フィンテックニュースだらけに感じた5月の仮想通貨界隈雑感

わらしべ長者
この記事は約8分で読めます。
スポンサーリンク

第7回わらしべメモの雑感部分です。初っ端からくだらないことを書きますが…

5月はBytecoinが大暴れしました。簡単に言えばずぅ〜っと1円以下の価値で推移していたものが2円に近づき多くの人がなだれ込み送金詰まりするほど大盛況だったわけですが、気になったのはなだれ込む心理とタイミング。まあ1億あれば2億になりますから誰だって儲かると思って飛び込むことですが、今見ると「2億が5,000万へ」という状況です。

この「2倍になれば誰だって儲かると思って買う」最初の動機がどの単位からかを考えるに、あくまでも基軸である現在のBitcoin(ビットコイン)価格から見てですが単位が「小数点第3位で動き始める」と仮定しました。数多ある仮想通貨を眺めると、小数点第4位をフィアット換算して1円以下のアルトコインは激増します。つまり価値が0.1円や0.01円。

ポイントは1円の価値を理解できる人の数でして、日本だと1円では何も買えませんが所変われば1円でバナナが2-3本買える国もあります。つまり1円という単位は全人類が価値を理解できる共通単位と妄想しました。とても安い価値ですが全員が何かと交換できる単位という意味です。それだけ日本円が強く安定してるわけですが…。

1円でバナナを買って腹を満たすことができる国の人にとっては重要ですが日本人にとっては用途ナシの差100倍。常にフィアット価値と比較して考えてしまう思考はビットコインが最初に使われたピザの価値が1BTC=0.22円だったことからも見て取れます。そう考えて草コインを眺めると日本人がドブに金を捨てそうな単位は「小数点第6位ぐらいかなぁ」なんて妄想しておりました。それ以下は妄想不能な切り捨て単位。そんなくだらないことを考えた今月の雑感メモです。

 

■5月の仮想通貨界隈雑感

私のリスティングとオーガニックの中間検索結果ぐらいからしか想像できませんが大きな動きを感じるニュースは無く…小さいダメなニュースが連続している感じですかね。

相変わらず「胴元が儲かる」的カキコも見ましたが、それをフィアット通貨では妄想できない思考も相変わらず。Amazonで見た「MINE」を読んでみたいなぁと思いましたが今のところ人柱レビューを眺めているだけです。

 

ブロックチェーンの実証実験は爆速中

仮想通貨は正月中までは破竹の勢いで、正月明けからはフリーフォール続き。ただブロックチェーンの実証実験ニュースはポツポツと目にしていました。

ブロックチェーン実証実験を行う日本企業。未来のブロックチェーンサービス

その後も現在まで仮想通貨界隈はズンドコ状態にも関わらずブロックチェーンが廃れているわけではなく、ブロックチェーン対応が進むと自ずとコスト面で仮想通貨が有用になるはずなので未来は明るいと思っています。どっちに転ぼうが歴史的な変化に立ち会えそうなニュースばかりです。

  • ジャパンネット銀行のmijinとHyperledger Fabric連携
  • 日本ユニシスとメガ銀10社で株、国債、証券等の約定情報連携
  • 中部電力のEV充電履歴管理の実験
  • りそなと弁護士ドットコムでローンのスマートコントラクト実験
  • NTTデータと(株)かまによる福岡の屋台で電子地域通貨決済実験
  • 富士通と各社によるスタンプラリー実験
  • 関西電力と豪州パワーレッジャーでブロックチェーンで余剰電力のP2P取引を実験

スタート直後の実験ばかりですが結果に手応えがある場合、概ね3年後には世に登場します。つまり2020年を皮切りにブロックチェーン処理は常識になるんだと思います。今は絶賛テスト中。

 

ドキッとしたソニー・グローバルエデュケーションのサイト

かなり破壊力を感じるキャッチなタイトルは「教育ブロックチェーンで全ての経験は信用に変わる」です。これね、ソニー・グローバルエデュケーションのサイトだからこう表現されますが最初の漢字2文字を取っ払うと目が覚めます。恐ろしや。

SGE 教育ブロックチェーン

 

銀行業の悪戦苦闘に思う…

スピーカーのメモで触れた「デジタル化の遅れ」で消えた会社は多いのですが、そのデジタル化のためのお金を扱っている銀行自体のデジタル化の遅れを露呈するニュースばかりだった気がします。3日に1度こんな類似ニュースを見るはバブル崩壊後のリストラ祭りぐらい久しぶりに感じます。

  • スルガ銀行の改ざん融資 ← デジタル化組だけど悪いことして儲ける
  • 三社統合のきらぼし銀行 ← 沢山要らないから統合だけどシステム化に苦戦
  • 新生銀行ATM無料廃止 ← ATM固定費回収のお知らせ
  • 店舗の平日休業へ規制緩和 ← モノもヒトも両方要らない時代
  • メガバンクATM共有化 ← シェアビジネスと一緒
  • 全銀協加盟105行(75%)24時間対応化 ← やっと時代の波に追いついた
  • 三菱DFJと三菱商事がリップル送金実用化へ ←リップルが実名報道
  • AkamaiとMUFGが新型ブロックチェーン ← まさかのアカマイ登場
  • 7地銀がフィンテック連携 ← 慌てて駆け込み準備中
  • ソニー銀行ATM有料化へ ← ATM固定費回収のお知らせ

特に平日休業に一言物申したい方は多いようですが…

いつの頃か忘れましたが「製造業はサービス業だ」フレーズが流行ったことを思い出しました。働き方が変わると例外なく「全ての仕事はサービス業」になりますよね。今まで仕事だったことが仕事ではなくなる概念が常識になるのにあまり時間はかからないと思います。ほんの2-3年で「そー言えば仕事って言ってたよね」ってなりますね。

今となってはこっそりIoT化してることも多いですが、これは「ヒトとモノ」の関係や行動がネットで変化することでした。ここにブロックチェーンが入り込むと「ヒト・モノ・カネ・情報」という経営要素の基本全て。気がつけば全てがネットに乗っかる時代に変わりました。これからの話ではなく既に過去形の話しです。

銀行員らしくない銀行員が欲しい–採用数減、挑戦人材…危機感駆られたメガバンクの採用方針転換

様々な銀行の動きは強制キャッシュレスへの引き金にも感じました。

普通はお金の使い手が利便性に応じて行動するので自然淘汰されることですがあまりにもお金(を持っている世代)の動きが鈍い一手として供給側のアナログ店舗を減らすことでデジタル化への拍車?とも感じます。こういうことをつらつらと考えていると行き着く先は「お金自体に価値なし、回してナンボ」ということです。

それとまさかのAkamiとMUFGのタッグ。久しぶりに聞くキーワードですが地味にインパクトのあるニュースと感じました。ここ最近の下げはコイツが真打ではないかと思いますが…。フィンテックネタも本気度が伺いにくい内容が多い中でいきなりちゃぶ台をひっくり返すぐらいのインパクトに感じました。さすがにフィアット通貨の変化も加速しそうです。

iiino Channel

そういえばYouTubeの広告システムに一石を投じるiiinoのICOもありました。個人価値を横取りする仕組みですが運営の投稿動画チェック次第では面白い試みだと思います。ただね、増え始めると人工チェックは不可能ですから…失速するような気もしますが…眺めて終わりました。(2019年12月、iiinoも逝ったようです)

 

地域電子マネーが当たり前の時代へ

フォーブスの記事でさるぼぼコインに触れましたがこの流れは常識になりそう。

というか実稼働してることですから未来の常識。おそらく先進国では最後発ぐらい遅きに失した感がありますが日本は島国なので加速する時は瞬発力もあり今後の動きに注目。ただ便利に見えて不便な点は地域毎にバラバラということ。過去にシステムがバラバラで誘致や連携に失敗した経験が生かされていないのが残念。災害だと広域連携でルール統一とか言ってるのに。もはやメーカーが消える時代なのに大丈夫かな。

過疎化策に苦戦する地域は仕組みに乗っかる方が早いですが「デジタルは陳腐化が早くコストがゼロ円に近く」ことを考えると踏ん張れる中堅地域は多少時間がかかっても独立した視点で交換可能な仕組みにした方がよい気がします。交換回数を減らし、手数料を下げ、国境を超えて利用価値のあるものを準備した方が人の往来を維持加速できると思います。人がいなくなって始めても後の祭り。なんとなく電子マネーをMDに感じるのは私だけかな…。

ということで、仮想通貨界隈は騙して儲けようとする輩が増えたせいで規制がかかり、騙しようがない状況で且つ過疎ってる所へフィアット組猛追の様相でしょうか。ポジショントークする人すらいなくなり、仮想通貨YouTuberも「怪しいと思う××」みたいなことやってるレベルでして…。

やはり今月気になったのはフィアット組の猛追ですね。

とにかくブロックチェーンが実用レベルになると話は一気にベーシックインカムまでぶっ飛んで整理できるようになるので、激震が起こる現実味が増すという意味で怖さすら感じるぐらいです。

そういう現象が起こってから仮想通貨のポジションが理解されるという皮肉な展開を妄想したり、財政的には選択肢がないように見えるけど今の日本でベーシックインカムをすると爆速人口減少に拍車をかける気もしたり、それでも無人化が超速進化したら帳尻が合わせられる?…妄想は尽きません。

ただ、何が起こっても瞬時に理解して対応できる人は仕掛けている人だけで、享受という名の下に振り回される人が大多数なわけで…というような仮想通貨を見ていることで「やっぱりブロックチェーンって破壊力がハンパないな」と感じます。

この変化を追えてる人ってどのぐらいの割合なんですかね。

せめて理解を深めて「あぁ、とうとう来ちゃったのね」ぐらいの心持ちでいないと大混乱しそうなぐらいの革命的変化だと思うのは気のせいかな。団塊Jrが中年になってもたいした金を持ってないことは知ってるでしょ?そこから下は壊滅状態。頑張ってアイデアを捻り出したとしても無い袖は振れないので少し上の50代が気づいてくれているかちょっと心配。

今月はフィアットニュースが多かったせいで潮目が変わった気がする1ヶ月でいよいよブロックチェーンの姿が見え始めた印象です。

第7回 わらしべ長者的メモ「ビットコインが来たけれど…」 – en1

share

コメント