2月は現実通貨しか見なかったことを3月5日に更新しましたが、旅行中に仮想通貨の動きを確認することは何度となくできたのですが本当に何もしませんでした。その理由は一つには以前メモしたように「ネットから離れた生活をしたかった」ことですが、もう一つの理由はセキュリティが確保されていない場所でアプリを立ち上げるリスクを敬遠してのことでした。
約1,000-1,500円出せば行く先々で現地SIMに差し替えてセキュリティを確保した通信状態で情報チェックは出来たのですが、その類の金融情報以外にセキュリティが気になる情報は逆にゼロなので「仮想通貨だけのためにネットチェックもなぁ」と思い一度も現地SIMへ交換することなく、ひたすらセキュリティの無いフリーWi-Fi利用だけでした。
3月に入って帰国後ザックリとウォレットや取引所などを確認しましたが特に異常はありませんでした。
3月の仮想通貨界隈雑感
たぶん「規制」という言葉に反応し続けた1ヶ月だった気がします。確実に右肩下がりでひと頃のような活気は消え失せた感がありますね。ネガティブ要素が2-3個というよりは日替わりメニューな感じのところにフィアット側の「消費者保護」というマジックワードも相まって静かな推移が続いていた感じでした。
結果「3歩進んで4歩下がる」でしたかね。
ただ、仮想通貨だけにとどまらず、お金が絡む世界はコインチェックの一件で「胴元が儲かる」ということは宣伝されたわけで、それも正に天文学的べらぼうな額ということも判明し、お金の意味や価値を学びとるにはよい事例となったようで、この事件を参考に中央銀行という胴元を考察する興味深いサイトもチラホラ。とても勉強になりました。皆さんの考察、鋭くて本当に勉強になります。
でね、海外では幾つかの国や地方自治体が仮装通貨発行する動きも活発になっておりますが、総じてフィアットで大苦戦している場所が名乗りをあげていることが多々で話題性が小さいのが残念ですが…つまりフィアット界隈も正常運転のように見えて四苦八苦しながらの綱渡りが続いている国は数多く、そこにどっぷり浸かっている人から見れば「仮想通貨なんて未来の話し」という、イノベーションが起こるときにはありがちな展開ですね。
久しぶりに自分の持っている仮想通貨を眺めていたのですが…なんとなく二極化を感じます。
簡単に言えば「交換できるものと出来ないものの二極化」なんですが、交換できる通貨というのは片手どころか「アレとコレ」ぐらいに限られ、それ以外は殆どゴミ(とは言いませんが、それぐらい)下がっているところを見ると、ある意味買い場なんですが、マーケット全体にかつてのような熱量が無くなった感もあり…みたいなドヨ〜ンとした雰囲気に見えました。
チャートを見ることも久しぶりですがドヨ〜ンとしているのは雰囲気ではなくリアルですね。
ま、基本どこまでも眺めて様子見ですけどね。cryptocompare.comの取引内容を見たら相変わらずbitFlyerのFXが平均8割を超えてるところを見ると投機にハマった人は相変わらず頑張っている感じでしょうね。この状態ですからテクニカル分析とかどーでもいいほど冷え切った雰囲気ですね。結果FXを頑張ってる人のマッチポンプ状態です。
昨年夏以降は新たな取引所開設もしていないので、そういう検索もしなくなって長いのですが、久しぶりに見るとガッツリと比較検索サイトが出来ており「こりゃあ終わってるな」と。この取引所比較サイトというのもね、ほとんど銀行の横並び金利比較サイトと同レベルの誤差比較みたないことですから、読んでる時間が無駄というレベルばっかりですよね。
仮想通貨ゲームの行方
仮想通貨界隈的ゲームが地味に流行っていることは知っているのですが遊んでいるものはありません。以前クリプトキティーズを直感的に「ブリーダーマイニング」と理解したこともあって…よくわからないけど「この税金どーなんの」とか考えるレベルなんですよね。曖昧。
世の中にそんなことを気にしながら遊ぶゲームなんて無いので「遊びすぎたら面倒臭そう」という声と「皆んなが楽しいと思えば流行るけど最後はゴミ」みたいな声を感じるせいですかね。そのうちどこで使ってもお金のような意味を持てる時代が来ると思いますがまだまだ先の話です。そういう未来から見たら今のポイント交換なんてままごとに見えるでしょうね。
現状は今のネトゲ界隈よりもタチが悪いようにも感じて見たり…。
最初は「・・・リリース!」で勢いよくスタートするもあっという間に過疎って「○○ゲームの××が□□ゲームでも使える」的横並びタケノコ状態となり、別に面白くもないけど課金分は使い果たそう的泥沼で、気づいてみれば過疎って終了的状態が仮想通貨でも繰り広げられるのかな…と思ってみたり。
広告禁止
グーグルが仮想通貨広告を規制するということでしたが、こちらの影響は大きい気がします。他方で相変わらずマイニング系ウィルス「BitCoinMiner」は急激に増殖中らしくサイト閲覧だけで感染となれば入口となる広告規制も致し方なしでしょうね。まるでインフルエンザB型のような症状で「なんか最近PC遅い」ぐらいしか分からないので放置&感染確率が高いのですが「SX、ZV、UB」…亜種が続々と。
グーグル広告ですがCNBCの記事だと今年の広告違反は60億越え予想ですから…世界人口76億なのにね。
ただね、この半年間で取引所、ICO、今は用途のないトークン、爆上げとか億り人的煽り情報から学んだ方も増えたでしょうし、いくらアフィリエイトで儲かるって書いたところで、トラブったら削除する事象も見飽きたことですし正常運転になって宜しいかと思います。せっかく新しい仕組みを作っても従来の常識やルールと比較するレベル止まりですから、ここを突破する考察がないと全て無駄ですよね。
今の情報と仮想通貨は似ていて実態や根拠がないのに増殖してる感じですね。各々が根拠のある情報を流せばこんな規制は起こらないと思いますが…。YouTubeに載るネタ動画と再生回数の関係に似てるかな。「今月推奨のICO、◯◯コイン」みたいなタイトル動画の中身を見ると中身のないトークが繰り広げられていますが、その再生数が1万超えてる時点で推して知るべし。
旅行から戻ってきて取引所を一通りチェックしましたが、その中にQUOINEXさんもありました。スマホの機種変に伴って2段階認証を再設定しようとしたら、その行為自体も本人認証手続きを経ないと変更出来ない仕組みなんですね。セキュリティがキツイですよね。だけど利用する側としては安心度が増します。運営側としてはかなり手間だと思いますが、第三者が操作出来そうなことを阻止するルールですから堅実性を感じつつもアフィリエイトが無いと「紹介は後回し」というのが今なんですが、それもコインチェックのような事件が起こると「CM費でセキュリティ強化しろよ」という声が聞こえるわけです。ユーザーはどこまでもワガママ。
そんなこんなで何事も本末転倒にならないようにしたいものです。
消えたXEM
3月20日時点で7割が換金され追跡中止のプレスリリースされましたが、この調子だと桜が散る頃に全て換金される感じがします。ある意味ブロックチェーンの仕組みが優秀なわけで、消失トラブルは追跡が難しいということです。
セキュリティに気を配っていた通貨でコレですから、それ以外の通貨はコレ以下なんですが…額が額だけに出処ぐらいはクリアにしてほしいと思います。忘れた頃になっても捜査機関に渡された情報の有用性を知りたいところです。そうしないと全てが闇の中で気持ち悪いですよね。
金融庁のバイナンス警告
そもそもニュース自体がフェイクということも有り得ますがマルタ島を拠点にするニュースを見ると日本マーケット攻略失敗といった感じですね。もはやシナリオ通りに進んでるとしか思えませんが…。
世界最大と謳われているにも関わらず利用していないのですが、確か2BTCまでは個人情報未登録で利用できたと記憶しています。間違ってたらごめんなさい。でね、仮想通貨界隈でGOX(盗難消失)系ニュースが流れると全員がうなだれるわけですが、個人情報が分からないGOXトラブルで追跡なんて限界がある(と思う)ので、消えたら終わりなのにギャーギャー騒ぐのもどーなんですかね。正にコインチェック事件の消費者の姿。
しかし参加者は「個人情報をよこせ」とか「暗号通通貨は取り扱わない」というニュースにもうなだれる。現状の仮想通貨界隈で両方は満たせません。だからこそ匿名系通貨も生息中です。
コインチェックで学んだ通り胴元は儲かるんですね。バイナンスのように個人情報と切り分けてメアドだけで手軽に利用できる取引所で高額アフィリエイトが咬まされると利用ユーザーはどんどん増えて取引所は活況を呈すと思います。
Nikkei showed irresponsible journalism. We are in constructive dialogs with Japan FSA, and have not received any mandates. It does not make sense for JFSA to tell a newspaper before telling us, while we have an active dialog going on with them.
— CZ (not giving crypto away) (@cz_binance) 2018年3月22日
しかし御上の視点だと「個人情報を隠して使ってトラブったら助けてと言われても面倒みられん。だって仮想通貨はそういう仕組みだし、それが良いと思ってみんな使ってるんだし、捜査する税金はフィァットだし。そういう取引所の存在は否定しないけどGOXしても国家は何もしないよ」ってなりますよね。ギャーギャー騒ぐ消費者のリテラシーも酷いものです。
つまり「みんな使える→投機」ではなく「投機→みんな使えない」を改めないとどーにもならんですね。しかし「そこにチャンスがあるから草コイン」というロジックも分かります。なんとなくブロックチェーンと仮想通貨の棲み分けにも見えますが…いずれにしてもカオスです。
ということで3月の数値です。
2018年3月 わらしべ通貨一覧
〓 わらしべ通貨雑感 〓
旅行中のマイニングは一切していません。
AEONは年末からの約3ヶ月マイニング貯金を久しぶりに約8加算しました。ただ数字はピークと比べて4分の1になってますね。というか、どの通貨も昨年の10月頃の水準に戻った感じだと思います。もっと遡って2017年春頃の水準まで戻すのかもしれませんが…買ってるんじゃなくて掘ってるだけですからどっちに転んでも眺めてるだけです。
それ以外は特に動きはありません。帰国後はちょこちょこマイニングしておりますが、暫くは別のことにPCを使いたいので次回報告も地味な積み上げに止まるような気がしますが…まだ止めないですよ。
なんで止めないかというと…マイニングが過疎っているかといえば、それなりに動いてますよね。だってハッシュレートが下がらないですもの。「全員退避した」的言われようですが、マイナーの基本姿勢はあまり変わってない気がします。たぶん掘って安値で放り込むタイミングが来たことに喜んでるだけじゃないですかね。マイニングすら過疎ったら別ですが…今のところ見捨てられた雰囲気は感じません。
巷ではG20がどーたら、Mt.Gox換金がどーたらと言われてましたけど…3月は(財務省)理財局の改ざん問題、史上初の北朝鮮とアメリカ会談、アメリカの関税強行など次元が違うニュースも多かったですし、フィアット界隈も大荒れでしたし…んー…交換価値のある通貨に関しては「もう一発心臓が止まるような下げが来ると手を出すタイミングかなー」なんて思っています。
ここ数年日本は政権が安定していたので気になりませんでしたが、それまでの日本の政治はコロコロ変わるのが通常営業でしたから、今のアメリカを見ると「外から見るとこんな感じなんだなぁ」と我が振りを考えると同時に「そろそろ日本の方が怪しげな空気になってきたなぁ」とも感じますよね。
それにしても、結果として先物扱いされるようになって下がり始め金男的お金持ちにとってみれば価値をゼロリセットし、価格を一から再構築できそうなぐらい手のひらでコロコロされてる感じですね。さりとて全てを吹き飛ばすとプレイヤーが本当に消えてしまい、金男的お金持ちのメリットも消えるのですが…どの辺りで下げ止まるか見ものです。
でもね、お下品に書けば「アホみたいに右肩上がりしたんだから、アホみたいに右肩下がりしてる」だけですね。
最後に余談ですが…
旅行中に立ち寄った本屋にも並んでいましたよ、ビットコインの本。かなり細かい1.0が書かれていました。BitfinexのGOX経緯や各アルト通貨の特徴など…それなりに注目されております。現実の取引とはかけ離れ、マスメディアが追いつけずパーソナルメディアが先行しているのも日本と一緒。
漢字だらけの本ですが意味がわかるので立ち読みしていましたが、案外細かく説明されていて「1.0だけど…こういう情報も国境に関係なく日本語知識と大差ない内容だなぁ」なんて思いながら眺めていました。ちょっと見切れてますが、周りの本のタイトルを見れば情報が日本と大差ないことが伺えません?
世界の距離は確実に縮まっており、言葉以外の垣根は無くなりつつありますね。というか、ほぼ無い。つまり言葉の垣根がなければ新卒の仕事は初めからグローバル時代です。社会やローカルに差が生まれて縮まらないわけです。
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