第6回 わらしべ長者的メモ「底でコツンと音がした?」

わらしべ長者
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いつだったか土地価格がバブル期を超えたニュースをやっておりましたが「それってメガバブルじゃん」とか思いつつ、親が持つ管理できない物件もあり「手放すな今年中にできるだけ早く手放した方が良い」と伝えて数日後「売れた」との連絡。約2-30坪の古家付がトータル黒字で手放せた連絡がありました。

どーやって売ったのか聞いたら「相場を調べまくって少し値ごろ感のある見せ方(いわゆる98円みたいな値付け)で玄関先に張り紙をしたらサクっとニコニコ現金払いで…」とのこと。人の往来が多い、お金の価値が残っている時代だから出来たことで、人が減り、価値が変われば何事にも苦労すると思います。それにしても空き家問題は日毎に切迫している中で土地価格が上がる事態。弾ける時は破局的だろうなぁと思いつつ第6回のわらしべ更新です。

 

4月の仮想通貨界隈雑感

3月末の桜が満開の頃、仮想通貨に関わらず金融全体が酷く下げていましたが中旬ごろから戻し始めましたね。今月の失敗は「あと1週間ぐらいは低迷してるかなぁ」と思って趣味全開で遊んでいたら底値を触り損ねたこと。気づいている人も多いと思いますが有用無能に関係なく2倍を取り損ねました。この感じだと暫くは調子が良さそうな雰囲気ですが…。

とりあえずリップルなどが牽引して「銀行がブロックチェーン採用」というニュースも頻繁に聞くようになりました。お陰でビットコインは既存のルールにも乗っからないといけないしがらみが増えますがどうなることやら。ここから先は各国共通御上の意向にも添いながら上手なハンドリングが求められると思いますが、それを凌ぐペースでイノベーションが起これば未来は大きく変わりそうです。全ては中年オヤジの戯言ですが…値上がり期待よりも安定性に期待です。おそらく企業価値と個人価値がガチンコになる新しい商機が生まれる夜明け前だと思います。

なにせFRBですら「ブックチェーン決済システム開発」ニュースが流れるんですから。第三者の目が要らない仕組みだから出しゃばらなくてもよさそうですが、そうは問屋が卸さない。今年中にはプロトタイプが生まれるんだそうです。上の記事も「ブロックチェーンは過大評価で未熟」と書きながらFRBの文字が踊るんですからマッチポンプ。

Top banks and R3 build blockchain-based payments system

ICOへの逆風?

今更ですが酷いものが跋扈していたので成敗されるわけですが致し方なしですね。今も懲りずに続いてますが調整に約2年を要した感じでしょうか。

トークン錬金モデルからビジネスモデル視点へ落ち着いたので良いことだと思います。今月は幾つかのICOを斜め読みしましたがICOに挑む人たちの真偽を見極めるには良い傾向だと思います。しかし最近のホワイトペーパーは免責事項も増えているのが良いのか悪いのか分かりませんが、過度に書きまくっているWPだと「逃げ口上だらけ」とも見えますが…。

ちょっと笑ったのがペーパー内で使っている単語を全て拾い上げて「未来の見通しを述べているだけ」という説明がありました。それに相当する単語を一つずつ見るとWPそのものが妄想になってしまうほどの単語羅列。10個以上の単語が並んでいましたが、その単語を抜くと文章が成立しませんから如何にICOが危なっかしいかが見て取れます。

ICOは2月頃を最後に下火とは思いますがWPは夢と希望に溢れる力作が多いので今後もたまに眺めて楽しむ予定です。

仮想通貨「ICO」に逆風、米証券取引委員会も規制強化へ

匿名春のフォーク祭り

MONEROで久しぶりのフォーク祭りですが…面倒臭いですね。ビットコインのように注目はされませんが一応メモしときます。

ザックリとまとめると以下のようなラインナップなんですが相変わらずハードフォーク芸人砲が炸裂しておりそれぞれの特徴を掴んだところでクラッシックのようにハイフンだけで情報発信元が香港なのかシンガポールなのかよくわからない…現時点で情報発信が異なるモネロは5つに分かれるようですね。もーね、「なんのこっちゃ」みたいな状態です。

匿名戦隊モネレンジャー増殖中

細かい情報確認はしておりません。スカムの噂もチラホラあります。エアドロップは1,000%興味なし。一応それぞれの通貨をクリックするとオフィシャルHPに飛びます。(オリジナルはサイトにたどり着けず、ハイフンクラッシックはタイムアウトという適当すぎるハードフォーク…)

  1. Mmonero
  2. Monero Original
  3. Monero 0
  4. Monero Classic
  5. Monero-Classic
  6. Monero V

これ以外の謎モネロ情報も散見されますが…パスします。この中ではモネロパープル(V)が面白そうですが眺めているだけです。まぁ早い話がマイナーがマイニングで儲からなくなって好き勝手発行して抵抗してる感じなんでしょうかね。

ここまで派手に分岐したところで使えなきゃ意味がなく、庶民はモンスターエンジンのコント「神々の遊び」を見ている感じです。最新のマイナーゲートにアップデートするとMonero Originalがマイニングできるようになっておりますが、しておりません。

Difficultyは本家を凌ぐ勢いで…

 ちなみに海外サイトを見ると「マイナーゲートをアップデートせずにXMRマイニングをするとXMOを採掘している」なんて記事も目にしましたが…ややこしいですね。オリジナルじゃないものにオリジナルと命名する新手です。かつてのビットコインゴールドと似たことで、用途が無いのに値段が一人歩きする感じです。

 

マイナーゲートのマルウェア説

最新のMac用マイナーゲートは「10.9 or later 64 bit Minergate v8.1」ですがこれをダウンロードしようとすると「このファイルはウイルスやマルウェアが含まれており、あなたのコンピューターに害を及ぼします。」と注意されるので未だ試しておりません。そのうちテストしようと思っております。

このマイナーゲート、セキュリティソフトやブラウザがマルウェアと判断するわけですが、この手のP2Pサービスが一般化すると判断が難しいとはいうものの、今PCが壊れるのもちょっと…とか思います。更に言えばセキュリティソフトを使っていても「本当に自分のPCはクリアでCPUを食ってないのか?」と勘ぐるわけです。

メモリを解放してくれるフリーソフトは多々あるものの、CPU利用状況チェックは有料のものが殆どですが、一応私もMacのCPUはチェックしております。MacOSアプリの王道アプリ「MONITY」は600円。もう一つ有名なのが1,200円の「iStat Menus」と360円の「iStat Mini」。用途と価格を見ると「MONITY」に軍配といった感じです。

MONITY画面

ご覧の通り何もしていないとCPUユーザーは3%ですがマイナーゲートを立ち上げると一気に96%まで跳ね上がります。もちろんブラウザだけ立ち上げて変な動きをしていないかも見たりします。ちなみにこの日本語対応はちょっと一癖あります。「CPUユーザー = CPU User」ですが「CPU使用 = CPU Idol」らしいです。Idolは使っていないという意味ですが「CPU使用」と書かれると使ってるように見えますよね。

 

新しい事に対して余計なソフトを入れると漏れなくオマケでそれらをチェックするソフト選びの時間やコストを取られるという超非効率なことがマイニングなわけで「そこまでしてなぁ」なんて思いますが、お遊びでも転ばぬ先の杖みたいなアプリですね。

Monity – Lukasz Kulis

ちなみにこのセキュリティソフトによるマルウェア認識を海外情報から漁ってみると、無償セキュリティソフトでも検知してウイルスフォルダへ格納されることもあれば、有償セキュリティソフトで検知してもフォルダ格納されない場合もあるようです。

その名称が2月から増えている「HKTL_COINMINEGE」「 HKTL_COINMINE.GP」「 HKTL_COINMINE.GQ」で、これらがリモートで権限操作するコマンドを触ってくるのでウイルス認識するわけですが、これこそ自分のパソコンが壊れる覚悟の自己責任ですね。

分散管理の安全性はどうなるのかな…しかし人柱になる必要も無く、後で触れますが各通貨のウォレット内マイニング機能で楽しむ作戦に変えるのがよいと思います。

 

仮想通貨取引参加世代

基本的に若者中心というのは昨年末時点で知られていましたが280万人集計が産経新聞に出てましたね。内訳をみると20代が29%(80万7千人)、30代が34%(96万人)、40代が22%(63万人)、50代が10%(28万人)、60代は3%(8万9千人)。資産額は77%は10万円未満だそうで、100万越えはたったの4%です。日本人のBTCFXの中身が垣間見れます。

日本の貯蓄状況は60歳以上で全体の70%近く、50歳以上を足すと85%を超えると言われてますがその世代を全部足しても仮想通貨取引参加者は13-14%。まぁ不動産やら金融資産やら細かいことは横に置いておき、これを眺めて色んなことを感じますが…20-30代が常識を木っ端微塵に葬り去る芽を感じます。

Japanese virtual currency transaction a breakdown of participants by age group

20代が大健闘!

金融資産をもつ高齢者は現金を握りしめ、金融資産を持てない若者は仮想通貨を握った状態です。たぶん若い世代は総じて価値の低い状態から握っているはずです。辛抱しましょう。50代から上がイノベーションを阻害している証しのような統計ですかね。問題は弱々しい40代。人口が多いのに割合が少ないということが預金の少ない証し。

かつての世相感覚で言えば「子に金がかかり中間管理職で叩かれ家庭はキンキンに冷凍状態」ですが、ほんの数年後は「子なし、職なし、家庭なし」が常態化なのでこのグラフも様変わりすると思います。

今は交換価値が「お金=モノ」という歴史を引きずっているので不都合ですが…草コインで一攫千金を狙うよりも仮想通貨支払いが出来る事業(主)を増やした方が勝ちかもしれないですね。その方が人としての社会的役割も築きながらイニシアチブを取りやすい。それでもうまくいかない理由はカタチ(物欲)に目を奪われる世代が社会の主流という弊害でしょうかね。

しかし投資額に関わらず20代は大健闘だと思います。30代が見抜く力を持てることは普通ですが20代が追い抜く勢いは明る兆し。色んなコメント欄には相変わらずギャンブル云々と書かれており若者からすると残念な気分になるでしょうが、自分の20代を振り返ると真面目に「今の若者ってスゲー」と思います。

まあ仮想通貨はブロックチェーン技術の一つというだけですが、仮想であっても通貨と同じような価値と交換連携させるという新しい産業セグメントを生む破壊力ですし、人はいずれ死にますから10年スパンの視点で見れば目利きが生きてくるような気がします。それにしてもフィアット通貨を持っている世代が使わずに、それを持っていない世代が虎の子を投資しているかと思うと、この国の病み具合も心配されますが…。

 

ERC20のBatchOverflowバグで取引停止措置

たまたまこれを書いている最中に騒がしくなったETHのERC20トークンのバグ。斜め読みしかしておりませんが、この脆弱性を突くとトークンの無限発行が出来るそうで、それをアドレスに送って一儲けする輩が出没中とのこと。関係会社は軒並み一時取引停止の様子です。

OKEXが「BatchOverflowの影響を受けたBeautyChain( BEC )の取引をサスペンド」というニュースに辿り着いたのでOKEXを見ると本当に取引停止のアナウンス。これは世界的に大規模な影響が出そうですね。少し調子が戻った雰囲気のところに水を差すニュースですがこれも致し方なしですね。揉まれながら成長するのを願うばかりです。

ERC-20 Tokens Deposit Suspended

ERC-20 Tokens Deposit Suspended…えらいこっちゃ…

取引停止だと実害を食い止められれば値動きが無いので…静かに終わるのか…。

ということで4月の数値です。

2018年4月 わらしべ通貨一覧 

2018.4.26 わらしべポートフォリオ

 

〓 わらしべ通貨雑感 〓

前半に触れましたが完全に読み違えの大失敗。

どれもアクションするタイミングだったのに何もせずにチャンスを逃しました。マイニング的には相変わらずAEONBytecoinを掘っていたので交換すべきでしたが…中途半端に戻したのでマイニング分はホールドしたまま。つまり数字の変化なしです。

まあそれだけマイニング妙味のない低レベル推移ということでもあり、こればっかりは懲りずにコツコツと積み上げてどうなるのかを見届けたいと思っています。正直言って、いろんなタイミングで交換は出来ますが税金を考えるとこの程度の数値では屁のツッパリにもならないので交換する気にならないというのが本音。

しかし仮想通貨に未来があると踏んだなら、世間が総スカンの時でもマイニングし、コツンという底の音を確認したら交換し、あとは寝て待てということでしょうね。

そう言えばBytecoinに関しては昨年からウォレット内マイニングもテストしております。この数値は一切計算に含めておりません。いずれ合算したいと思います。というか、各通貨が独自のマイニング機能付ウォレットを提供してくれればマイナーゲートの出番ナシなんですが今はトークンを含め通貨毎にバラバラですしね。

ここ2-3週間は調子よく上昇していましたがETHのERC20バグ問題はスマートコントラクトの代表格として少なからず影響が出ると思いますが、どのぐらいで収束するのか謎ですね。XEMといいERC20といい…事件はだいたい25〜26日未明に起こります。

◼️先月(第5回)のポートフォリオ

第5回 わらしべ長者的メモ「振り出しに戻る」 – en1

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