本日は、巷で話題の「#あさぎーにょ」エフェクトをメガ盛りしながら数年に1回の仕事目線なメモでも残してみようかな、と。中身は中年の緩い反省会みたいなもんです。
さてと…
ここ1年半ほど毎月の出来事で気になったニュースを月一でメモりました。そんな暇人なことを続けた理由は、若者の情報操作スピード(感)、脊髄反射タイミング、トレンド持続時間などを肌感覚で把握したかったから。
情報の流れに違和感を感じたのは8月のあの事件から
去年は4月から令和になり、京アニ放火の残忍な事件などもありましたが7月まではさほど気になるニュースもない日々でした。それが8月に入ってから情報の流れがガラリと変わりました。韓国との一件です。私は右左関係ないですが、このニュースは異様なトロ火で炎上し続けた感があります。しかも「積年のホニャララ」みたいな感じでネットでの粘着力も強烈。誰がどれぐらいの時間を費やして投稿しているのか知りませんが政府は一貫して「筋を通しているだけ」とアナウンスすれど、その解説をしないと気が済まない国民が大勢いらっしゃるようで次から次へと(根拠なき)解説記事が増えまくっていました。
ところがこのニュースを下火に感じたのが8月末か9月初旬か忘れましたが「日本政府の半導体関連材料の輸出許可」のニュース。本音か建前かはともかく公式アナウンスは「支途不明による規制」でありクリアになればモノを永遠に渡さないとは一言も言っていないにもかかわらずネットでは不意の解除に感じた人も多かったようです。その後韓国内で「高純度フッ化水素の内製化」ニュースと共に落ち着きました。それに再び火がついたのが「韓国からの旅行者数減少」「航空券の投売り」「素材内製化でも日本製原材料抜きに完全内製化は難しい」という話題でした。
これがほぼ1ヶ月以内に起こったことです。
つまり同月内に起こった出来事に対し、そのニュースにいくら時間を割いたところで生活に何ら支障がない、国際的にも微動だにしないことに対してテレビがこぞってギャーギャー言い、同時並行でネットでもギャーギャー言っただけです。事態はさほど変化しないまま9-10月は台風災害が際だっせいで殆ど話題にならず、11月初旬には「首里城なんで燃えたん?」という方がクローズアップ。すっかり下火でした。増税すら話題にならないぐらい台風ニュースばかりでした。
11/22はGSOMIA破棄が少し話題になりましたが、そもそも韓国が自発的に破棄して日本に頭を下げろという論理破綻ですのでどちらに転んでもニュースとしては地味です。12/24に首脳会談がありましたが日本のスタンスを再表明して終わり。
あの大騒ぎな日々はなんだったのか?
ニュースの賞味期限は平時でも長くて7日。乱世では最長2.5日。(ジジイ調べ)
それぞれの話題に火種は残り続けますが、一般的な旬は7日が限度と感じました。大きなニュースは肌感覚として平均2.5日に1つの割合で現れては消え。ごく簡単に言うと、どんなに大きなニュースでも、一日遅れで目を通す新聞の効力が切れるあたりが限度。もう昔のように「一昨日の新聞みた?コレ、切り抜き」とか誰もしないですよね。そんな高齢者需要の新聞が軽減税率適用とか狂気の沙汰なお国です。
これらのニュースをぶった斬るYouTuberの動画もチラ見したのですが、普通に考えて何らかの答えを出せるトークは無く結果は罵り合うレベルですが、これが雨後のタケノコ状態で湧き、いかに動画は誰でも作れる時代といっても「どんだけの時間使ってみんな同じ内容の動画を作ったり見たり…」と感じました。
もう令和も元年ではなく2年です。YouTubeがブルーオーシャンみたいな平成スタイルの情報商材を売買して事業を営む方々の影響もあるんですかね。そんなものに金を出さなくても、全て答えはネットに転がっております。動画視聴維持率とかクリエイティブではない所を突く切磋琢磨な動画の氾濫が凄いですなぁ…(遠い目)
実は先に書いた8月ごろを境にオジサンは動画コンテンツを見る時間も減りました。動画を作っていた者が書くのもアレですが、私の頃はここまでマネタイズが露骨ではなかったですし、誰もが動画内容を演出できなかったのですが、誰でもできることは儲けが減るのが世の常です。後で触れますが動画もコモディティ化済なので、自分の限られた人生時間を大量消費して他人を儲けさしてもニコニコしていられるのは今を消費できる若者と何も考えずに消費できる老人だけで、私のような中年層はなかなか時間を割けなくなってきました。他にもすべきことが山ほどある。
でも、この「2.5日」というのはとても参考になります。おそらくこのトレンドはしばらく続くと思いますが、自己動画のアップを「最低でも3日に1本のペース」がファンを掴み続けられるリミットだと予想します。もちろん毎日アップしないと自己偶像化はムズい話です。
改めて去年を振り返ってみると7月の「吉本闇営業からのギャラ騒ぎ」などは貴重な時間を浪費させる最強のマスゴミコンテンツと感じます。本当に時間がもったいない。
未来はチラッと予見できる時代だけど確度は天気予報以下
先の韓国との一件もそうなんですが、例えば「GSOMIAを破棄するとこんなことが起こる!どうなる?」という文字を沢山見ましたが天気予報よりも精度の低い不確かな情報です。事実は失効する数時間前に覆りました。しかし数日前のワシントンポストには中国と握手した韓国のニュースも載っています。まぁそもそも左系メディアではありますが…。
こんな文字が目に入ると「なんだ、韓国政治は二枚舌か。どーでもいいや」みたいなことでして、このことに田舎ジジイが意見を述べることすら無駄な時間。結局昔も今も不確実な世の中に変わりないですが、なんとなくネットに確実性を求めて情報太りしただけに感じました。2020は情報ダイエット予定です。いかに精度の高い情報に短時間で辿り着けるか一本勝負。
そんなこんなで日々のニュースをメモしながら「自分のしたい夢の実現と同時並行で自分の表現力・プレゼン力向上はネット時代の技能として必須で、日々研鑽していないと夢すら実を結べない」ことを改めて実感しておりました。若い時は力技でスピード演出できますが40代ではね。
まぁ土俵を変えればよいのですが…。
ついでにメモするネット動画のキラーコンテンツは関西DNAが有利と感じる件
もう動画ネタに触れる機会も(少)ないと思いますので記念メモ。なんで触れる機会が少ないかというと、改めて書くことではなく、もう誰だってしてること、することが当たり前だから。
関西DNAについて触れる前に…
先月、ユーチューブ内の「あなたへのおすすめ」をスクロールしていると「客先常駐」「同一労働同一賃金」「常識・非常識」みたいなキーワードでゾロゾロと類似動画が出てきました。内容はどれもほとんど同じ。ネット動画もショッピングサイトで売られるモノと同様にコモディティ化済です。ブログがコモディティ化したと同様に動画もコモディティ化です。
こういうオールドエコノミー的な動画も表現としてはアリですが魅せる動画ではないのでビジネスとしては既にレッドオーシャンです。
簡単に言うとスポコン風に「だれでもスマホで動画が撮れる時代なんだから毎日アップしろ(#動画撮れ)」的なアレ。ロジックは間違っていませんし高齢化で一定の需要はありますが感性は磨かれません。私も仕事で「あ、自分の仕事終わった」と感じた瞬間をどこかにメモしてると思って探したら、やっぱりありました。2014年2月のメモに残しています。今でも覚えているのですがレガシーな動画ビジネスが完全に終わったことを感じた日です。かれこれ6年前のお話し。
– ここからがメインディッシュ –
その後もダラダラと仕事はしておりましたが、テンションが上がらない。そんな中でもブルっとする動画と出会い、もはや感性と表現する以外に形容できませんが、2017年10月に頭をど突かれた動画の一つが「あさぎーにょ」さんでした。振り返ってみると2017年は私にとって色々と転機でしたな。
動画を見る側だと分かりづらいのですが作る側だとアルアルなこととして「ひたすらカメラに向かって喋って商品レビュー」というのが初代YouTuberだと思います。
それが…誰が編集しているのか存じませんが、恐ろしく全世代を虜にできるカット編集に驚きました。美しく魅せる撮影編集。例えば、あさぎーにょさんの動画をモノクロ&ミュートにしてテロップだけで再編集してもチャップリンの無声映画のように楽しめるものがゴロゴロあります。孤独のグルメのような心の声編集(吹き替えシリーズ)は全く違う年上世代をバキュンです。当時ビビった動画が下の動画。
よければミュートで妄想しながらご覧あれ。古いiPhoneだとセンターボタンを3回押せばモノクロ化でしたっけ?2017年の話しですょ。今は2020年ですょ。
この動画は魅せる小技編集が随所に盛られておりまして、ストップオッチを片手に秒数とカット数を数えると面白さの秘密が分かります。例えば編集でカットせずに早回しでつないだり、画面サイズをいじったり。他の動画でもバナナTVのようなアタック音でカットを仕切ったような見せ方をしたり、シンメトリーカットだったりと…いやはや素人ねーちゃんの動画ではありませぬ。編集者はきっとウェス・アンダーソンのポップ感を研究されてますかね。ただ、探せば仕掛け人もYouTubeの中におられますw オモロイ人の影に、もっとオモロイ人が見つかります。
そして毎度強烈なのが「(似非)関西弁アクセント」と関西独特の「ひとりノリツッコミ」トーク。関西弁独特の抑揚やテンポとオチに合わせた編集点も見ていて心地よい秘密と感じます。
彼女から繰り出されるへんてこポップな動作で視覚的に煙に巻かれますが緩トークの中にマイルドに「ひとりノリツッコミ」や「スカしツッコミ」が盛られてるのが心地よいですよね。こう言ってはなんですが、関西人にとってノリツッコミは単なる日常会話ですから驚くことではないですが、今まではテレビでその手の芸能人から漂ってきた空気がネットからへんてこフィルターを通って漂ってくるわけです。そして今、プロがテレビから漂わせる流行りが「ボケを肯定するツッコミ」「つっこまないツッコミ」「優しいツッコミ」なんだとか。
他にも「それってどうなん?」を「バキュン」で落とすパターンが編集点や2段オチ効果になり、見ていて心地よくなってギャハハと笑ってしまうのですが、この方もかつては無名時代があったわけで努力あっての”へんてこポップ“です。おそらくならご本人も緩急のメリハリが感じられる編集じゃないとしっくりこない性格もあろうかと思いますが。
何よりも清々しい成功ポイントは世界観の表現
たぶん私と近い年齢以上の大人は「YouTuber = 動画遊び = (ウザい)広告 = マネタイズ = 金儲け」となりますでしょ?その発想は老若男女一緒ですが、そこに至る「仕組みと仕掛け」が映像に透けて見えるとファンが増えません。それらに腕によりをかけて世界観をかぶせるとYouTuberの中でも頭ひとつ抜けた「クリエイター = 私を表現する場所」になっちゃうわけです。あさぎーにょさんの恐るべし感性は、その世界観を(他人のアドバイスだったとしても)言葉として「へんてこポップ」と表現した点。自分の方向性を言葉で表現するブランド化はかなり高度な技です。
皆さんは「へんてこ」にどんな印象を持ってます? 私が言葉から瞬時に受ける印象は…
- そもそも「変」であることのアピール
- よって何が「変梃子(へんてこ)」なのか説明の言葉が欲しくなる
- 若者言葉ではなく3世代認識できる
- マイルドな否定表現
ジジイから見ると「1〜4のへんてこ」+「ポップ」です。
どことなく「ポップかどうか自分でも自信はないけど、でも私のポップはコレなんだよ」という個性的な「へんてこ」が文字面から伝わってきます。下の動画では1分40秒ぐらいから、感性の一端を垣間見られるシーンがあります。「自分を知ってもらうアウトプット方法」をよく研究されていると思います。言葉でも映像でも。
ちょっと話がそれますが、これをメモりながら「変梃子(へんてこ)」が気になり始め…
「てこの原理」の「梃子(てこ)」。ググると「一端に力を加えて大きな力に変えることができるので、重い物を動かす道具に利用される」らしいのですが、これに「へん」が足されるので「一端にへんな力を加えて大きな力に変える」のか?とかくだらないことが脳裏を過ぎってみたり。失礼。
誰(の動画)に接触するかで感性は磨かれもすれば錆もする
昭和から平成は常に時間指定&場所指定。テレビで(「8時だョ!」や「月9」みたいに)同じものを全員が見ておりましたが、平成から令和は全員が同じものを見ません。逆に、今の(急上昇)トレンドは視聴目安ではありますが、それが全てでもありません。よって自分の貴重な時間を誰に捧げるかを考えずに動画をトレンド消費するといつの時代も後先考えないダメ人間が一定数生産されます。
今回あさぎーにょさんの動画を喩えにメモったのは、0を1にする成長プロセスの爪痕が今のところほぼ全部ネット(動画)に残る途上の最終段階だったからで、本当に珍しい立ち位置で横展開されている方だと思います。興味ある方は片っ端から動画を見ると一切ブレずに全力で駆け上がる様子にビビる励まされると思います。
例えば私のように50歳前後の独身♂でね、子育て経験もなく、ファッションアパレル、(ヘア)メイクやコスメといった美容、映えスポット、カワイイなコーディネートが不要で、昨年一度もタピってない田舎ジジイがあさぎーにょさんの動画にたどり着く確率は0%。生活に一切必要性がない。
たとえば下の動画。
タイトルは「聞いてくれ 可愛いってなによ??」です。このタイトルとサムネを見た瞬間「私には関係ない」と思ってフツーはスルーしますが動画の中身はと申しますと「#動画撮れ」です。感性を磨くとはそーゆーこと。
「聞いてくれ 可愛いってなによ?? ≒ 動画撮れ」
若い時は「美しいものを見(せ)て」ワクワク・ドキドキしないと損
そしてもう一つ大事だと思うのが「美しいものを見(せ)る」ということ。おっさんが一人でしゃべくる動画もアリですが、そういう動画ばかり見ていたら人生終わりです。人間、広い意味で美しいもの、ワクワクするものを見ようとしなくなったら老化です。
いや、そのね、「へんてこポップ」ってナニさ、と一瞬でも小馬鹿にした印象が想い浮かんだ人はその時点でジジィ、ババァ化してまして、一般企業だとリストラ対象です。そういうキャッチなことも含めて自分自身が(セルフ)プロデューサー兼エバンジェリストみたいな新しいスタイルの表現者(という体の仕掛け人)が続々と生まれておりオジサン脱帽です。ちなみに当初感銘を受けた別のポイントは「無所属新人」という群れないスタイル。もちろんある程度のステージをクリアすると大人が放っておかないのでズルズルと(NEXTへと)流されるわけですが、とにもかくにも自分の世界観を表現してる動画は確実にファンが増える傾向にあるとおもわれます。(ジジイ調べ)
この方が気になったのは2018年の「#投げキッス運動」の頃ですが、2019年は完全にレールに乗った感があり、昨年末アップされた動画は決定的ティッピングポイントとなり、2020年はブレイクスルーされるはずです。一連のプロモの流れを見ているとオールドメディアが慌ててネットにすり寄ってくる現象もわかる気がします。2020年がテレビ奈落という声が耳に届くわけですょ。
話題の動画などを見ますとね、ただ単に1人のねーちゃんが凄い動画を作ったという話しでは済まないインパクト。本当に生き方が問われる時代に突入したと感じます。全てに素直であり、ワクワクを見失わないよう常に自分と戦い、社会変化を察知し、努力を怠らず、それを見てきたフォロワーはあさぎーにょの努力を知るが故に物見遊山フォロワーと違って目が肥えているはずで、その努力に自分を重ね合わせて「明日も頑張ろう」なフォロワー。全てを見える化してきたから応援できるわけで、こっそり隠すことに迎合した全メディアを後回しに追いやった演出の爽快感たるや。
とは申しましても私は「ハロー!浅葱喵asagiinyoです」のファンではありません。ほぼ娘の成長を見守る感じ。類似表現者が切磋琢磨されております中でもビジネスフローや魅せ方が面白くてリスペクト(尊敬)してるだけです。だってね、人間の行動は似たり寄ったりだからコンテンツが頭打ちになると、最後は自然に「どーせ同じものを見るんなら綺麗な映像へ」向かい集まる習性がございます。早くから取り組んでいれば感性が磨かれますよね。へんてこポップなアプリとかダウンロードして「私はやりたい」宣言した人と「助けたい」大人がこういう仕掛けで「CM再生で限定動画視聴」とか「動画再生でポイント」とか言ってビジネスしてまんねんなぁ、と田舎から眺めてるジジィです。夢を叶えるためには何をすべきかを学べる方ですから。
自分(のプレゼン力)磨きに共感する人をカモに(広告の)お金が動く時代
なんとなくYouTubeは「好きなことで、生きていく」CMの後、「そーはいっても」的な風が吹いて、事実「好きなこと ≒ 金儲け」が目につくなか、この方は全力でクリエイティブへ舵を切ってると思う次第です。今でもYouTuberコンテンツの中心は消費、浪費、破壊が多いなかで彼女の動画はクリエイティブ要素が創費を伺わせるので、狙いは消費を促す動画でもサラリと見れてしまいます。おそらく日々の動画を通じて自分の生き方を動画でメッセージ化してきた結果だと思います。私が時折メモっておりました「未来のビジネスは生き方が問われる」というやつです。
ちょっと話が横道にそれますが、昨秋の枯葉祭りが一瞬で終わったあとにやってきたのがリベルタンゴ祭りでした。その時に感じたことですが、有名な川井郁子、高島さち子、寺井尚子(敬称略)あたりを聴き比べながら、「いずれの方も超有名なプロミュージシャンなのに1年に片手で足りるほどしか名前や曲を思い出せなくなったのはナゼ?」と思いながら聴いていました。皆さんも名前や曲名を聞いたことがあるでしょ?例えばこんなやつ。(聴き出したらハマるょ。そして長いょ。)
曲を聴き始めると引き込まれて(先のあさぎーにょさんの動画を瞬殺し)脳内で盛大な祭りが始まるのですがトリガーが無いと1年に1度も聴かない曲だらけです。今までは見えない努力の先にプロとしてマネタイズでしたが、今は素人が努力の見える化でプロへ向かう姿がマネタイズの違いです。別の言い方だと、プロの魅せる努力は次元が違うとも言えます。
でね、なんで努力を見せることが金につながるのか考えていたのですが…
日本は戦後の荒廃からバブル崩壊まで長きにわたって「未来を夢見て、理想を語って」生きていたのですが、バブル崩壊後も幻想を引きずって生きてきた私のようなポンコツジジイの不甲斐ない社会生活を見るにつけ「なんだこの夢のない中年たち」となれば「理想は知らんがな。同じことをしてたらあんなジジイになる。今を生きることの連続性が自分の未来。」と考えざるを得ません。
また、日々の生き様を配信し、且SNSの👍ボタンや「感想や想いをコメントに書いたりしてもらえたらとっても幸せ」要求することに自分の存在(価値の)確認をしてるんだろうと思います。それはとても良いことだと思う反面「全てに於いて共有感が最優先する世代なんだなぁ」とか「リアルもネットも垣根が無いんだからそれでokなんだよなぁ」なんて思う次第です。
ダラダラ書きすぎているのであえて貼りませんがそのうち羽ばたく自己表現者予備軍もゴロゴロいらっしゃいますよね。簡単に言うと、勝負できる腕を見せるツールとしての動画。しかも不況に強いテロップなしの英語ではなく現地語で。
最近のコンテンツは「YouTuber」ではなく「クリエイター」でプロデュースされた動画がモーレツな勢いで増えており、世界観が強い方ほどスマホ撮影ではなくカメラ撮影の、よりクリエイティブな内容へと二極化している感じです。たまたまアップしてる場所がヨウツベというだけ。もはや私のようにテレビとかパソコンとかスマホとか分けた考察がジジイの証。
それにしてもYouTuberによる台湾や韓国の旅動画、中国語テロップ化動画もやたらと多く、各国のPRコストと各社のピンハネ具合とブラ下がる人々が分かりやすい。逆に日本語ベラベラの外国人をアウトバウンドして一儲けしとる会社もあるわけで、そんなことをメモりつつサクっと2019年を代表した四文字の件。
今いちばんホットな経済キーワード「人手不足」ではない件
2019年、特に薄気味悪く感じたのが「失業」という言葉の死語化です。
暇な時期なので過去を振り返るわけですが、これまたなんとなく景気サイコー論者が減り、閉めていたクサいフタがこっそり開いて不景気臭が漂ってきた感じです。株価はかつてのバブルへGO!ですが足元は薄暗い。
それでも10月は増税し、空前の「人手不足」らしいですが、前から言ってるように人は一夜にして何万人も減りません。戦争もないし平和です。それなのに景気の良さを実感できない理由ですが「言葉に縛られてる感」がありますよね。ちなみに厚労省サイトに2005-2010年の平均が「人口減小数は1日あたり345人」(死んでる)らしいです。死人の数は日々記録更新中のニッポン。
話がチラリと横道にそれますが12/26付の静岡新聞の静岡経済研究所調べで増税後の様子を読みましたがあまりよろしくない展開に感じます。記事タイトルが全てでして「消費増税影響「家計に負担」8割超「実際に節約」は2割」なんだそうです。つまりこれだけ貯蓄が難しい低収入化時代に、ザックリと国民の半分が非正規でもも8割の人は財布の紐が切れてガバガバ状態ということは収入に関係なくダダ漏れ生活の方がいらっしゃるようで、壊れたスイッチは直しとかないと。オン・オフ機能は大事です。
Web静新: 消費増税影響「家計に負担」8割超 「実際に節約」は2割 https://t.co/hj62XqEZeo #静岡新聞
— 静岡新聞 (@shizushin) December 25, 2019
巷では求人倍率が2倍近いニュースをしています。しかし労働者側は「年収が200万、300万、非正規労働」とか言ってます。つまり給料が安くても失業していないので「景気がいい」というロジック。モノ消費で景気が回っているのではなく、リアルなヒト消費で景気がまわっております。それが先ほど横道に逸れた静岡新聞です。アナタも私も低賃金で働く限り日本はずーっと好景気。これを巷では「社畜」と言いますが、資本主義はほんの少しでも資本が上回る人が、資本力の低い人を1円でも安く使って儲ける世界ですからホゲーっとしていると格差は開く一方です。
「好景気 ≠ 人手不足」
「低所得者 ≒ 失業」
安い給料で働いてくれる人が少ないことによる人手不足ですからこの好景気は永遠に続きますが、それでも不景気臭が漂ってくるということは、かなりよろしくないことが水面下で起こってるんじゃなかろーか?です。
今年は日本にとって今世紀最大級のイベントが終わります。
2019年も政治が全力でガン無視した無子化爆速の件
去年はこっそり高齢者にも厳しい法律が準備され、少し前まで2025年問題として騒がれていたことの対応が数字になって見えてきました。つい先日メモった通り身動きできない高齢者の爆増ステージに入ります。まぁ20代、30代で半世紀先のことは気にしないのがフツーですが、そういう若い方でも情報が耳に入るせいかどうかはいざしらず相変わらず子は増えません。2019年に生まれた赤ちゃん数と秋田県人口がほぼ一緒って…。
12月は久しぶりに超ど田舎の喫茶店に入って週刊誌を眺めたのですが、バックナンバーも含めこんなタイトルばっかりで、いよいよ花が散る時代に突入したようです。よくもまぁ毎月「死」と「ヤバい薬」ばっかり取り上げるよなぁというぐらい需要があるようで、そういう喫茶店の客も老人だらけ。たぶんYahoo!のトップでも全力で「結婚」「出産」「家族」につながるニュースを流してると思いますが、やればやるほど逆効果です。
こうなることはかなり前から予想してたことですが、本当に目の当たりにする機会が増えると「この国ってジジババばっかりになっちやったなぁ」と改めて感じますね。まーね、私のような人間が増えたせいでございます。
そこでこの先「日本はどーなるのかなー」と考えちゃうわけですが…..(文を無理やりまとめにかかってますが)…..
デジタルコンテンツとグローバル化対応の二刀流でスタートラインという労働事情(現在進行形)
いつメモったかも覚えていませんが、今の日本があるのはいわゆる氷河期世代や団塊jrあたりが結果としてバブル経済の後処理を引き受け、低賃金労働が長期に渡って固定化され、その後もリーマンショックだの、女性活躍だの、働き方改革だのと低賃金労働を固定化し続けるお陰です。それに気付いてる人が増えてるからこそ「同一労働同一賃金」の動画をYouTubeがレコメンしてくるわけですが、順調に人口が減りながら同じことが続くと、次に起こる新しいトレンドは「今まで勝ち組だったはずの人が落ちこぼれる現象」だと思います。
折しも日本は人口ピラミッドが歪になりすぎて、これを会社経営としては少しでもきれいなピラミッド型に戻さないと効率的低賃金社畜運営が続かないことを知っている経営者が2019年まではバブル世代を狙い撃ちで絶賛リストラでした。2020年時からのターゲットは45歳以上です。かつて椅子取りゲームに勝ち誇った人も落ちこぼれる可能性があります。
また、45歳以下のリストラを耳にしたら氷河期世代へのメスが入ることを意味します。国は3年間限定で「就職氷河期世代支援プログラム」による定員30万人の雇用を謳っていますが、裏で民間がクビを切っていれば永久凍土。結果はプラマイゼロで変化なしというオチないオチだと思います。その代償が無子高齢化ということです。
もしニュースで「40歳以上がリストラ対象」と言い出したら、仮に大卒で就職してもその会社で18年しか働けない時代なわけで、浪人したら17年、16年。院に行けば…。未来の日本人は絶滅危惧種なので大切に扱われると思いたいところですが、学習方法が変わったわけですから未来から見ると1ヶ所に学生が集められた動画などは貴重でもあり滑稽でもあり。
あさぎーにょさんの動画から学べる点は(失礼ながら妄想で超ザックリ書きますが)会社に属さず、出社せず、(基本)スーツも着ず、鋭い嗅覚と感性でデジタル界隈を漂い、撮って出し先として中国へコンテンツ輸出することが「最低でもデジタルコンテンツとグローバル化対応の二刀流で人並みのスタートライン」という今の時代に正しい働き方のお手本のひとつだと思います。商品在庫ゼロで賞味期限ナシ。今のデジタルトレンドはネット動画ですが、これもいずれ移り変わります。
そろそろみんな「働く= 会社に属する」だけではない選択肢に気づくべきですが、気づけないからこそリストラ対象にノミネートされちゃいます。昭和風に「わかっちゃいるけどやめられない」というのもわかりますが、実にカオスな時代です。
もし2つのキーワードに無縁の仕事で「就職から転職」を繰り返すと人生は尻すぼみ。今は年齢や学歴に関係なく自分がした(い)ことをネットに爪痕を残し、その見える化の集合体が結果として「スキルに合った所属先(会社)」という感じへシフトの真っ最中。
昔と違って情報の流れが早いおかげでトレンド転換も一瞬。増税は終わり、オリンピック特需も殆ど終わり、同一賃金がスタートすれば日本沈没の準備は全て整ったことになり、グローバルな経済危機が起こると多方面での人身事故が目に見えております。まぁそんなことはいつ起こるか分かりませんしビクビクする必要も無いのですが、世の中から笑顔が途絶えるほど寂しいことはないですし、関わる大人はそいういことも想像しながら若きクリエイターの世界観を担ぎ上げてほしいなぁと思います。
てなことで2020年は「テーマなき雑感の束」更新を減らし、別の興味が赴く分野をメモしたいと思っております。今日何をメモりたかったかというと、今のようにチョッと先の未来が予見できると自分のちいさな脳ミソでSNSを検索しまくってトレンドから自分なりのちいさな予測をして失敗が少なそうな(みんなが歩いてそうな)無難な道を歩もうとしがちだけど、昔も今も未来はこれから先の話しでどーにでも作れたり修正できるので失敗を前提に興味を持って「まずやってみる」ことが大事だなぁと若きクリエイターからゲンコツを喰らった今年49歳の田舎ジジイメモでした。
こーゆー感性でグランドデザインが描ける人が生まれるかぎり、ニッポンの未来は明るい。
「失敗(を晒す)動画は再生回数の母」by あさぎーにょ
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