Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!

限界国家 -人口減少で日本が迫られる最終選択-

限界国家は昨年の新書と記憶していますが、かなり刺激的タイトルですよね。カバー袖に書かれている文章も。夕食の準備をしながら目を通していたら「巨人の新監督に原監督...」とラジオから。野球は興味が低い分野ですが老害化していたチームを若返らせたことぐらいは知っております。そこへ原さんが「新監督」とか言われてもピンとこないですよね。既に還暦ですし...このパターンから抜け出せないのが今の日本です。

若者は海外移民を目指す時代へ

どの文字を切り取ってもドョ〜ンとする空気です。

この本は真剣に「移民政策を考えよ」という内容ですが「まだなんとかギリギリ間に合うかも?」と書かれており、その通り最近では「日本は世界第4位の移民受け入れ大国」みたいな文字も踊りだし「いつの間にそんなことになった?」みたいな日本人も増えつつある今日この頃です。

「日本は世界第4位の移民受け入れ大国」というのは比喩で、実際は在留外国人としてカウントされる「技能実習生」と「留学生」が増えており、中でも「技能実習生」は在留期間を10年にしようというのが昨今の流れです。移民の概念や定義自体が曖昧ですが一般的には「通常の居住地以外の国に移動し、少なくとも12ヶ月間当該国に居住する人のこと」を指すそうです。そんな中で日本のやり方は「移民は受け入れないけど労働力は受け入れる」的展開の真っ最中です。

移民政策

本の内容は移民に軸足を置いて展開しており、それ自体も面白いのですが、その手前にチラリと触れられている現実の小見出しがインパクトがありました。

 

少子高齢化から「稀子超高齢」時代へ

「ちょっと老人が増えるなんてレベルではありませんよ」ということです。

今から約20年先には毎年20万人の孤独死が発生するそうです。それは毎週4千人、毎日570人の孤独死が通常営業です。私が「そろそろ70歳かぁ」なんて思い始めることがあったとしたら、その私が孤独死することが書かれております。まぁ、そうなると思います。

 

危機的な「介護」人材不足

世田谷区のことが書かれていました。要介護度が高い方(たぶん3〜5ですかね?)の入居リクエストが現時点で毎月100名分届いても入居できるのは1-2名。今更驚く数字ではありませんが...。よく日本の選挙は老人のための選挙「シルバーデモクラシー」と言われますが、その方々が投票支持された政治家が動かれた結果が今です。

 

日本の年金の信頼度は中国・インド以下

人口が増えないということは年金を積み立てる人が増えないこと。つまり支給額は永遠に減り続けます。中国やインドより信頼レベルが低いことは読まずして想像できますが、これを避けるには移民を受け入れ年金を積み立てる人を増やし、移民者へも社会保障を手厚くする案があるわけですが私の世代が消えると今世紀最後のボリュームゾーンが消えるのでバランス維持が難しいでしょうね。

 

いたるところが廃墟になってきた

街、学校、鉄道、バスが凄まじい勢いで縮小している数字が書かれています。ネットでも拾える数値ですが改めて整理されるとズドン!と響くものがありますね。とにかくありとあらゆるものが急速に縮小しているわけですが、特に地方の田舎の集落は厳しいですね。いずれ自然に吸収され飲み込まれ同化します。そこでタイトルとなっている「限界集落」ならぬ「限界国家」という言葉が登場しております。

なんとなく海外で見覚えのある絵

この挿絵を見て「今でもインドネシアとかネパールとか、中国の山間部でもこんな感じの集落は残ってるよなぁ」とか思ったのですが...。今は昔の日本に戻り始めている気がします。昭和初期であれば学校に歩いて片道1時間半から2時間なんて話しはよくある話しでした。再びそういう場所が増える時代へ戻りつつあります。

〜・〜

なんだか大変な時代です。

移民、超高齢化、稀子化、お金(年金)は全てつながっています。問題は現時点で国や国民が自立できないレベルを超えつつあっても茶を濁すどころか障害者雇用では大嘘だらけというのがこの国の体です。

田舎の町の殆どが高齢化し、買い物難民が増え、公共交通は無くなり、移動の不自由を感じる場所だらけになります。「そういう町は嫌だ」という人は今すぐアクションを起こさないと、数年後に引越しを手伝ってくれる人が消えた社会では全てのコストが高くなります。

移民問題は社会保障を与えることだと思いますが、すでに日本人の社会保証が壊れかけている時代ですから議論が進まないのも無理はありません。しかし移民受け入れは共存共栄です。こちら側の勝手な御都合主義で進められるものではありません。移民する人も人生を賭けて移り住むわけで、途中で極端な変更をすることは人生を否定することだと思います。一度開けた扉は簡単には閉められません。よね?

しかも人口減少や高齢化は先進国共通の悩みですから移民先としての選択肢が多く、それが当たり前の世界になることと思います。私が国を出るとしたら、年齢が若ければ市民権を貰える国、家族であれば社会保障を貰える国を考えるのは当然のこと。

こういうことを考えているともはや国家、国籍、社会保障という枠に縛られて生きてきた自分の脳を戒めるばかりです。社会や国家が成長&膨張している時はそれでも良いでしょうが、衰退&縮小すると枠からはみ出さないと死ぬまで税金奴隷ということになります。

もうね、縮小国家に年金制度はナンセンスですね。

資本主義維持に難儀した先進国が、自国内での格差社会化や途上国生産為替差益をしゃぶり尽くした結果、各国共通で人口減少が止まらないにも関わらず旧態機能維持のために移民止む無しみたいな雰囲気にも見えます。そこへポピュリズム、アンチグローバリゼーションというのも...まぁ分かる話しです。

どうにかなりませんかね、このモヤモヤ感。そんな一冊です。 

限界国家 人口減少で日本が迫られる最終選択 - 毛受敏浩

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること - en1

タグ: , , , ,

There are no comments yet

Why not be the first

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA


More 50 posts in ありがたい一冊 category
Recommended for you
『 小売再生 』リアル店舗はメディアになる?もうなっている!

このタイトルを見て「まぁそーな…