が少し埋まります。

プロの知見を少しでも早く出せば人々はより賢く行動できるのですが、令和2年現在日本の政治家は高齢者集団なのでアナウンスは遅きに失した感があります。今回は正義マン医者による情報発信も相次ぎ情報をひとつにまとめることも出来ず。更に「転売やー」という火事場泥棒も発生。いろいろと学ばされます。もはや情報を漁って浪費する時間が最大のリスク。

改めて感じることですが人間のリスクに対する知識というのは浅いですね。

そもそもインフルエンザについて改めて問われると回答に困ると思いますが、今シーズンは早いタイミングでの流行が注意されていたものの、蓋を開けるとコロナ自粛のおかげで注意報レベルで収まっています。つまり毎年恒例のウイルスは人々が気をつければ感染を防げるのに金儲けを優先して満員電車に乗って感染して身体を壊して病院が儲かるという不思議なことをする動物です。致死率ではインフルエンザの方がコロナウイルスより遥かに脅威です。感染率ではインフルエンザよりコロナウイルスの方が脅威。

いまのところ日本はパンデミックとは言い難い雰囲気ですが、他国がそうであるように日本だけが免れると考えるのは不自然です。

コロナよりワクチンのあるインフルエンザ死者の方が圧倒的に多い事実 – Twitter
 
株や為替について

素人ジジイが過去グラフをみると「指数関数的動きの変化が明らかに分かるタイミングに入ったな」と思います。今回起こっていることは前例がありません。こういうことは起こった時にメモしておかないと忘れちゃいます。

今回投資経験者が等しく言ってることは「こんな下げ幅は初めて」です。「すべてのことにおいて前例がない」という意見だらけ。

レバレッジで有頂天だった人が瞬殺されて突如消えるパターン。つまり過去経験のないことが予想外の規模で起こり、調子こいてた人も黙らせるほどの嵐が吹き荒れております。よって仮に10年後同じことが起こる時も「こんな下げ幅は初めて」だと思いますが、私の予想はそのサイクルすら早まって「5年後でね」と思う次第です。

このまま金融資本主義が続いたとして、世間でリセッションが話題になり始めたら素人はキャッシュポジションを増やすしかありません。これをしていないからVIX指数が参考になるわけですが、今回の件で言うと50%は序の口。今月のVIX指数だと75%ぐらいからが勝負。今まで高笑いしていた人も総悲観の人も等しく狩られて終了。

これだけ値が下がると全員が大損のように見えますが、「○○以来で最大のホニャララ」と言われるグラフを引きで見ると下げ止まったポイントより更に昔に買ったままホールドしていればまだまだ利益が出ている人がおり長期投資が大事な理由ですが、それは「10年に1度」と言われる殺人的下落相場の世界で最低20年ホールドする必要があります。20年続かない会社が山ほどありますから最低でも続く会社の株を買っておく必要がありますが今回のような時は「トヨタがダメな時は日本がダメな時」と強がる投資家も実際はチビる寸前だと思いますょ。

  1. 下げ幅が「バブル経済末期の1990年4月以来、約30年ぶりの大きさ」
  2. NYダウは1,000ドル幅で2週間乱高下し続けながら確実に下げ

こういう時はリバを狙えますが素人は目を閉じてじっとしているのが賢明です。ここが本当のマネーゲーム相場でしてレバレッジ取引をしている人たちが逃げ切ることが出来ず、冷静な判断で損切りすることも出来ず右往左往の結果、株も為替も乱高下しております。まぁマーケットの動きに合わせて動ければ結果オーライなこともありますが。

コロナで死ぬよりも追証で死ぬ人のほうがかなり多い気がする – Twitter
 
私は現物でETFを常に最小単位で落ちるたびにナンピン

先に書いた通り証拠金取引や信用取引は全く冷静に市場を見れません。空売りのタイミングが合えば爆益ですが戻り幅も殺人的で素人ができることはETFなどを現金で買うだけ。こういう相場でストレスなく生き残れるのはキャッシュポジションだけです。

今回私がしたことはETFを現物でチビチビとナンピン。

元々どちらの銘柄もノンホルですが、売買単元が1口からですので買い下がっても損は知れたものです。ここぞというタイミングでは突撃しますが、それもある程度日々の値動きを把握していないとできません。単純に下がりすぎという判断。

それにしてもおかしな話しですよね。企業は内部留保しまくって市場にはお金が有り余っていて、もはやお金の行き場がない状況なのにひとたびクラッシュが起こると更にお金をばら撒くってね。しかも野党まで政府に金を出せコール。もはや新喜劇。

世の中なんやかんや言っても今のところ「お金」ということなんでしょうね。

でもね、私の火遊びも最低限で見守っているレベルです。戻り始めれば考えますが、今回は落ちるナイフが上がったり下がったり。これを掴んだら指が全部切れ落ちます。

プロはじっとし、勝てるタイミングで動くからプロ。 – Twitter
 
暗号通貨&その他について

今回デジタル金と言われるビットコインも下げました。サーキットブレーカーが働かず投げ売り暴落。普通なら逆回転するはずの金銀プラチナすら総崩れで現金へ総員退避です。どんだけ人間が単純で現金神話が根強いかが分かります。だってただの紙切れですよ。

世界民がビビるほどの経済クラッシュ時、全商品が例外なくぶん投げられることを証明しました。

が、実はそんななかでも体力がある企業は「ブロックチェーンにシフトしてるんじゃないかなー」と妄想します。航空会社の運行中止が相次いている様子を見るにメガホテルチェーンも含め体力が残っている会社が利益を出せる選択肢はこれしか残っていません。

このキャッシュポジション化現象ですが、この記録も未来から振り返ると当てにならないと思います。というのも世界の先進国が等しく超高齢化している時ですからキャッシュ神話が成立するだけで未来に同じことが起こった時は別の景色だと思います。その時も現金神話が続いてるかな

いつも書いてますがビットコインもまだ利益を出している人がゴロゴロいるはずです。この程度の下落では痛くも痒くもない方々。どの商品も安く買うのが基本。

ちなみにかつてビットコインが大暴騰からの大下落を演じた時ビットフライヤーで再三サーキットブレーカーを見ましたので今回の株式下落幅はお子様レベルなんですが、なんでこんなにBTCが落ちたかというと、それだけビットフライヤーが幅をきかしている日本マーケットでのBTC取引が冷え切っているのでビットフライヤーだけがサーキットブレーカーでも意味ナシです。無政府状態の暗号通貨なのに自立反発なので評価されているみたいですが、確かにその通りですね。

BTCもドルコスト平均法で攻めれば20年後の景色は違うと思う
 
今回の暴落から学ぶ次の暴落予想「さらに倍」

「来年のことを言ったら鬼が笑う」みたいなことですが、昭和風に言うとクイズダービーの「さらに倍」というやつ。リーマンショックと違い変化スピードが早すぎ。どんなことでもそうですが戻りはそれなりの時間がかかると思いますが下がるスピードが超速。

NYダウは2/13に高値が29,345ドルでした。それが2/24にクラッシュし安値27,912ドル。そこから殺人相場開始。3週間足らずで奈落の底です。

そこからジグザクに上げ下げしながら動くわけですが下げ幅は1,000ドルでもビビるのに3/9は2,000ドル超えのマイナス7.79%でした。そうかと思えば2/14はプラス1,450ドル。日経によるとこれを称して「1600億年に1度」なんだそうです。

次の暴落は人間の経験値が参考にならないと予想します。出来ることは早く逃げるだけ。

有名投資家の格言すら死語になる可能性が高い大変化の真っ最中かもしれません。

2,000ドル下落は常識になりましたし、それをあっさり塗り替えることも有り得ます。つまり次回以降レバレッジ取引で茹でガエル状態だとあっさり瞬殺で狩られて即退場というのがクラッシュ初日から発生するだろうと思います。

すでに富を持つ者が更に富める資本主義はリンディ効果とか言いますが、さすがにこんな落ち方をされると…どーなるんですかね、未来は。

現時点での相場教訓 : 逃げ場では後ろ髪も自分で切り落とし振り返らないこと

それにしても…

まぁ今回何が凄いってね、この情報の多さと速さ。

誰かの何かは当たっていたりハズレていたり。どの情報を掴んでどう動くかでリスク回避できると考えれば自ずと情報配信量も吸収量も倍速。面白いことに大騒ぎしているメディアはテレビだけのようにも感じます。

そんな最中、3/11付ニュースで「2019年の日本の広告費に関する調査結果を発表…インターネット広告は18年比19.7%増の2兆1048億円となり、2.7%減の1兆8612億円だった地上波テレビ広告を初めて上回った」らしいです。これも大きな変化の一つだと思います。すべてのスポーツが延期されるだけで穴埋め番組が必要で、そこには想定外の製作費が必要で、その広告を出す企業がテレビからネットへシフトしているわけです。経済がクラッシュする時は今までの常識が非常識になり、今まで総スカンだったことが突如デファクトになったり。

米ドルまでもがゼロ金利ということは「持ってても無価値」という宣言でして、普通に考えて今までのお金がただの紙切れになる時期が早まったと考えるのがフツーでしょうね。ある意味ビットコインと何ら変わらないものです。無価値。

無価値なのに乱高下している理由は追証に追いまくられてキャッシュが必要な人が多すぎるということで、それだけ実体からかけ離れたレバで遊びすぎた結果です。

本日の格言

『無価値でいいよ』とFRBが言ったから2020年3月16日は米ドル紙屑記念日

今日のトップ画像は1992年頃に私が撮ったニューヨークの写真なんですがタイムズスクエアの広告はミノルタという時代。看板には「カメラ・コピー・ビデオ」と書かれております。今こんな広告を出したら笑われますが、当時はこれが最先端でした。

会社は消え、カメラやビデオはスマホに置き換わりコピーはデータへ。時代は変わります。

世に永遠なし。

 

【2020.03.17 追記】私たちは Kodak moment の瞬間を生きている

いやはや…

大変なことになりましたな。マーケットの壊れ方が前代未聞の阿鼻叫喚。まぁ金融業がお金で遊びすぎた結果だったり、それを許してきた中央銀行の末路で自滅。キャッシュをしこたま貯めていたら空売りフィーバーなわけですが…。

世界史にない Kodak moment を体験中です。

コロナ騒ぎから世界恐慌へステージが変わる最中に移動禁止みたいな国もあり、地球儀レベルで見ると取り付け騒ぎのパニックが起こりそうな気配です。財政出動レベルのお話しではなく革命的なことが起こっておりまして、とりあえず既存の虚構金融資本主義がエラーで壊れた状態のまま3月も17日になっており…本当に歴史の目撃者になりそうです。

本当の紙屑になるか、強引に適正値で止まるのか…。今日も仕事がんばろっと。

史上初が日常

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