月が変われば今年も半分終了です。こうやってダラダラと人生でしたいことを先延ばししているうちに寿命がやってくることを痛感する日々です。
5/20にNHK地上波の朝番組をチラ見しましたがニュース番組が全力でコロナ特番になっておりました。GW明けからのリードタイムによる数値発表前なので慎重なのは分かりますが、さすがにこのタイミングで経営者が自粛してたら終わってます。
そして少しずつ自粛解除へ。
直感で「6割を仕事、4割を自給自足生活へ」と妄想しました。
面白いことに自粛解除と与党支持率低下が見えた瞬間から強烈なばらまき政治が再開しておりまして首相曰く「空前絶後」の経済対策。ある程度アメリカのそれと足並みを揃えておかないと、日本だけ為替が振れすぎる問題もありますよね。
そしてこの空前絶後のばらまき作戦は数年後、それこそ団塊の世代が後期高齢者に達する頃、いよいよ人口減少問題と同じリズムで国民に跳ね返ってきます。当たり前ですが空前絶後のネガティブローテーション。
あぁ、おそろしや。
2つのニューノーマルを予見して経済再開へ
そもそもノーマルの意味は「正常」です。
コロナ以前のノーマルが本当にノーマルかと問われると、それもちょっと違う気がします。よってアフターコロナのニューノーマルは2通り考えておかないとマズそうです。
ひとつは以前のノーマルを正当化した上で金融資本主義が肥大化する資本主義ワッショイのニューノーマルと、金融資本主義ズンドコでパラダイムシフトなニューノーマル。
今のところ日本の新コロ対策は奇跡的死亡者数でワッショイ編ですが、世界は爆発的に感染拡大しており日本にいると井の中の蛙でグローバルでのニューノーマルを読み違える可能性もあります。現時点では現状維持で推移ですがお金の価値や概念は大きく変わると思います。
経済対策のスピードと煩雑さは横に置き予算的には過去にない規模です。給付金はもらうだけですが融資は返済が必要で、お金の信用創造による流通という意味において今回の件でやむなく借りる側に回った人が大勢いらっしゃいます。これが復活できるか否かはこれからの話し。年末に向けて第2波がやってきたら復活は狭き門です。
どんな業界が消えるのか妄想していますが、例えば私が詳しかった旅行界隈も壊滅状態ですが業界ごと吹き飛ぶことはないと思っています。生物として移動しなくなったら人類滅亡ですよ。必ずじっとしていられない人間がウロウロしますから。でも旧態を引きずった経営を続ける会社は年越しできないとも思います。
やはり誰もが感じているのは百貨店の価値ですよね。都市の一等地に君臨しているのに品揃え(選択肢)がネットより少ないとなれば誰も寄らない。今までは大勢が集まる場所の価値が高かったのに、今はキャンプ地のように分散できる場所の価値が高い。
私もこれからの土地はピンポイントでバリューが残り、それ以外は全て無価値に近づくと思っていたのですが今回の件でピンポイントは針の穴に感じています。これも変化です。
リモートワークをデフォルトにしたほうがよい件
嵐が去ると以前の状態に戻るのが行動としては楽ですがビジネスにリモートワークを取り入れる視点は長い目で見てコストカットに寄与するのでやったほうがいいですよね。
かつて牧野航空が逝った時も衝撃でしたが、あししげく通ったJR北海道のツインクルプラザも33年間の歴史に幕をおろすそうで、店舗のみならず電話販売も止めてネット販売だけになるそうです。旅の骨格を旅行会社がパンフレットを作って提供する時代は終わりました。現地事情を知らないカウンタースタッフがごまかしながら売れた時代は終わり、最新情報をネット動画を眺めて確認しP2Pで成立する時代。確かに10-15年前にそう言ってたことが実現しちゃいました。
北海道特有の事例に見えますが、まもなく全国で繰り広げられます。スマホが使えない高齢者は経済活動から退場しないといけないのと同様、ものごとを合理的に考える必要があります。
先日78歳の方から商品問合せがあったのですがFax対応してくれって言われましてね、もちろん対応できますが「SNSより卸値が高くなり、無駄なやりとりの時間が増えますよ」という意味を理解したがりません。経済活動する限りは時代についてこないと割高は当然。

水面下で着々と進むブロックチェーン包囲網
下の記事、どーですか。

火葬通貨とかゆーてた方々、息してますかー。
Facebookが計画した仮想通貨「Libra」に一旦は乗ったVisaも参加メンバーから撤退しときながらEthereumベースで設計してたそーで、折しも中国がデジタル人民元テスト開始とかゆーてます。もうそーゆー方向で進まざるをえないですよね。旅行業で言えばTUI AGが先頭を走る時代。
たった10万円を国民へ配るのにネットがダメとか申請書すら届いてないとか、発展途上国も真っ青な後退ぶりに参ります。1人に1アドレス割り振ったらブロックチェーンで即全員にお金が行き渡ります。顔写真付きマイナンバーとか、紙の発行管理が無駄です。ゼロ知識証明で問題なし。ほとんどの人がスマホを持ってるんですからすぐできると思いますけどね。
ウイルス対策 : すべては早期発見。初動が命。
5月末時点で感染者数TOP5は「1.アメリカ、2.ブラジル、3.ロシア、4.イギリス、5.スペイン…」なんですが、理由はどうあれ結果として日本だけ対策が上手くいったようです。日本の医療がシステム的、数的、距離的にギリギリ保てたということも聞きましたが実際どうかは謎。
この動画を見ますと今までの出来事が簡潔にまとめられており緊急事態が一旦は封じ込められても、再びどこかで感染者が生まれ、その度に今回と同じ対応を迫られるわけですが、経済活動を止めないで対処するには「with コロナ」ではなく「with パンデミック」という意識が必要のようです。経済活動の柱をパンデミックに備えてリスク分散する必要がありそうです。
グローバル化を拒絶して生きる方法もありますが、現時点では資本主義ワッショイのニューノーマルの方が分がよさそうです。でもね、もしニューヨークやイタリアと同じことが日本で起きてたら今頃日本はお通夜状態だと思いますよ。だから自粛には一定の効果があったと思います。
この動画ではワクチン開発が従来の3〜4ステップではなくパラレルで進行中と言われています。つまり物事のスピードは「with Pandemic」で更に加速することになります。やれやれ。
「常識と非常識の変化は一瞬」の時代を俯瞰(ふかん)で楽しむべし
「常識と非常識の変化は一瞬」と書くと「自粛期間長げーよ」みたいに感じますが歴史でみると本当に一瞬。本当に面白い時代に生きていると思います。
今回の新コロ騒ぎの最中にヘッドホンを新調したことと腕時計をOHに出したことをメモしました。ヘッドホンは案外使っております。これは自分がリラックスするための時間に浸るための購入ですが人生に必ず必要なものではありません。
時計のOHですが戻ってくるのは6月後半になりそうです。
さて…
そもそも腕は2本なのでそれ以上持っていても使いようがない腕時計ですが、今まではTPO、年齢、職業、収入、ステイタス、ファッションみたいな理由づけ購入が多かったと思います。私も月並みな行動で「会社をはじめた時」「税金対策的消費」「海外撮影記念」に買っております。そして30代の時に買った時計(値段は忘れました)と2-3年前に買ったカシオ。そして先日タイトル写真に使ったJALの時計…えーっと、腕時計を合計6本持っていることになります。
でもね、今回OHを依頼しながらつくづく感じたのはコロナ禍自粛でTPO、年齢、職業、収入、ステイタス、ファッションの全てが大破して時計なんてどーでもよくなった自分がおります。元から時計に執着していませんし、私の時計は節目記念なので時計を見ると「会社始めたな」とか「船に乗ったな」と思い出す要素だけですが、それすらも滑稽に思えるほど物質的豊かさの虚しさが際立つ自粛期間でした。案外そーゆーことを感じた人は多いと思いますがどーですか?
今回の自粛影響をモロに受けて大変な思いをされている方もいらっしゃると思いますが他方で「消費しなくても生きていける。今までの消費行動ってなんだったんだ?」と覚醒した人もいらっしゃいますよね。きっと。時計のOHもモノを所有することによる時間とお金の無駄行為ということになります。

大都市経済圏で生活していると悪い意味で流されちゃって類似アイテムを次から次へ買って満足な人もいらっしゃって、そういう方は引き続き経済圏で稼ぎまくってガンガンお金を使いまくって消費経済を回してもらえばいいと思いますが私は究極「意味を求めない」ところまで到達しそうな感じです。
今回の自粛で常識と非常識の入れ替わりが可視化されました。間違いなくローカルシフトが起こると思います。自然な営みを突き詰めるとそうなります。今気をつけるべきは自粛が終わって社会が元の姿に戻ったと勘違いして単純に元の生活に戻る行為。
自分がしたかったことを思い出せるきっかけとなった自粛期間
今回の騒ぎで「飲み屋もリモート」みたいなことをテレビでチラッと見ましたが、その番組が頭の中をグルグルしている時に思ったことは「”どんな話しも聞きます”だけで投げ銭してくれる人を捕まえるだけ」のことでした。ですよね?単なるタイムチケット。
例えば過去の私だと「映像制作してるたーちゃんです」みたいな営業トークでした。看板を盾に自分をアピールする昭和スタイル。でも今はもう変化後で看板はありません。全てがたーちゃんというキャラフックのみ。たぶん過去の歴史にないパターンです。長い間「織田軍の誰衛兵、徳川家の誰衛兵、海軍の誰衛兵、大企業の誰衛兵」だった社会が突如「誰衛兵のホニャララ」に変わっちゃう現象。今までマスメディアの仕掛けで成り立った図式が今では個人の仕掛けで作れる時代です。
少なくとも「マスが全てではない」ことに気づける自粛期間があったわけです。
物理的に行動制限させられたおかげで会社へ向かう鎧(よろい)を着ないで済む時間が増え、長期間化粧しないお陰で肌荒れが改善し、なにもしない自然な時間が増え続けても生活になんら支障がなく、むしろ解放感すら謳歌した感があります。コロナ騒ぎでネガティブな影響を受けた業態は時代のルールでやっているだけのことです。
例えば今は航空会社が大変で「国有化的支援で乗り切ろう」的ムードですが、未来から振り返ると「2020年の人類はまだ地球を移動することしか知らず」みたいなことで、仮に数年後宇宙旅行をしていると「地球がダメならしばらく宇宙でよくね?」ですよね。
Liftoff! pic.twitter.com/DRBfdUM7JA
— SpaceX (@SpaceX) May 30, 2020
他人は関係なく、自分にとって苦にならない、(歳と共に忘れていた)無我夢中になれることを再認識できるよいきっかけになった自粛期間でした。
一応HSBCのレポートをチラ見してみた
27日付の有料記事ですがレポート自体は読めるので眺めてみました。

特別なことは書かれておりませんがザックリポイントは3つだそうです。
2.オンライン会議増加によるオフライン会議減少
3.所得格差の増大
1に関して日本は人口オーナスなのでメリットは少なく、2に関して「ほんとにこんなこと真面目にレポート書いてんのかょ」というぐらい誰でも想像してることで、3が一番気になるところですが現在進行形なのでまだなんとも言えません。
3に関してはテクノロジーによって距離を縮めたグローバリズムもウイルスのせいで距離を開けざるをえないとしたら、自動化やロボット技術に拍車をかけられる国とできない国の差は広がる一方みたいなことが書かれておりました。
ニューノーマルという言葉に踊らされてみるもよし、我が道を切り開くもよしです。
私の予想ですが、日本のような奇跡的にコロナ禍の死者数を抑えられた国が存在しているので一旦はノーマルに戻れるような錯覚が今です。でもグローバルに感染者は増え続けています。たちの悪い変異ウイルスの第2波にでもひっかかると金融資本主義ズンドコでパラダイムシフトなニューノーマルを選ばざるを得ません。次の自粛で悩みたくない人は生活とお金を切り離して心をコントロールできる環境を準備したほうがよいと思います。奇跡的に日本はその準備ができる状態が今だと思います。
そうそう、1つ思い出しました。
4月の雑感メモに残したのですが4/20に知り合いがLINEを送ってきました。
今から約1ヶ月前のことです。
1ヶ月後の5月にどうなったか。
数日前に届いたLINE。
次の仕事を探しております。
人間の仕事ではなくなることは伝えたつもりでしたが壁に当たらないと気づけない方は一定数いらっしゃるわけで残念ではありますが、変われない人は淘汰ということになります。
少なくとも半世紀は続いた「既存の仕事、社会の需要に自分を合わせる」流れが、少しずつ確実に「自分がしたいことをいかにマネタイズ化しながら人生を楽しむか」という流れ。まさに潮目が変わったというやつですね。
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