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「少子高齢化」を終え「無子高齢化」へ

人口が減っていることに警鐘を鳴らす人もいれば、だからどうしたと言う人もいます。後者の意見に経済効果はあってもグランドデザインは馴染めないという方が多いと思います。最近では「重老齢社会」なんてキーワードも踊っております。そういう緩い状態を楽しめるのもあと僅かということが書かれている本でした。著者は横浜市の元副市長。昨今水民営化ビジネスでも元同職の別の方が話題ですが人それぞれの生き方ですよね。

実にいろいろな数字や統計が登場する本です。数字は嘘話をつかない。読みながら「シェリル・サンドバーグさんみたいな仕事をされる方だなぁ。そらー副市長として重宝されるわなー」なんて呑気な妄想をしておりました。

検索キーワードが追いつくのはこれから

既にこの手の情報も蔓延しているはずなんですが他人事が止まらないわけです。それも自然なことなのでガヤガヤ言う必要もないことですが面白い表現を寝屋川市サイトに見つけました。「2055年には、約9,000万人に人口が減ります。ピーク時と比べると、3,800万人の人口が減っていくということです。3,800万人という数は、沖縄から大阪府の西部に至る地域の人口です。つまり、寝屋川から西側の人がいなくなる数です。これが日本全体の姿なんですね。。凄いことですよね。あと37年後の話しです。私はすでに死んでいると思います。つまり団塊Jr世代とか氷河期世代が消える頃、消えた後はそういう時代ということです。ありとあらゆるものが要らなくなる時代の入口は通り抜け、そろそろ4-5合目が予見できるタイミングだろうと思います。

さてと...本の中身は氷河期世代であれば一瞬で読み終えるほどウンウンな内容ではありますが、個人的になるほどと思った部分をメモりますと...

予測データとして興味深かったのは高齢者の激増。90歳以上の人が500万人を超す時代がくることも刺激的ですが100歳を超す人が50万人というのは更に刺激的です。本当に未体験ゾーンですが、人生100年というフレーズだけが一人歩きしている感じです。それこそ「人生100年だからどうした?」と言いたくなります。数だけ見ると「へー」なんですが、こういう年齢の方々は外出しません。今の常識がいつまで通用するかわかりませんが90歳や100歳の方の殆どは杖無しで歩けません。つまり550万人の方と共に生きていても生活感が無い社会なんですね。今の北海道民や兵庫県民が全員消える数です。地方では人っ子ひとりいない場所だらけになりそうです。

私もそろそろ生涯未婚率を押し上げる要因確定となりそうですが2015年時点で50歳の男性の三人に一人、女性の四人に一人が独身なんだそうです。人は最後は一人です。ここに要介護や認知が舞い降りますから…それはもう地獄絵図です。いつまでも家族計算の絵空事を集計しつづける政府は怠慢を通り越して犯罪に近いのかもしれません。なにせ実態に則していないのですから。

移民が1973年まで続いていたことに衝撃でした。既に私が生まれております!ちらりと調べると人口増加とともに調整弁が働きだし1868年から脈々と続いていたようです。一般的に73年までは高度経済成長時代ですから移民政策を止めた理由もわかる気がしますが...世が世なら私は今頃南米にいたかもしれません。

氷河期世代を指して「溶けない氷河世代」とか「捨てられた世代」とか。今の若い方から見て「大卒の四人に一人が無業かアルバイトで卒業していった」時代があったことに何か感じるものがありますかね。イス取りゲームをしないといけないのに大企業は率先してイスを消しました。自分たちの都合に合わせてイスを消した世代が今も生きておられ、それが今の6-70代です。第4章は読み応えがありますね。特に印象的な言葉は「若者の未来を奪うことは、社会の未来も奪うこと」です。それが隠しきれない数に膨らんだ不都合な真実が激増中です。

151ページには非正規の未来の生活保護推計が載っておりました。見るも無残。詳しくは読まれてください。正に「社会の未来も奪う」ことになります。「自分でケツを拭け」というには多すぎる数ですよね。

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ほんに色々ありました...

それにしても色々ありましたね。

振り返ってみますと平成は縮小化一辺倒の時代だったわけです。産業にもよりますが30年間で半分程度まで減らしたことが分かります。それは今後も続きます。若者を犠牲にした利益で生き残った会社がこの先も残るには、サービスの量や質を落とすか人件費を削らないと難しいわけですが、そこにブロックチェーンとか外国語コミュニケーションが当たり前となりますから...その多くは消えざるを得ません。会社の清算や統合はまだまだ続きますね。

若者の未来の芽を摘んで頑張れたわけですが、ぼちぼち打ち止めの様相。wikiにも書かれている通り「国の内外、天地とも平和が達成される」という意味らしいですが似非平和と天変地異に見舞われ続けた30年に感じます。

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この本の面白さというか、良さというか…人間を人間として見つめている点にあるような気がします。30年という長きにわたって若者を低コスト奴隷として扱ったツケが中年になった今も継続中ですが、ここに来て経済界は国内棄民扱いにしてしまい、その結果人材不足に耐えきれず外国人を利用予定ですが、その方々も等しく人間であるわけです。その外国人労働者と同行して来日しているであろう見えざる子どもたちの存在にも注意が向けられていました。

「無子高齢化」が続けば人口減少は更に加速しますが、個人的には問題ないと思います。適正になるまで減り続けるでしょう。時代は連続性ですから江戸の人口数へ戻るのも止むなしです。

ただね、予見できる未来の日本を理解した上で事を進めると、もはや金儲けにグローバリズムは避けられず、そうなると日本文化は有形無形問わずことごとく消えます。これは他の国も同様だと思います。100年後にも日本が日本であるためには経済と切り離し、国家として残すべきモノやコトを提唱しその分野の行動が活発になるべきタイミングだろうと思います。それは結果として自然な経済の好循環を産むかもしれません。今の日本はグランドデザイン無しです。あるのはオリンピックと万博の打ち上げ花火が2発だけ。「わ〜綺麗〜」で即終了です。

ガタガタ言っても過去は変えられませんが未来はどうにでもなります。聖域なき構造改革を気安く喋る人ほど嘘つきばかりです。目先のこと、自分のことしか考えられない人が...まぁ因果応報です。自分にできることをコツコツ頑張るしかありません。前にも書いていますが...未来は生き方が問われる時代です。来年がその幕開けの年かもしれません。

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