そろそろ日本もモバイルペイ主流にならないと

ひとりごと
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時差ボケが少しずつ解消されてきたので旅の荷物を整理しておりました。

タイトル写真はその様子ですが、過去の遺物もまとめて整理。今となってはどうしようもないペセタとかフランとか…。アルミの質が悪いのかルピアは朽ち果てそうで「捨てていいだろ」という状態。30ヶ国以上の通貨や紙幣という旅の残骸があり硬貨だけでも1-2万はあると思いますが日本ではただのゴミです。ある意味仮想通貨以下です。

この作業をしている時にローソンが銀行業参入というニュースを見ました。オワコンと言われる銀行業へコンビニ業界が参入する理由は「危機感だろうなぁ」と思っていました。

コメント欄を見ると「他社に比べ遅い」とか「手数料が高い」とか「デイリーヤマザキ銀行もアリだろ」とか。どれも表層的で労働者視点で「こりゃますます大変そうだなぁ」と思っていました。

銀行参入自体はハイブリッド車のような過渡期現象だと思います。

先日の旅行中に見かけた車の「8割は日本の中古車」でしたがハイブリッド車は一度も見ませんでした。最近のバッテリーは長寿命なので交換なしでも長く乗ることが出来ますが、海を渡る車の走行距離は10万km越えも普通です。ディーラーが中古車マーケットも牛耳ろうとするとバッテリーメンテナンスは必須ですが、実態はガソリン車優勢なので売上も新車販売が優勢ではないかと思いながら旅していました。

日本では有用だけど世界では不要という、実に際どいラインの商売でしのぎを削っているのが今だと思います。一歩先の夢を語るテスラはもっと際どいニッチな攻め方で「0か100か」の商売。

そんなことを感じた後にローソン銀行のニュースを聞きながらコンビニとブロックチェーン連携も確実につながるサービスだと感じていました。

今あるコンビニでのお金周りサービスの3つは関連性が高いと思います。

  • 各社ポイント制度を持っている
  • 銀行サービス(ATM)が利用できる
  • ポイント管理のスマホアプリがある

各社がこのサービスのいずれかを持っているわけですが、現金との連携がありません。

  • ポイントと現金交換がシームレスではない
  • 銀行業務はATM止まりで本業と直接的関係がない
  • ポイント管理用アプリというだけ

ここにブロックチェーンが組み込まれると、すべてが連携処理できる時代になるんだと思います。

しかもスマホで。

各社の「ポイント」という単語がトークンとかコインに置き換わる日も遠くないと思います。

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少し前はSNS全盛で世界の進歩レベルは一緒のように見えましたが、日本人の多くが利用しているLINEと中国人の多くが利用しているWeChatPay(微信支付)は決済ユーザーの点で大違いです。

5年ぐらい前までは銀聯カード(Union Pay)が盛況で、それ自体は今でも残る「銀行=クレカ=支払い」という日本でもお馴染みの決済方法ですが、これを駆逐する勢いが電子決済で、それすら飲み込んでしまうのがブロックチェーンなんでしょうかね。

旅の途中で香港に立ち寄りましたけど、確かに現金を使っている人は減っています。

スターフェリー乗り場辺りをウロウロしている時にアイスクリームの移動販売を目にしました。

アイスクリームは100円で買え、周りの人も おいしそうに食べていたので並んで買いましたが現金を出したのは私だけ。それ以外の人はオクトパスカード( SuicaやICOCAみたいなもの)とかWeChatPayです。ある意味ちょっと恥ずかしさを感じるぐらいの疎外感でした。

オクトパスカードは旅行者でも作れ、使うときは楽チンですが、手続きに関してはアプリのような手軽さではありません。WeChatPayは基本的にあちらの銀行口座が無いと使えません。

こんな生活をしている方々が日本に来たら「支払いは現金払いで」とか言われたら「日本大丈夫か?遅れたことやってんな」となるわけです。

私が開発途上国を旅行すると「昭和30年代ぐらいかなぁ」と思うわけですが、今の中国人が日本を見ると「日本は中国より5-10年遅れてるな」と映ると思います。もちろん旅人は中国人だけではありませんが。

(いまや日本は名実ともに先進国ではないですけどね)

つぎに起こることは、外国人旅行者に利便性を提供することですが、日本で同様のサービスが有っても普及していないとなるとライフスタイルを巻き込んで変えざるを得ません。

そうしないと最大ユーザー数のWeChatPayやAlipayを導入せざるを得ない構図になってしまいます。そこでローソン。今回の参入はブロックチェーン込みのゴールを見据えた準備かと思います。

香港を後にするとき有名な無人出国ゲートを抜けました。パスポートをかざして読み取り、顔写真を撮られるだけ。人件費は使い方に不慣れな旅行客をアシストする係員のみです。

国内では顔が出ることを敬遠しがちですが海外旅行する度にあちこちで撮られまくる私の個人情報はバンバン他国へ吸い上げられております。

ちなみに入国時には入出国で使える複写用紙に記入しての入国ですがパスポートにスタンプはありません。複写された出国用紙も回収されることなく持参帰国。

そういう時代の終わりの始まりなんですね。

そのうちパスポートから紙は消え携帯性の良いカード、チップ、紙のような形状を選べる時代になるんだと思います。

今の20代の方ですら「昔はパスポートっていう紙のメモ帳みたいなのがあってな、外国に行ったら出入国する時に人がいちいちチェックしてスタンプを押してな、中にはビザっていうシールを貼ってないと入れない国とかもあってな…」となりますから、時代の変化は早いですね。

今は集約された情報が解放される過渡期ですし個人情報に対するリテラシーが進むと日本もモバイル決済や仮想通貨決済が一気に花開くと思いますが、今は自分自身のプレゼンスが求められる時代に突入しつつあることを理解できない方が多いので…もう少し時間がかかるんでしょうね。

未来の決済方法がブロックチェーン込みのニュースを見たら新しい時代です。いまさら銀行決済を主軸にした開発は決済方法の1つに過ぎませんよね。それだけの開発費は無駄。

たまには海外旅行しないとダメですね。お客様の日常生活を知れば提供すべきものは自ずと見えてきますが井の中の蛙だと文句だけ言って終わりです。

ATMでCASHが下ろせるのにCASH不要の露店商…

でも日本でモバイルペイ普及が難しい一因は多額の現金を持つ最大与党の高齢者だったりします。

もはや80歳を超す我が両親がスマホ決済どころかスマホ操作以前に管理すらできないという…歳を重ねると教養が深まるばかりだと思うのですが、お金だけは目に見える状態から抜け出せないという国です。

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