MacPro(Mid 2010)でMinerGateを使って1ヶ月マイニングした結果

トークンエコノミー
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かれこれ1ヶ月以上前に「最近はXMR(モネロ)を掘って….」と書いたのですが、なかなか骨の折れるマイニングでした。キリのよい単位になったところで次なる遊びとしてMacPro(Mid 2010)でMinerGateを使い1ヶ月マイニングをしたのですが、手前のXMR掘りは本当に長かったです。

お陰様ではじめてXMRを手にしました。

今さらですが、このマイニングというのは広い意味でブロックチェーンに参加してるということなんですね。

マイニングで掘った数値よりも、これほど意図も簡単にオジサンのオンボロPCが世界処理のお手伝いの一部を担うというのですからブロックチェーンの破壊力というのは凄まじいものを感じます。

やっと0.12まで乗せても0.02は手数料、しかも…今となっては結構なお値段(涙目

どこで見たか忘れましたがMinerGateのXMR出金手数料が0.02XMRと記憶していたので画面で確実にConfirmedされるまでは掘っておこうと思いiMacを使っているときに電源を点けたり消したりしてもなかなか届かず。CPUでXMRを掘るのは険しい山道ですね。

さてと…

MacはWinのように好き放題遊ぶPCでもないし、そもそも仕事以外でもPCで遊ぶ性格でもないので相変わらず放置プレイで片手間で勝手に動いてくれるMinerGateなわけですが、ちょっとコーヒーを淹れるのに席を外した時にふと「こういう頭がポカァ〜んとしてる時でも勝手にマイニングしてくれるのはよいな」とか思ってMacProにMinerGateをインストールしました。

簡単なスペックは過去記事へ。

(たいしたことは書いておまへん)

PCの基本スペック

ということでMinerGateをインストールすると「BENCHMARK」というボタンがあります。

使っているパソコンの性能指標を算出してくれるわけですがポチっと押して中身を見てみました。マイニングする通貨ごとに難易度が違うわけですが、マイニングするPCの性能が一目瞭然で分かるボタンです。

MinerGate BENCHMARK

比較しないと分からないので普段使いのiMacもメモ。超細かいスペックはパスします。

まず2014年製のiMacのグラフィックボードは「AMD Radeon R9 M295X 4GB」で、CPUは「Intel Core i5 3.5GB」です。これを買った時、最高でもなく最低でもなく中間性能な仕様と記憶しています。

iMac BENCHMARK ★ Total score : 942

普段使っているパソコンはこのレベルです。「your computer is below the average. Mine some coins to upgrade it!」と書かれている通り平均以下のヘッポコ性能のゴミレベル。

これを書きながら色んなことに使っていますしメモリーも食いまくっていますから性能は落ちるばかりです。

今年は殆どこのパソコンで遊んでいたわけです。これでも最低4K動画を編集できます。

次に、引っ張り出した2010年製のMacProのグラフィックボードは「NNIDIA Quadro 4000」で、CPUは「Intel Xeon 2.4GHz x 2 Cuad-Core」です。これを買った当時は中間より少し上性能のパソコンでした。

Mac Pro BENCHMARK ★★ Total Score : 1644

「only 43% below the average.」ですから星の数は増えてもマイニングには非力と書いてあります。

この界隈はGPUマイニングが全盛時代にCPUマイニングがナンセンスですが、それでも2014年製iMacの約2倍の性能があるということが分かったのでこいつでマイニングしてみることにしました。それにしてもMacProは古いのに現役で通用する性能は持っているんですね。たいしたものです。

何を掘ったかというと相変わらずのAeon(イオン)。

別に暗号通貨信者ではなく、最初出会った時に「1Aeon=100円」で、そこからの推移を見ていたので計算しやすことと、ダメPCでもマイニングしやすいという経験則からこれでテスト。

Aeon 2.001659517792 からスタート

とりあえずダラダラとパソコンを動かしているだけで再び2イオン貯まっていたので交換せずに11/11にスタートしました。その頃はビットコインがセグウィット2x断念ニュースが落ち着いた辺りでアルトコインに資金が戻ったとか言われ「1Aeon=200 JPY」を推移していました。

….と言うか…セグウィット2xなんてつい最近の話しなんですが大昔のように感じるのは私だけかな….。

1ヶ月のマイニング結果

1ヶ月フル稼働させましたが厳密には半日停止していました。Macを使っている方はご存知の致命的脆弱性が見つかった日に少し止めてアップデート。それを除く29日+αです。

ちなみに採掘速度を表すハッシュレートは平均「1,050-1,100H/s」で推移していました。非力なことに変わりありません。

12月の2日だったか3日だったか忘れましたが数字の伸びが悪く感じた日もありました。逆に「あ、また数字増えた」と感じることも。モニターも切っており、CPUファンの音が1ヶ月間のBGM。全力放置結果。

(※オジサンが持っていたMacProだとこうなったというだけです。)

マイニングとは地味な作業

差し引きすると「8.3157309….」ということになりました。

よくマイニングのことを「欲と利益」と切って捨てられマイナーが猛反発するわけですが、ある意味そんな仙人のような煩悩なき人は少ないわけで、それをちょっとマシなパソコンと電気&ネット代という投資で体験してもマイニングしたのはAEONという暗号通貨で「ビットコイン=仮想通貨」でもなく、価値というのは完成された状態からみると「常識から判断することが正しい」というロジックになり、こういった今までの自分にない概念を体験できた(地味な)楽しさはありました。

先にもチラリと書きましたがマイニングを知って遊び始めたのは春が終わった頃だと思います。夏前。

年間チャートを見ても記憶通り1ドル辺りをウロウロしてるだけでした。なにも分からず掘ってみたり止めてみたりの繰り返し。

分かりやすいチャート。上げて下げての繰り返し。

ということで、コマンドすら不要の放置マイニングしても価値が上がれば数百円の黒字。価値が下がれば即赤字です。暮れですので税務情報も多いわけですがマイニングは掘ったものを取引所で受け取った時価から計算というルールができちゃったみたいで….なんとも….。

普通のパソコンだとここまで掘るのは大変ですし、ちょっとマシなパソコンでこの程度。私の環境でも電気代が1万円を割るのは全くもって厳しいですね。出費が赤字でも体験した理由はご想像ください。

(チャートを見れば誰だって気づかれるとは思いますが)

お陰で20日間ぐらいは部屋着にウルトラライトダウン着用の寒い日々。田舎はCPUファン熱だけでは寒い!何度エアコンのスイッチを押したかったことか。暖房解禁です。

ちなみに体験しなくてもハッシュレートの数値を「Mining profitability calculator」に入力すれば概算を弾き出してくれます。ただ、理論上の数値だと思いますし、PC環境なんて様々ですから「自分で体験して理解する」ということをしただけです。数値の整理は後日わらしべコーナーで書きたいと思います。

 

ところで…

この仮想通貨はどこに向かってるんでしょうかね?

 

全くぶっ飛んだ乱高下を繰り返しながら進んでいるのですが、これをバブルと呼んでいいのかも疑問に感じています。恐らく常識的にはとっくの昔に売却したという人も多いですよね。時々「あの時手放した自分の見る目のなさを責めたい」とか見ますけど、こんなことは予測不能です。

というのも今まで(←既に過去形認識)の金融感覚だと2-3%上下するだけでプルプルし、例えば10%も下がると絶望的なんですが、そういうプルプル尺度の約5-10倍以上が平気で動くわけです。毎日2-3割の屈伸運動。当然素人が手を出してパターンを掴むと浮いた話が出るのも分かります。

2-3日目を離したら全く異次元な動きをしていて「こりゃ毎日見てないと追いつけないな」という有様。秋以降は100%上下するのが日常茶飯事的感覚です。良し悪しは別とし、面白い動きを見せてもらっています。

これを表現する言葉自体が(少)ないので常に「暴騰・暴落」という単語が踊りますが、そんなスケールは超えています。前例がない出来事に一般通貨の概念としか比較して考えられない残念な状態。

これを不真面目に考えると大人の危険な遊びなんですが、真面目に考えると「人が介在しないと効率は10倍加速する」とか「(例えばus$を超えた)ワンワールド通貨尺度だと普通のこと」とか「さすがに異常でポキッと折れるのかな」とか妄想はするのですが…未だ用途が限られる状態でも利確して納税しても利がある位置を超える全く謎な動きです。

 

– shift happens –

 

冒頭でやっとこさXMRを約0.1堀ったことに触れたのですが、これが掘り終わった直後から上昇しました。

で、このXMRは匿名性が強く昔から人気があることは知っていたのですがチラッと気になって調べたら、その理由の1つがクリスマスセールに合わせて45人のミュージシャンがモネロ払いで割引販売という「PROJECT CORAL REEF」も関係していたみたいです。

(他方で通称「S.1241」というのも注目された時期で匿名性の高い通貨の行く末が気になりますが)

XMRのような暗号化が特徴の仮想通貨は犯罪の温床と言われます。時々書いているBCNや先に書いたAEONも同類の暗号通貨。そういうネガティブな発想は一旦横に置いておき、EC変化の時なんですかね。

プロセスのどの段階で匿名性を付与するか(または個人情報は不要)の話しかな?と思います。

今、情報漏洩は日常茶飯事ですよね。

ECショッピングは「お金+商品+個人情報」という別々のことをシームレスに処理できる恩恵ですが、個人情報は漏れるから「入力させて技術的に隠す」ということがされています。入力データが漏洩するのが旧式で、入力しなくても価値共有できれば仮想通貨で物々交換が新式かなと妄想していました。

というのも音楽のようなデジタル化できる商品売買は暗号通貨交換の方が断然スムーズなんですね。この場所では決めゼリフ化している「情報はデジタル化するとコストは0円に近づく」です。

オジサンさん、音楽才能ゼロですからズブの素人メモですが、ミュージシャンからすれば「自分の曲を多くの人に聴いてもらいたい」と思いますよね。それで食べていければ最高。しかし今の常識は「お金+商品+個人情報」がセットなので、流通のミドルコストが掛かりすぎるんだと思います。

音楽著作権問題に見る「個人が会社化」する新しい時代 – en1

で、JASRACさんのような管理下ということなんですが、そこに到るまでに何人ものミドルマンが介在し、現時点での常識だと「◯◯さんから入金があったので、◯◯さんへお届け」となります。本当に膨大なコストだと思います。その商品がデジタル化されて発送業務が無くなり音楽をダウンロードで聴けて便利になったのに総じて右肩下がりな業界。

上手くいかない原因の1つは「お金と個人情報の処理はセット」に固執することかなと。たぶんデジタルと親和性が良いビジネス全てに応用できますよね。いつだったか旅行会社が決済に採用していましたけどぴったりですね。商品のカタチが無いですから。

ミュージシャン視点だと「共感してくれる人に届け、その対価を得られればよい」というシンプルな話しだと思います。それなのにお金だけはデジタル化しておらず、更に個人情報が紐づくので既存流通だと赤字みたいなことが起こるんでしょうね。音楽だけはクラウドファンディングに向かないということはないですよね。

購入者の個人情報を切り離した方がミュージシャンの「聴いてもらいたい。それで食っていく」という思いが実現するのが早まるような気がするんです。つまり先のXMRのプロジェクトの進化系。どうかな。

で、少し前に内田達也さんの曲に触れたのですが…本当に気に入っているので再び貼っちゃいますけど…こういうインディーズな曲の販売方法というのは似たり寄ったりで、どのプラットフォームに属すか属さないかというだけで埋もれてしまうんですね。

そこでALISのような「信頼性の高い情報・人に素早く出会え、 誰もが報酬を得ることができるソーシャルメディアプラットフォーム」に音楽分野で鼻の利く人が参加すると、私のような低レベルではなく「信頼性の高い情報に触れ、共感する人が仮想通貨やトークン経済で購入する」という時代に変わるんだろうと思います。

もちろん熱意あるミュージシャン自身が(ALISのような)ブロックチェーンな場所に参加し、今までの流通に乗らないスタイルも生まれるでしょうね。

そういう場所で共感を得られるかどうかは総じて結論が早く出るでしょうから、そういうスピード感が心地よいかどうかは別の話し。

私の経験の範囲内でもう少し突っ込んで考えると、動画編集体験者だと誰でも感じると思いますが、素人が撮る動画というのは画力が足りません。その理由は横に置き、内容があまりにも寂しいと「BGM入れたいな〜」と画力を補う行為に走ります。そして著作権フリーの手頃な曲を探します。私も1日に1,000曲ぐらいクリックして探すことはザラでした。幾つかの動画を作った年の瀬に「今年もBGMよく買ったなぁー」なんて思いながら作曲者を見ると同じ人が作った別の曲を5つほどの動画で利用していました。

「曲選び、編集作業、クライアントの雰囲気、自分の好み」というのはバラバラの要素ですが見えない糸でつながっていて、簡単に言えば「この人の曲だと動画のまとまりが良いんだよなー」という曲選びの結果。

ただ、そこにたどり着くまでに費やす時間たるや、正直ヘロヘロになる作業です。

で、こういうクリック作業は近い将来AI予測されるでしょうし、それを仮想通貨の類で支払い&契約となれば、あらゆる曲が手軽な手続きで完結しますからミドルコスト不要。プロの曲も手頃な値段で映像に使えるようになるかもしれません。

従来の仕事がなくなると言われるのも理解できます。これって新しい経済圏ですよね。たぶん。法定通貨界隈で脚光を浴びた(過去形)クラウドソーシングも早晩変化せざるを得ない時が来る話しだと思います。

「暗号(通貨)」という言葉はなんとなく悪いイメージで受け止められますが、もしかすると「ハッカー」という言葉の印象に近いかもしれませんね。最初は極悪非道の知識しかなかったけれど、時間とともに「ホワイトハッカー」という言葉も知って「コンピューターに聡明な人が使い方次第でどっちにでも転ぶ」みたいな感じ。

要はどこのご家庭にもある包丁と一緒で使い方次第ということでしょうね。

恥ずかしげもなく書きましたけど、こんなことはこの界隈の先駆者から見たらイロハのイなんでしょうが、周回遅れどころか3周回遅れぐらいで気づくというのがオジサンがボンクラ脳たる所以です。

それにしても最近の動きは過去に比較する情報が無いので異常としか言いようがありません。

曰くチューリップバブルは超えたらしいですから人類史初の出来事が進行中です。暴騰すると暴落するというのが世の常なんですけどね。約400年前のチューリップネタと違う点は情報伝達も瞬時に地球規模で且つ機能や仕組みのレイヤーが凄い勢いで準備され始めていること。まだほんの入口なのに「これを皆んなで使えるものにしよう」というトークン機能の進化は目を見張るものがあります。

It’s Official: Bitcoin Surpasses “Tulip Mania”, Is Now The Biggest Bubble In World History

これが正常な需給だとしたら、未来の変化はメガトン級を超えます。もちろん下がった時も参加者にとっては破局的破壊。「100万上がるということは、100万下がる」と思っていたら事実そうなりました。

12月8日も大暴れしてアイガー、メンヒ、ユングフラウみたいなチャートを1日で作る職人技。

200万円級の山々…

このニュースを8日の夜にスマホで見たのですが、これと同じ並びに毎日新聞の会員限定有料記事タイトルが「急騰、バブル懸念もビットコイン100万円突破」でした。見出しは常にビットコインですし、200万円到達時に100万円の見出し。有料会員向け内容でこのスピード感は退会レベルと感じます。

ふと「世界中のQE政策でばら撒かれた行き場のないお金がここぞとばかりに仮想通貨に集まってるのに従来の(日本の)金融機関は(マイナス金利で)身動きとれずにタラタラしてることが結果として仮想界隈を更に後押しして異常成長してるのかなー」なんて思ってみたり。妄想が過ぎますね。

特別に大切な人と過ごす時間に聴く曲「いい夜だね」 – en1

ということで、旧MacPro(Mid 2010)でビットコインでは無い仮想通貨のひとつを、1ミリたりともバブルの過熱感なく脱力感満載でマイニングしたメモでした。

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