65歳定年。若さの残る最も充実感ある年齢だと思う。

ひとりごと
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今週末が12月という事実にゾッとしつつ現実逃避策として久しぶりにaviationwireを眺めていました。このサイトの中身は航空機や空港の情報や各種統計などです。普段はチラ見する程度ですが滞在することは稀なれど今回は目にとまりました。そのタイトルが「ANA客室乗務員で初65歳定年大宅さんが1位 先週の注目記事18年11月18日-24日」です。

「65歳定年かぁ〜」なんて思いつつ読みはじめたわけですが文頭から「客室乗務員として、初めて定年の65歳まで勤め上げた客室乗務員」と書かれております。まぁ若く、美しく、空港を颯爽と歩くキャリア匂のある客室乗務員となると男も放っておかないでしょうし…女性で最後まで勤め上げるというのは並並ならご苦労があったことと思いますが、その短い記事そのものはオジサンにも良い刺激でした。

まずはこの文。

『ラストフライトを終え、羽田にある客室乗務員のオフィスへ戻った大宅さんは、NH212便の客室乗務員がフライトの課題などを確認する「デブリーフィング」で、「独りよがりのサービスは、お客様が望んでいるものではないかもしれません。お客様がどうして欲しいのかを、観察することから始めないといけません」と、自分がしたいサービスではなく、乗客の側に立って考えるようアドバイスした。』

この文を見ましてね、会社を始めた頃のことを思い返しておりました。それが何かと言うと、多くの人が(私もそうですが)自分がしたいと思ったことで起業しますが実際に始めてみると自分がしたいことは殆ど出来ていませんでした。飯の種(お金)になる要素は他人がしてほしいと思うことをしないとダメなので、そのことばかりに注力すると稼げちゃうわけです。つまりお客様がどうして欲しいのかを、観察することから始めないといけません」となります。

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それを続けていることが稼ぎとなり生活が安定するコツではありますが、そのうち自分が出来ることをしているだけにすり変わっちゃいます。お客様の立場と自分の力量の心地よいポイントを見つけて居座れば相手も喜び自分も負担が低く息の長いお付き合いができます。

ただ…そんなことが何年も続くほど社会変化は緩くないですよね。

そこに続く文がコチラ。

『ステイ先で美術館巡りや音楽鑑賞など、自らの成長につながる経験を大事にするよう伝えてきたという大宅さん。今回のフライトでも、ロンドンの美術館を後輩たちと巡った。「経験するものや、体験するものは自分の中に残ります」と、自己研さんの大切さを説く。』仕事は一見同じことを続けているようでいて実のところ新しいことを吸収していないと会話が続かないですよね。これも文章で書くとサラっとした内容ですが美術館巡りなんてね…かなり手間なことです。

時間もかかる、金もかかる、知識咀嚼の時間もかかる。そういう行動はすぐにお金にはなりません。すぐにお金にはならないんだけど「経験するものや、体験するものは自分の中に残ります」。すぐにお金にはならないけど自分の人生にとっても無駄にもならないことなんですね。そういう引き出しが多い方のトークは魅力的ですよね。

65歳定年と書かれているわけですが…

自分の年齢、健康寿命、自分の親年齢、世間ズレを感じる高齢者年齢などを考えるに、自分自身の物事の判断力を楽しめるのは65歳ぐらいが最高かもしれませんね。ここから70歳までは徐々に衰えながらも気力で乗り切れるんじゃないかと思います。そこから80歳ぐらいの間に逝くというのが今かもしれません。

それが本当に100歳なんて時代になるのかどうか…

とても楽しい記事でした。現実逃避完了。

私も大宅さんとどこかでお会いしたことがあるかもしれませんが…いやはやお疲れ様でしたね。人それぞれ客室乗務員への印象は違いますが私はとても尊敬しています。何時間も笑顔で接客することは簡単ではあません。かつてのマクドナルドメニューではないですが「スマイル0円」は0円ではないと思っております。

ANA客室乗務員初の65歳定年迎えた大宅さん、普段通りにラストフライト 45年で3万時間超

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