本日はMacBook Proを2019バージョンへ新調したメモです。
8月は父親の心臓大手術で緊急入電待機に携帯電話を手放せず24時間ノマドワーカーという状況に難儀しました。普段のパソコン作業はiMac2014で処理しておりスペックに不自由なしです。しかし同じことをモバイルで処理する環境を整えておりませんで不自由でした。というのも昔のようにパソコンスペックが求められる仕事をしていないので空いた時間にゆっくり大画面で処理する楽チン生活に慣れるとモバイルの重要性ゼロ。
しかしこの生活はしばらく続きそうなので久しぶりに古いMacBookを引っ張りだしたのですが、早い話が「使えねー」というオチ。後ほど触れますが今となってはスペック不足です。OSも進化してますしね。
MacBook Pro Mid 2012とOS:Catalinaの相性はダメダメ
パソコンなんて買うときは色々と調べても月日が経つとなにも覚えていません。ちなみにこのエントリーはDELLを使ってメモしております。モバイル感は抜群でもスペックは時代遅れですが、一応サイト更新ぐらいはできます。
以前、MacBook Pro Mid 2012とOS:Mojaveとの相性が良かったことを書き残しております。2018年のことで思いのほかストレスが少ない動作でしたが、2020年夏現在最新のOS:Catalinaでは64bit未対応で抹殺されたソフトも激増。まぁ8年前のパソコンですから仕方ない部分もありますね。この経験から察するにパソコンスペックとOS再婚の繰り返しは5年が限界ですね。
アップルはトップランナーとしてトレンドを作る立場の会社なので新製品発売時毎に全製品の最適化が必要なんですが今となっては時計やらTVやらパソコンやらiPadやらiPhoneやら、同期するものが多く、かつ複雑化しているなかで、なかでもノートPCは置き去りにされていた感もあり、最近はキーボードやタッチバーが不評だったそうで…。
スペックを見ると懐かしいですね。CPUがデュアルコアですよ。プロセッサが2倍というだけで騒がれた時代。このスペックを見てわかることは「単なるモバイルPCとして買った」ことが分かります。グラフィックスが「CPU内蔵グラフィック」ですから、これで動画編集とか有り得ないスペックです。事実一度もしたことはありません。しかしこれと当時のMacProは同アカウントなのでFinalCutなども放り込んであるわけですが…これを機にお別れします。
たぶん経費で買ってるはずですで、間違いなく中古購入です。
まずは2020現在のMacBook Proスペック調査
とりあえずアップルサイトを覗くと「13インチMacBook Pro CTO」を発見。以下のようなスペックにすると税込で295,680円だったので「これでいいじゃん」と思って一旦「バッグに追加」のボタンを押してキープ。
- 第10世代の2.3GHzクアッドコアIntel Core i7プロセッサ(Turbo Boost使用時最大4.1GHz)
- True Tone搭載13インチRetinaディスプレイ
- Touch BarとTouch ID
- Intel Iris Plus Graphics
- 32GB 3,733MHz LPDDR4Xメモリ
- 1TB SSDストレージ
- Thunderbolt 3ポート x 4
- バックライトMagic Keyboard – 日本語(JIS)
悪くないスペックなんですが2-3日かけて錆びついてた情報をアップデートした結果13インチは却下することに。その理由のひとつが会社経費処理。
299,999円までの少額減価償却資産で一括償却したかった件
事業をしておりますと多かれ少なかれ設備投資が必要です。しかし固定資産は耐用年数で償却することが面倒。そこで少額減価償却資産を思い出して検索すると令和2年もダラダラ延長が続いていたので活用することを企みました。
少額減価償却資産の特例というのは、中小企業が取得価額30万円未満(つまり299,999円まで)の資産を取得した時に、その全額を損金(1事業年度あたり300万円が限度)にできるものです。この特例は利益が残りそうな期の税金対策として有効です。言っときますが儲かってませんよ。コロナ禍ですから。でもまぁパソコンを買うぐらいのゆとりは残しております。
そういう意味で「13インチMacBook Pro CTO」は295,680円なのでまったく問題ないのですが動画編集していた者からすると「Intel Iris Plus Graphics」が気になって調べはじめました。数年前ならすぐにピンときたはずですが、今は調べないと思いだせません。
ちなみに資産を買うと通常の経理処理以外に固定資産台帳というものを作る必要がありますが、そんなのもクラウド会計で30秒もあれば登録完了。便利な時代になりました。税理士が不要なわけです。
ネット動画時代のPC選びで重要なのはグラフィックボードとメモリ(だと思う)
昔取った杵柄ではないですが…
この「Intel Iris Plus Graphics」というのは「CPU内蔵グラフィック」でゲーム、動画、超高精細写真に無縁なら十分すぎるパソコンです。冒頭の「MacBook Pro Mid2012」に載っている「Intel HD Graphics 4000」と似たものです。その分野を触りまくっていた者からすると直感的に「いずれ私には物足りなくなるな」と思い、結論はカゴ落ちしたわけですが、その利点が正に13インチというコンパクト化。単体のグラフィックボードを積んでないので内部スペースに余裕が出ます。正直持ち歩くには小さいに越したことないのですが…。
選択肢はひとつ。299,999円以下の中古MacBook Pro 16インチ CTO狙い
確か昔のMacBookは15インチだったと思いますが今は16インチなんですね。大昔の記憶からアップデートされていない証拠です。まともなグラフィックボードが載っているMacBookは16インチだけということを突き止め、まんまとアップルの罠にはまることに。
そこで片っ端から値段を探ると中古でも30万前後で買えることを掴みました。というか、もはやMacProでなくMacBookProでも動画編集できる時代になってたんですね。まぁ出来るとは思いますが細かい作業をする気にはなれないと思います。ノート画面ですから。でも考えてみればスマホでも切った貼った編集が可能ですから、ノートPCでそれぐらいできる時代というのも納得。
ちなみにMacよりWinの方が安価で高スペックではありますが、それこそ先に書いたアップル製品全体最適の恩恵はWinには一切ない最大のアドバンテージ。いまも2001年にスタートしたiPodがシンクするなんて地味にすごいことです。
16インチパソコンなんて…かれこれ10年以上前に使っていたASUS製以来です。
便利だけとデカイですよね。買う前からケースに悩んでみたり。
買ったのは299,660円の中古MacBook Pro 16インチ CTO
当初は295,680円の13インチの新品MacBook Proを買いかけたのですが実際に手にしたのは16インチの2019モデルの中古です。その差3,980円ですがスペックは大違い。
余談ですが、案外と類似品がゴロゴロしている状況に感じたのでネットショップ経由ではありましたが質問を投げかけると、どうやら昨年お祭り騒ぎだったスマート決済のキャッシュバックドーピングの残り香もあるそうで、未使用の高スペックな2018年モデルもかなり残っており、これだと25万円台も多くおススメなんだとか。へー(棒読
今は動画編集やゲームに興じることのない生活ですが、いずれiMac2014が逝った時に即時登板いただけるスペックにしました。そのスペックの参考にしたのが古いMacPro。かつて仮想通貨マイニングでも活躍してくれました。
最近は全く出番なし。
そのMacProのOSはHigh Sierraで放置。
最低でもこれぐらいのスペックを積んでいるとHD編集は楽勝で、4K編集もギリギリ頑張って対応可能です。4Kをサクサクこなすにはメモリが64GBぐらいないと辛いですが。
このMacProも中古で買い、当時(たぶん)55万前後だったと思います。
そして今回買った299,660円スペックがコチラ。
先のMacProスペックから10年後の2020年、中古ではありますが30万を切った値段のMacBookProの方が高スペックです。あった方が便利なのにアップル哲学で抹殺された機能もあり単純比較できませんがスペックを見比べると6掛けで買った感覚です。
最も感動したのはThunderbolt 3(USB-C)ポート × 4
全くの余談ですが抹殺された各種ジャックを見て思いました。アップルは正しい。
無いと不便に感じるのは麻痺してる証拠。
大きなデータをやりとりすることが難しかった時代。それはビジネスとして参入障壁が高い証でもありますが、そのおかげで無駄をしてきたことがよくわかる写真。1つに統一されてる方が便利なはずなのに、たくさん差込口が見えないと落ち着かない病気です。
ちなみにMacBookProにはイヤホンジャックが残っております。写真の反対側。感の鋭い方はご想像通り、クリエイターの世界はテクノロジーに追いついていない分野もあり、完全に動画や音楽のプロ編集を意識して残したことでしょうね。今回最大の感動パーツはUSB-Cポートでした。
素晴らしい。感動した。ちなみに購入したUSB-Cハブはこちら。全く問題なし。
余談1 : 「インテル、入ってる」の最期が近いのかもしれない
このマックはご存知「Intel」チップでして、何十年ものチューニングを経た上でのMac製品ですから動作は古慣れておりますが、これがまもなく「TSMC」チップになるはずでして、もしかしたらアップルが放つインテル製品の最終製品を掴んでいる可能性もあります。
かつて取引先の社長が「チョメチョメ、入ってる。みたいな仕事をしたいよな」と言い放ったことを思い出していました。よもや「インテル、入ってた」になろうとは誰も予想できないぐらい飛ぶ鳥を落とす勢いだったことも今は昔…。
私が還暦になる10年後にこのPCを見たら何を感じてますかね。
TSMCはソニーのCMOSを担いでることでも有名ですが、何が面白いって製品供給先を資本主義に絞った点。台湾という地理的に特異なポジションでありながらイノベーションを諦めず、アイデンティティも捨てず、赤の国に迎合せず、国家として自立した姿を探るDNAを辿ると、かつて日本の植民地であった時代にまで遡ったりする面白さ。
TSMCの読みが間違っていなければ、昨今揉めている米中対立の終止符はアメリカが勝利で終わることを指していたりするので目が離せません。
全アップル製品群が刷新されたことは「Intel」への義理を全て果たしたと同時に、「Apple Silicon」一斉同時稼働のチューニングを終え出撃の号砲を待つばかりのようにも感じます。コロナ禍でなければかなり話題性のニュースになったはずですが…。
余談2 : 動画編集でSSDストレージ酷使は突然死を招く件
カタチあるもの最後は壊れるので気にしだすときりがないですが、SSDを使いまくっているとある日突然パソコンが死亡するのは私が編集をしていた頃から知られていたことで、特に最近のMacBookは自分でのメモリー増設が難しいので修理は簡単でなく、壊れたら本当に買い替えが必要なので真面目に動画編集するならサンダーボルトで外付け利用がよいことは知っていたので512GBぐらいでもよかったのですが、普段使いのiMacは既に700GB使っていたので念のため1Tにしました。
これで5年動いてくれれば御の字です。
やはり最新で高価なだけあって画面が美しいですね。音質も素晴らしい。完全に動画編集レベルのノートPCです。今回初めて目にし、まだ使いこなしてないTouch Barも秀逸ですね。なんとなく動画編集でタイムラインの直感編集が楽になる気がします。使ったことがない人がコケおろすのもわかります。一般的にはWinより性能が低いくせに高いと言われるMacですが、常に部分と全体の両方を最適化しながら進めるプロユースがMacです。
~・~
このパソコンを物色中にバイク免許を取得中の知人が「免許がとれたらバイクを買う」話しをしていました。私も20代にちょっとゴツいバイクに乗っていた時期があるのですが27歳で卒業しました。改めて振り返ると辞めた理由には通信費やパソコンの影響もあると思います。
今やバイクより高いパソコンなんてゴロゴロしています。バイクへの投資でも稼げますが肉体疲労。バイクがなくても生きていけますがパソコンなしで生きるのは難しい時代。そんなことを思いながら新調しました。
あと25年もすればたった1台のパソコンが全人類の能力を越すとか言われてます。私は死んでいると思いますが、そこに向かっていたとしたら「スマホ新調でドキドキしなくなったようにパソコン新調にドキドキ感を覚えるのも残る人生で1回ぐらいかな」とか思います。
ちなみにこのMacBook Pro Mid 2012は超美品。ご覧の通り外箱を8年間持ち続けており、完品です。カバーなんてしていませんが現物を見たら欲しくなりそうなぐらい綺麗です。メモリー増設すれば多少動きもマシになると思います。誰かもらってやってください。
コメント