SONYのNXCAM、HXR-NX70J(防塵・防滴仕様)の使い心地

SONY HXR-NX70J 機材
SONY HXR-NX70J
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本日のメモは防塵・防滴仕様のビデオカメラHXR-NX70Jです。

このカメラも3台使ってガシガシ仕事をしていた時期があるのですが、今年の断捨離アイテムに見事にノミネートされ、春先に全て嫁ぎ先が決まりめでたく手離れしたのでメモを残しときたいと思います。というか、7-8年前に書き残すようなことを今頃やってるのがオジサンのオジサンたる所以です。

防水・防塵系カメラは要るような、要らないようなカメラ

普段の生活では出番の低いタンスの肥やし的カメラなんですが、一般的にこの手のカメラを物色するタイミングは高確率で子どものプールや海デビュー、海外旅行のビーチでの撮影だと思います。

カメラだとオリンパスの防水デジカメToughシリーズとか、ビデオカメラだと今はなきサンヨーのXacti(ザクティ)などを持っていた時期もあります。防水デジカメの欠点は基本的にズームが効かないので広角撮影ばかりで面白くありません。本格的に撮ろうとするとハウジングを準備しないとダメです。Xacti(ザクティ)は発売当時は画期的で楽しいものでしたが1年ほどでデフレ価格の本物志向商品が席巻し、一気に飽和状態になってしまい、なんとなくトイビデオカメラ的な認知から脱することが出来ずに廃れた記憶があります。

この後JVCケンウッドのビデオカメラEverioシリーズが手頃な製品として登場。これを持って出かけたこともありました。オリンパス製品は大昔なので参考画像ですが、ザクティとエブリオは私が当時持っていた機種です。

結構散財してますね。

ちなみにエブリオのGZ-R470は三脚使いであればそこそこ使えるカメラです。このカメラはボルネオの山中を歩くときに携帯性の良い予備カメラとして購入しました。探せばどこかに写真が出てくると思いますが2週間程度の行軍でボロボロにし、帰国後直ぐに売却しましたが使えるビデオカメラです。

ついでにGZ-R470のプチレビューを残しますがポイントは「連続撮影時間約4.5時間」と「光学ズーム40倍」の2点。たったこれだけですがこれが一番大事なポイント。今は4k時代ですから素材として使うにはギリギリ感がありますが、それでも手のひらサイズのデジカメで光学40倍ズームとなれば、遥か彼方の鳥も収めることができます。

ちょっと話がそれたのですが、こんな感じで防水・防塵カメラを渡り歩いてもプロユース商品以外で「これはイイね」というものに出くわすことは「無いよ」と言い切れます。そんな変遷を繰り返しながら仕事用に使っていたのがSONYのNXCAM、HXR-NX70Jです。

 

HXR-NX70Jは文句なしの性能

プロユースで防水・防塵仕様は限られますがこのカメラは本当によく考えて作られた商品だと思います。まずもって小さい。防水や防塵となればカメラの取り回しも出来るだけ工数を減らして簡易にする必要があることを織り込み済み。操作性が簡易で、且つ美しく撮り収めることは最低限必要なことです。

すべきことが山積みになり頭が混乱して整理整頓できなくなった時、それらを箇条書きに書き出し、それに順番をつけ、重要度の高いものから処理すると、トップ3を処理すれば全体の7-8割は片付くなんて言われますが、過酷な場所で使うとそんな感じで片付けてくれる性能のカメラです。

過酷な場所でもカンタン操作!

つまり完璧な防水・防塵と、簡易に美しい高画質映像撮影が両立するだけでこのカメラユーザーの8割は満足すると思います。ソニーサイトでは野口健さんがエベレストで使われた記事が残っていますが、使い勝手の良さに満足されているのがよくわかる記事だと思います。このカメラで披露宴撮影レビューとかは論外で、そんなシーンは別のカメラで撮れということです。披露宴が土砂降りの雨や埃まみれなら別ですが。

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HXR-NX70Jの良い点、悪い点

まず防水・防塵がしっかりしていることが大事で、それがダメだと全てダメ。基本はそこにありますが、それ以外で使い心地が良いポイントは…

  • 本体96GBメモリ内臓は大容量で便利
  • 手ぶれ補正(アクティブ)は(発売当時としては)効き目良好
  • 一応3ルクスの低照度撮影可は全く物足りないけど無いよりマシ
  • 60p撮影可能は当時としてはありがたかった
  • タッチパネルに殆どの設定メニューを放り込んで防水・防塵をキープ
  • オート設定で顔認証あり

参考になる動画を探して出てきたのが下のカット。ミネラルウォーターの充填工場ですが、見ての通り水滴だらけの工場内です。1分のデータも最初はクッキリ撮れるレンズが30秒後には曇って真っ白になります。湿度100%の場所でもカメラが壊れることを気にせず撮れるのが防水・防塵カメラの良いポイント。こういう場所で「カメラが壊れるかも」とか「レインカバーでなんとか…」みたいなことではろくなカットが撮れません。

不快指数100%の場所でも活躍します。

ダメな点は

  • 光学10倍ズームは物足りない。ズームは元々使用頻度が少ないけど…
  • 画質に若干の個体差あり

ダメな点はこれぐらいかな。

たぶんこの機種を触ったことがある人は「あれもダメ、これもダメ」と色々なことを書けるはずですがオジサン的にダメな点はズームぐらいです。ダメな点が少ない理由は、このカメラはあくまでも防水・防塵を満たすのが第一義的使命のビデオカメラということ。よって過酷な状況での撮影となればマニュアル操作を減らし、出来るだけオートで綺麗な撮影ができないと意味がないカメラです。ソニーサイトで書かれていたエベレストのゴミ拾い記録とか。逆に言うとその他のカメラのようにマニュアルでリング操作して微調整みたいなことを求めること自体がナンセンス。

事実HXR-NX70Jはオートでカンタン&キレイに撮れちゃうからある意味素人でもプロ的記録が残せます。これは本当に褒めるべき点で、こんな簡単操作でここまで綺麗に撮れるんだ!という出来です。

コンパクト、高画質、簡易操作!

ダメポイントの個体差というのは色味でして、3台のうちの1台がどうしても赤みがかった画質になるのには苦労しました。設定でホワイトバランスなどを触って調整を試みるもダメ。ソニーでレストアを試みるもダメ。本当に苦労の連続。こればっかりは購入時に徹底確認するしか手が無いです。その1台はマルチカムでも素材撮影専用機として使っていました。

ちなみに色味が安定していた類似ボディサイズのカメラはキャノンのXA10系統。その後20、25と続きましたがいずれも安定画質で重宝しました。それは随分前に手放したのでここでは書きません。またの機会があればメモしたいと思います。

最近の実勢価格を知りませんが2018年は美品であれば15-20万、ボロボロだと5-10万ぐらいが相場のようでした。今更4k機以外を買うのもどうかとは思いますが、状態の良いものが安く入手できればいざという時に使えるヤツだと思います。ということで、とっくの昔にディスコン機ではありますが、防水・防塵のビデオカメラはまともな商品が無いので今もって現役感のあるNX70Jのメモでした。

SONYのハンディカム NEX-VG900 の使い心地 – en1

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