ミニクーパーからスペイドへ買い替えたの巻

カーライフ
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まさか自分がトヨタ車に乗るなんて想像だにしておりませんでしたがデビューしてしまいました。常々「車の運転が大嫌い」と書いていおりますが…よりによってスペイドにするとは自分でも予想外です。スペイドやポルテは(どちらかというと)「運転が苦手だけど広いスペースで使い勝手の良いママさん車」ですが、嫁も子もいない独身男が乗るっちゅーのがね…。

まぁ、人生いろいろありますから。

まったくワクワクしない車だらけのトヨタショールーム

それにしてもトヨタ車は全くワクワクしませんね。全車。

全く悪意のない、自動車選びド素人の直感的意見です。これだけ成熟した国、時代にあって世界に名だたる会社でも「こんなものなの?」と感じました。本当に素直な感想。ホンダやニッサンも一緒なのかなぁ?まぁ大衆車というのはこういうものなんだろうと思います。

レクサスと違って当然ですがこんなにもワクワクしないというのはミニクーパーに乗っていたせいでしょうね。それだけ「ミニクーパーの走りは楽しかった」ことの証だと思います。

でもね、やはり世界最大級の大企業さんです。日本に生まれ育って社会に出れば1度ぐらいは関わり合いがあります。そういう場所で見かける車と大衆車ではここまで差があるものなんですね。

愛車などとは言ってられない事態であることは容易に想像できます。

オジサンもその昔取材でお世話になりました

一応ミニとのスペック違いをザックリとメモりますと…

  • 全長はスペイドが25センチ増えるので室内は広い
  • 全幅はほぼ一緒なので狭い道もスイスイ
  • 高さはスペイドが26センチ増えるので室内は広い
  • トルクはスペイドが24劣るので非力
  • 最小回転半径はどちらも5mなのでハンドルさばきはほぼ一緒
  • タイヤサイズはどちらも一緒

サイズ感はスペイド圧勝。まぁ対抗馬は「ミニ」ですからね。文字通り小さい。

スペイドを運転してすぐに感じた第一印象は「ボディの作りがスッカスカ」で飛びそうなぐらい軽い動きでした。それだけミニクーパーは小さいのに頑丈な作りです。

カーブを安心して楽しめる車から移動するだけの車になってしまいましたが、車にはそれぞれの良さがありますから、それは追々メモしたいと思います。

 

なぜかハイブリッドへの魅力を感じない

EVとか水素とかハイブリットとか…。

どれもかすらないガソリン車の選択でした。ハイブリッドを毛嫌いしているわけではないです。

そもそもお財布にエコでないことは誰もが書いてるとおりでして、それなりに長期間(ザックリ約10年)乗らないと金銭的エコ回収できません。今までは10年ひと昔ですが今は違いますよね。

やはりIT技術の進化で激変する時代にあって、航続距離や燃費ばかりの会話から脱することができないというのが工業製品の限界かもしれません。

さて、むかしはガンガン長距離を走っていましたが今ではちょい乗りが増えました。

ここ2-3ヶ月はたまたま長距離ももありますが、1日平均だと12-3キロ程度です。ハイブリッドでブイブイ言わすほど走ってないですね。ということで、車種やお値段としてはシエンタ辺りも候補ではありましたがパスしました。

ちなみにシエンタは7人乗り。程よい大きさで車内も広々ゆえに人気だそうですが、あのデザインがね…買うならブラックボディ1択ぐらい好きではないデザインでした。

あえて選ぶとすればEVかなぁ…

 

有り得ない「カーナビ更新方法の説明」と「NOと言わない接客」

平然と「一定期間が過ぎればSDカード差し替えでアップデートです」と言い切る姿に脱帽でした。それが普通だと思っていることがおかしいのですが、それを伝えてくれたのが30歳と23歳の若者。有り得ないでしょ?

大企業病の最たるものでしょうね。今時SDカードデータ更新を平然と語るビジネスが日本最大の会社ということが信じられません。

しかし感動した点もありました。

75周年時のトヨタサイトの中に「お客様第一」「チャレンジ」「改善」「現地現物」「質実剛健」「チームワーク」「当事者意識」「謙虚・感謝」「正直」「愛社精神」というのがあります。現行サイトには「トヨタ行動指針」がPDFで載っています。

連結で従業員数約37万人ですからIT企業の小規模テクニック経営では語れない世界中のアナログな人々を調整する難しさがあります。

そんな中、接客してくれた若き2人は終始「NOという言葉は絶対に使わない」姿勢でした。見事に一言も聞きませんでした。自分で体験すると理屈抜きに「NOと言ってはいけない」ことを理解できます。かなり大事なことです。

実は私も30歳前後の頃に首からクレドをぶら下げてサービス業に従事しておりましたが、その1つ目の項目が「私たちはお客様のご要望に対してはじめからNOとは言いません」というものでした。今回改めてこの姿勢を若き2人に学びました。

代替案、折衷案、譲歩案など言葉ではどうにでも言えますが実行(表現)するのは案外大変です。残念ながら「さすがトヨタ」と言いたくなる個人技の素晴らしさでした。

 

そんなこんなでサイドリフトの福祉車両を購入

スペイドとは言ってもノーマル車ではございません。福祉車両です。トヨタではウェルキャブと呼ばれている車種。振り返ると私の車選びに5ドア車はございません。

福祉車両は各メーカーから出てます。そういう専門会社だってあります。そこに目をつけた外国人が輸出業務で一儲けしていたりします。足が不自由な人が手だけで運転できたり、車イスごと車に乗せられるアレです。

一般消費者の車イス系福祉車両選びは2択。

  1. 車の後部から出入りするスローパータイプ
  2. 助手席から出入りするサイドリフトタイプ

実はサイドアクセスの座席はその手のお店に頼めばどんな車でも30-60万でサイドアクセス仕様に改造してもらえます。つまり以前乗っていたミニクーパーを改造することも出来ました。ただね、さすがにミニは狭いですよね。その座席が車イス化するものを探していました。

ボディが大きくなれば何だって出来て当然ですがコンパクトカーの範疇で出来ることを考えると現状でトヨタのスペイドやポルテは唯一無二の存在ということになります。いわゆるサイドリフト車を幾つか見比べて検討したわけですが、決め手はコンパクトカーサイズなのに着脱シートが利用可能な点です。

 

「リフト車」と「着脱シート」のどちらを選ぶべきか? そしてデメリットは?

スペイドもポルテもスペックはまったく同じですが、その特徴は「片側スライドドアの乗り降り」と「広い車内スペース」です。普通車仕様は脱帽のスペース感がありますね。

購入に際して同類パターンの福祉車両をすべて見たのですが結局は利用者の環境次第ですよね。

車イス化する「着脱シート」を選ぶ方は利用者の行動制限が大きい方。ザックリと言えば現行の要介護認定が1-2だと「リフト車」で、3-5だと「着脱シート」みたいな住み分けも考えられます。

私はどちらでも良かったのですが最終的には着脱シートにしました。現行車で「着脱シート」を選ぶと乗車定員は3人になります。それだけ「着脱シート」は車内スペースを潰す仕様です。つまり「着脱シート」を選ぶとこの車最大の特徴である車内スペースが生かせない仕様というのが最大のデメリットでしょうね。

そのデメリットを感じながら「着脱シート」にした理由は、体の不自由な人に自由な空気を感じられる時間効率を上げることです。合理的に。

2018年も自然災害に悩まされる年でした。年々過酷になってますよね。

そのニュースでも医療を必要とする人が移動するための福祉車両が動かせない状態になり、それを求める方々が移動に苦労されたニュースを見聞きしておりました。そして時代はシェアエコノミー時代。こういう車をシェア出来ることが当然の時代だと思います。

ご近所で必要になればシェアすれば良い。車を持つ喜び…という年齢ではありません。

 

こだわったのはエンジンのみ

これは福祉車両のスペイドにしよう、もしくはポルテにしようと決めた後、スペック比較してエンジンの違いに気づき「こだわった」というだけですが…

ミニクーパーの第1世代エンジンに悩まされた人が多かった記憶があったせいでエンジンだけは評価の高い新技術のものにしておきたいと思いつつ中古車を物色開始。

2018年時点で多い中古車は「1NZ-FE」搭載車が主流のようです。

「1NZ-FE エンジン」色んな車に使われています

このエンジンが2015年7月にモデルチェンジしており、現行車は「2NR-FKE」搭載が走っています。違いは一目瞭然。

最近の車には通称「NRエンジン」が載っているみたいです

ただ、ポルテもスペイドも外観に大きな変更が無いので見た目には分かりません。

2015年ですから平成27年モデルから2NR-FKEエンジンが載った車種が流通しているということらしいです。そこでこの「VVT-IE」と書かれたエンジンで車種を決め、仕様、外装、内装、走行距離から車種を絞ったらこの車になっちゃいました。

無難すぎる色「ライトブルーマイカメタリック」

正直言いましてね、このカラーは内外装共に自分の好みとしては有り得ない選択。

悲しいぐらいワクワクしないボディカラー。これもミニのカラーバリエーションに洗脳された結果だと思います。

すでに人間としてはオジサン化しているといってもね、さすがにこのカラー(既に廃盤)は好みではありません。年寄り向けカラーですよね。でもエンジンと装備で妥協しました。しかも展示車両を購入したので新車並みの美しさと走行距離。でも価格は中古車価格。そりゃ買っちゃうよね。

車運転の楽しさは一切ございません。しかしお得な買い物だったと思います。

ちなみにこの「VVT-IE」というエンジンは新しい技術ではなく、2006年のレクサス460から使われている技術がこの程度の大衆車でも採用されるようになったエンジンなんだそうです。

アイドリングストップが出来るわけですが…好みの問題もあるようですね。

ただね、やはり低燃費です。本当に。ありがたいです。

◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆

なんやかんや言いましてね、自分の買った車を「愛車」と呼び、自分の足で乗り降りし、心許せる人と気兼ねなく景色のいい場所をドライブしながら会話を楽しめるうちが人生の華ですよね。つくづくそう感じます。どんな車でも自分の好きな車に乗れるうちが華です。

それが少しずつできなくなり、人生を悲観して辛く感じたり、加齢とともに病気ではなくても体力が落ちて「車の乗り降りがしんどい」なんて言いだしたら人生の終わりが近いわけです。そういう人だらけになるのがこれからほんの数年先です。

ということで福祉車両としてのスペイドの詳細は改めてメモしたいと思います。

車いす利用者の福祉車両「スペイド」のトリセツ – en1

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