先日東京で打合せ中にレンタルオフィスの顔合わせに居合せてました。
(私が入居するわけではありません)
そこで多くの企業が「動画制作をしている」という自己紹介の数々。
やっと時代が追いつき動画が平民にも手が届く道具になったことを感じると同時に今までの「撮影&編集」というビジネスのコモディティ化とネット動画ビジネス終了の鐘の音が聞こえました。今後はレッドオーシャンを泳ぐことになります。
早かったような、長かったような。
黎明期から取り組んできたといってもYouTubeが日本に上陸して10年経っていないことを考えると、凄まじい情報のスピードと変化を感じている今日この頃です。
さてと…
多くの方が女子フィギュアの渾身の演技に涙されたことと思いますが、私もその一人。この時、私の「思い」では無くスケーターの「念い」が伝わってきたように感じます。そんなことを考えていると「祈り」というのは届くのかも?と感じさせられた演技でした。
すっかり話しがそれましたが…
人間の体は1つの細胞が分裂し…というお話しは誰でも知っているわけですが、人間という存在になってしまうと細胞という視点が欠落しがちですが、荒っぽく言ってしまえば人間は無数の細胞やタンパク質の塊が動いているだけとも言えます。
オリンピックのインタビューで「見えないプレッシャーを感じる」と答える選手も細胞の塊。
外見は平静を装っていても肉体と心は別の動きをしているんでしょうね。なにせジャンプ、回転、ターンなどを全身が瞬時に判断し、あらゆる臓器が連動して動いてくれなければミスして当然だろうと思います。
そういう意味でこの本はとても面白いものでした。
自分の経験や思考以前に細胞の意思を見つめるという視点。体の隅々の細胞に対して「より遠くへ飛ぼう、より美しく回転しよう」という信号を行き渡らせることができたら驚くような完璧な演技が生まれるのかな?と妄想しておりました。
(ナポレオンヒル状態)
なにせ細胞が分裂する理由すら自分で正しく説明できないのですから、人間というのは本当に僅かな他人との差異を気にしながら生きている変な動物だと思います。私の意思が細胞の意思だとしたら、より健康的な食事をしたいと思うようになるから不思議です。
化学的には原子の世界の話しですが…これまた何か別の事象に置き換えないとパッと理解できないというのも人間の悪い癖。たぶん細胞に関しても未だ知られてないことが沢山あるんでしょうね。ちょっと難しいことが書かれておりますがおすすめの一冊です。
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