ウイグル人の身に起こっていることが気になる「民族迫害の起源と現在」

ありがたい一冊
この記事は約8分で読めます。
スポンサーリンク

唐突ですが、私が過去から現在までに手にした商品をご紹介。

アパレルのZARAやユニクロ、下着のヴィクトリアシークレット(←理由は聞くな)、東芝のPCやハードディスク、ソニーのいろんな商品、ロエベの革製品、プーマのスニーカーやパーカーなど、パナソニックのいろんな商品、マイクロソフトのウインドウズシリーズ他、ファーウェイのWi-Fi製品(←大丈夫か?)、日立の洗濯機、グーグルの各種サービス、エレクトロラックスのエスプレッソマシン、デルのPC、シスコのルーター、ボッシュの自動車バッテリー、BMW MINI、ASUSのPC、LGのモニター、アップルの各種製品、アマゾンでの買い物、アディダスのスニーカーなどがあります。

これら全ての企業に対して自分が稼いだお金を使いました。アマゾンでの買い物なんて今もやっています。

でね、これらの会社はオーストラリア戦略政策研究所(ASPI)が発表した「ウイグルの人たちの人権を無視して作られた商品でね?リスト」に載っているグローバル企業です。つまり私が使っている日常生活品は私の生活圏から遥か4000キロ先のウイグル人の犠牲のもとに届けられた可能性を否定できないという話でございます。

Uyghurs for sale

その発表資料によりますと2017年から2019年の間だけでも最低で見積もって8万人のウイグル人が中国全土の各種(下請け)企業に送り込まれていると書かれていました。

ここではケーススタイディとしてナイキ、アディダスやプーマ、フィラについて詳細が載っていました。アップルのiPhoneについてiPhone8とXのインカメラ製造に700人のウイグル人労働者が使われた可能性があるようなことも書かれていました。そのiPhone8は今私の手元にあります。これをウイグルの人が作っていた可能性があるという生々しさ...

そういった事実の一端を垣間見ることができる本が「ウイグル人に何が起きているのか 民族迫害の起源と現在」です。ちなみにオジサンのささやかな抵抗として元々評判の悪いナイキ製品は生涯にわたって買っていません。フィル・ナイトに共感ゼロ。普通50歳ぐらいにもなれば生涯で一度ぐらい履いてそうなものですが絶対に履いていません。金融資本主義のお手本となる企業です。汚い。

中国政府による強制不妊と虐待、ウイグル女性が語る「地獄」
ウイグル女性のズムラト・ダウートさん(38)は、中国政府に不妊手術を強制されたと語る。決められた数より1人多く子どもを産んだことが理由だ。

たぶん団塊jr前後はNHK特集シルクロードとか西田敏行主演の映画「敦煌」をリアルタイムで目にしたことがあるので「新疆(しんきょう)ウイグル自治区」「ウルムチ」「トルファン」「カシュガル」「ヤルカンド」「アルタイ」「莫高窟」という単語をなぜか知っていたりする場所です。

私も少なからず興味があった場所ですがこのニュースを知ってからは躊躇する場所のひとつでして、それを穴埋めするかの如く、もう少し南のチベット、ブータン、ネパールといった安全圏へ思考逃避しておりました。まぁチベットもあれですが、今回は話がややこしくなるのでパスします。この本によると外国人観光客が足を踏み入れない方が良い場所になったようで現場はカオス。

現行の地域書記による悪行のエスカレートが町を破壊してるんだそうです。瞬間的にルーマニアのチャウシェスク政権の最期を思い出しました。詳しくは下の記事などで考察できます。

https://webronza.asahi.com/politics/articles/2019061700004.html

今では500mに満たない距離に交番があるそうで、昔の日本の特高警察みたいな雰囲気です。言論の自由があるというのはかくもありがたいと再認識させてくれる本です。

事は大問題でして、日本語を喋る私がある日突「お前日本人だから」という理由で逮捕されて蛸部屋へ入れられ、共産主義万歳みたいなことを四六時中中国語で叩き込まれ、呪文のように唱え、わけもわからず遠方へ出稼ぎに駆り出されてみればニューヨーク証券取引所に上場してるナイキの靴を作ってるような話でございます。宗谷岬に住んでたのに那覇より遠い場所へ飛ばされる感じ。

これでグローバル化を肯定するのは無理があるというもの。その出先から親類に通信連絡を取ると親戚一同も逮捕されて行方不明になる感じ。その思想再教育という名目の収容施設「職業訓練センター」も1,000を超しているらしく...ちょっと言葉にならない。

ウイグル自治区を訪れる旅行者のスマホには監視用スパイアプリが強制的にインストールされていることが判明
中国政府は近年に入り、新疆ウイグル自治区に住む人々に対する弾圧と監視の姿勢を強めていることがたびたび指摘されています。そんな中、イギリスの新聞社The Guardianら国際メディアのチームにより、新疆ウイグル自治区に渡ろうとする外国人旅行者のスマートフォンに、情報収集用のアプリが強制的にインストールされていることが明...

日本に住んでいると(今のところ)言論の自由がありますが、これを今あちらで旅の途中にスマホでやったら即連行されて消されるんじゃないかという雰囲気らしく、街のあちこちで監視カメラ、ボディスキャナー、通信チェックなどが行われている状況だそうです。スマホでこの本を読んでいたらしょっ引かれるような感じでしょうね。

ウイグル問題 中国と欧米諸国が国連で対立
中国が少数民族のウイグル族に対して新疆ウイグル自治区で行う弾圧行為を欧米諸国が非難。ウイグル問題をめぐり、中国と欧米諸国との間で、国連を舞台にした外交戦争が繰り広げられている。

でね、日本人と中国人が似ているようでも違うようにこの辺りのDNAと漢族は顔立ちが全く違いますよね。地図を見れば分かる通りキルギスとかカザフスタンとかウズベキスタンなDNA。ウルムチ辺りはその境目のような場所のイメージを持っておりますが、この手のニュースを知ってからというものメディアで例えば新型iPhoneでFoxconnがどーたらこーたら的ニュースが流れると「ウイグルな顔立ちの人はいないかなー」って目が追う癖がついちゃいました。多分現地に行けば日本人の顔がそうであるように、日本人から見てウイグル人と漢族も違いの察しがつくほど漢族警察がそこらじゅうをウロウロしてるんだそうです。

まぁ2020年の日本でも沖縄で起こっていることが他人事な国ですし、そもそも「なんで琉球王朝が日本の沖縄県になってんだ?」という疑問すら湧かない人が殆どだと思いますので中国の僻地事情なんて中国人でも知らない可能性があるでしょうが、このことは「その場所(新疆)全体が大きな監獄」という文を読みながらハッとしました。日本にも別の要素で「大きな監獄」は当てはまる。

ウイグル人根絶やし計画を進める中国と我ら共犯者
<男性を収容し、女性に不妊手術を施し、子供を親から引き離すおぞましい民族抹殺計画...

今は地図を見れば「東トルキスタン共和国はココ」って分かりますが、このことを知らなかった45歳ぐらいまでは「新彊ウイグル自治区は中国のココ」という知識でした。そんなことはさておき、こうして淡々と文字にしたものの「ほんとにこんなことが実際に起こってるんだろうか?」と信じ難い内容ですが、確実に続報が舞い込んでくるあたり「火のないところに煙は立たない」んだろうと思います。

こういった情報は半世紀前なら世界各地でアルアルですが現代に起こっていることにちょっと驚きですし胸が痛いなんてもんじゃないですよね。コロナ禍でも日本で平和な時間が流れていることはありがたいことです。ウイグル人のみならず個々人の意見や考え方を尊重した寛容さを持って共存するにはもう一波乱、二波乱ありそうです。

こうしたファクトを知る投資家が市場でボロ儲けしてる構図を知ってグローバル市場経済を肯定し続けることは私には無理ゲーです。本当に胸が痛い。

でもスーパーで買物をしていても感じることですがあらゆる商品がPRC(People's Republic of China)製品に飲み込まれており、それに触れずに日常を過ごせない状態でもあります。

11/1の毎日新聞記事に「服の在庫処分にみる業界の地殻変動」なんてタイトルのニュースがありました。コロナ禍もあって国内在庫が15-20億着あるんだそーです。そういった商品の質が上がるほど渦中の新疆綿を使ってる率が上がるわけで、挙げ句の果てに作ったものを焼却処分とか、人類はどこに向かってるんでしょーね。

先日テントをリサーチしていたのですがコストパフォーマンスの高い商品を辿ると殆どが中国企業製品なんですね。この意味わかります?

アメリカ企業のテントもドイツ企業のテントも辿れば中国製造ですが、それらよりちょっと性能がよいものが確実に安く中国企業から売られています。商品名こそローマ字で横文字ですが中身はPRC。あらゆる製品でこれが起こっており、中国依存症から抜けられません。世界が中国製依存症の人だらけです。これが中国の戦略であり各国の迎合具合なので、個々人が購買を取捨選択する以外巻き込まれない方法ナシです。

まー私もそれなりにいろんな国を歩きましたが、人間は言葉こそ違えど心が求めることや感覚、感情はほぼ一緒だと思います。例えば最近のネット動画に見られるリアクション動画の泣いたり笑ったり怒ったりするポイントはほぼ一緒。

つまり香港でデモが起こるわけです。台湾がピリピリするわけです。そして沖縄や北海道というドットが線になることを想像できるわけです。

目下米大統領選の真っ最中ですが、こと人権問題に踏み込むと日本で「与党一択しか選択肢がないだろーよ」と同じように裸の大将だとしても「トランプしか選択肢がないだろーよ」というのもわかる気がしますがマスコミが延々とバイデン推しを垂れ流すあたり、そう持っていきたい力学が働いてるんですかね。滅多にテレビを見ないので、たまに見ると「なんでこんな偏向報道してることに誰も気づかないんだ」と感じましたが、毎日見てると洗脳されちゃうってことなんですかね。

コラム:新疆綿とウイグル強制労働、使用する西側企業の責任は
「衣料品メーカーは、公正な労働で生み出された製品を使用している」――。そんな消費者の信頼をつなぐ一筋の糸が、まさに切れようとしている。なぜならその糸は、中国製の綿糸だからだ。

まずは知ることから全ては始まる。

+5
share

コメント

トップへ戻る
タイトルとURLをコピーしました