海外旅行中ですっかり更新が滞っておりますが久しぶりにネット環境が整った場所に居り、そろそろ帰国も考え始めているのでメモを残したいと思います。かなり現金に依存している場所を旅しており仮想通貨の「仮の字」すら縁遠い場所であることと、世界はネットで繋がっているとはいうものの日本に戻ればいつでもネットに触れられるのでSIM交換することなくFree Wi-Fi が使える場所で稀にメール確認するだけなので相変わらず仮想通貨ネタは緩い関心止まりです。
この1ヶ月で仮想通貨情報を漁ったのは2度だけなので薄い情報しか残せませんが、定点観測という意味で2月26日に画面のスクショだけは撮り、その数値を眺め、特に大きな変化は無い月であったような気がしています。
■2月の仮想通貨界隈雑感
とりあえず1月26日のコインチェック取引所でのNEM盗難事件。
とは言っても直後の数日間しか記憶がありませんが、とにかく驚いたのが金融庁のお仕置きを受けるニュースとほぼ同タイミングで「失われた大半のNEMをキャッシュで返金する」というニュースに顎が外れそうになりました。ただメディアに対する巷の空気は「これだけの大金が不明でもニュースは相撲なんだな」という感じだったと思います。大人の事情とメディアのブロックチェーンに対する無知を露呈し続けた感じですかね。
渦中の方からすれば嬉しいニュースですが、早い話が「取引所どんだけ儲かるの〜」な対応です。もちろん発表内容に時期は書かれていなかったと記憶しますが、それでも驚愕な展開。そもそも失われたであろう時価総額は半端な金額ではなく、仮想通貨界どころか歴史に名を刻むほどの額ですが、一般の方は仮想通貨界隈で起こっていることが理解できないので頭がポカ〜ン状態ですよね。東証一部上場の(一流と言われる)会社社長でも顎が外れたと思いますよ。フィアット界隈が何をしてもお金が流通せず、銀行がヘロヘロで、景気が良くなる実感が乏しいのに、これがデジタルになった瞬間に膨大な量が流通しているということに気づいたはずですよね。たぶん。
そして(真面目に)面白い点は、形が無いと言われている…言ってみればただの数字の羅列…の仮想通貨が本当にハックされて在るべき場所から別の場所に移動しました。で、これは従来の銀行間送金でも庶民のあずかり知らぬ場所で別の形で似たようなことは行われていても問題になりませんが、仮想通貨(の種類にもよりますが)界隈でこれが起こると「こっそり、黙って、見えないように」ということがないわけです。数字の羅列であっても丸見え。
良い例えが思い浮かびませんが、例えば誘拐されて国家に対する身代金を要求された時、庶民にお金の出所と行方は分かりませんよね。過去に何度もそんなことがありましたけど支払われたお金がどういう経路で使われたかは庶民には全くわかりません。せいぜい「私たちの税金」とは言われても「ほんとうに税金?」とも言えます。今までの歴史はそうでした。しかしこの事件発生から3日後ぐらいのニュースで「どこにあるのか把握している。現金化された痕跡はない」というのを見ました。当たり前とは言うもののブロックチェーン恐るべしですね。
一般的には散々な言われようの仮想通貨で、たぶん今でも多くの人の認識は変わっていないと思いますが、見方によっては「仮想通貨に価値はある」と証明してしまったような事件に感じました。価値軸が動き始めてますよね。
もちろん世界でもユーザーの多い日本の取引所も総出で協力したでしょうし、海外の取引所も同様の動きに応じたと思いますが…冷静に考えて信じられないスピードと連携ですよね。マーケットがまだまだ未熟でよちよち歩きの段階でも、たかだか3日間程度で全世界の関わりあう人が連携してここまでって。例えば日本円が580億盗まれて…3日後にこの対応って出来るんですかね?日が経てば「××でドルに換金された」みたいなことは分かるでしょうが、透明性もなければ時間も掛かる話しではないかなー、なんて思っていました。
でも盗まれたものを取り返さないと解決したことにはなりません。一般の方から見ると取り返してもない状態で返金対応を発表した時点で常軌を逸した額故にヤフーコメントなども否定的であったり、理解不能の書き込みだらけで「んー、まだ殆どの人が理解出来ないよなー」なんて思いました。さりとて多少聞きかじっているオジサンもあまりのスピード感と流れの推移にポカ〜ンでしたけどね。
そういえば、還暦を超えた方がコインチェック社をカス呼ばわりされていましたね。その方が大好きな論語にも70歳になれば道徳が理解できると書いてますが、60代後半でも分からないと言うには稚拙な発言。後発組の尾籠な言葉にしか聞こえませんが、「セキュリティが大事」という言葉を盾に安全策な事業展開だそうで…それもまたよし。しかしこのイノベーションはリスクを取ってベネフィットが得られるパターンなので、その選択が未来を担う若者にウケるかどうかは…これも世代間格差を発揮するような気もしますが…。
そうそう、「記者会見中にもドロボーは作業中だった」とありましたね。記者がつまらぬ質問をしている間にも事件は現場で進行中だったという、もはや映画のような展開でした。
余談ですが、やはり気になったのがハーベストです。確認したら案の定25日に少し入っていました。NEMのハーベスティングが正確にはどの国の時間が基準なのか知りませんが時刻を見る限り盗られる前の高騰時のようです。が、盗るために高騰させたと考えると僅かでもこういうものを頂くのは気が引けるなぁ、なんて思います。本当に。
しかし現在のところ消えたXEMは闇サイトで流通しているようで…この挫折から立ち上がるには時間がかかりそうですが、時間がかかっても成長してほしいと思います。なぜか?現金流通が主流の場所を移動していますとね、仮想通貨の有用性が確立された時の利便性が絶大なことを思い知らさせれているから。
ということで2月の数値です。
2018年2月 わらしべ通貨一覧
〓 わらしべ通貨雑感 〓
一切何もしていません。
この感じだと、総じて下げ相場が続いてた感じですかね。3月5日現在は下げていますが、2月にこの辺りをキープしていたということは案外踏ん張った感じですね。コインチェックやZaifの騒動が無ければまだ上昇基調だったでしょうが、仮想通貨というのはワンワールド通貨のようなものなのでこの展開は仕方ないことでしょうね。
ワンワールド通貨価値を誰でも使い易いものにするにはまだまだ時間がかかりそうですね。せめて過激な上昇下落が止まらないと使い物になりません。が、こういうものが使えるようになってくれないと世界は不便で格差は収まりません。
旅も8割終了してますが、手持ちの現金の束。現時点で100枚以上の紙切れを持って歩いています。当初、これが倍以上ありました。さすがに持ち歩くのが嫌になるほどの束でした。カードはどの国でも使えますが、それが日常生活と密着しているかどうかは別の話しです。
もちろん現地の方々は仮想通貨に疎遠な生活。
言葉は悪いですが、こういう地の僻地のような場所をウロウロしていますとね、本当の意味で仮想通貨が普及し、銀行の口座が持てない方々、そういう場所が遠くて日常的ではない方々へあまねく普及し、同じ人類が鉛筆や消しゴムを渡して喜ばれるステージは卒業すべきと実感しています。
◼️次月(第5回)のポートフォリオ
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