経験が変化の邪魔をする

編集なコト
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iPhoneXが発表されたわけですが…最高スペックだと税込14万という商品。恐ろしい。実質半額の言葉に踊って分割購入し、次の売上歯車になるのも…スマホ沼は遠慮します。

ただ、気になったのはカメラスペック。

ここまでくると構えて撮る以外で(ビデオ)カメラは不要と言い切れます。他メーカーのスマホ情報に疎いのですがiPhone7からは「ビデオ撮影フォーマット:HEVC、H.264」仕様。簡単に言えば画質を落とさずにデータ量を半分ぐらいにする技術がスマホに載ってることが驚愕。もちろん新製品にも。そのHEVC(H.265)処理に電池を食うわけですがバッテリーも2時間延ばし容量も256GBにしたそうで、外付けマイクがあれば鬼に金棒。

さらに高速充電として「USB-C Lightningケーブル」がスタートするそうです。

iPhoneで4Kを撮った後にアップル認証のケーブルや外付けストレージで4K保存を試みても結果はほぼ壊滅です。写真や割と小さめのHDデータであればすんなりと転送できます。4Kは死ぬほどデータ量が多いので「転送出来ないんだな」と(勝手に)思っています。その辺りも改良の兆し。

更にエンジンのSoCは従来の2倍近い数値を出しているそうで、アップルは4Kやその先のVRに本気です。というか殆ど高性能ビデオカメラに電話がオマケでついているよーなもの。この部分だけ興味が湧いている今日この頃です。

さてと…

お風呂場で思いつく気付きは高確率でスッキリすることが多いのですが、最近は家電量販店をうろつかなくなったので「8Kどうなってる?」と妄想していました。元々スッキリしない感覚があったので不真面目に時々考えますが出る答えは「いずれそうなる」ということだけでした。

私にとっては大きな気づきだったので、以下シャワー中妄想をそのままメモ書きです。相変わらずボンクラ脳露呈。

8Kは埋没感のある高精細な技術ですが、何度か「人間の認知能力を超えるようなものが要るのか?」ということを書いています。360度カメラもチラリと触れましたが人間は後頭部に目がないので見られないけど技術的には見られる。世代や機械や画素変遷も考えていました。

日本のテレビ放送は1953年(昭和28年)にスタートしたわけですが…

  • たぶん今80歳を過ぎた方はメディアの無い生活を理解できる方だと思います。
  • たぶん今70歳を過ぎた方は「テレビに布のカーテンを被せ白黒」だと思います。
  • たぶん今60歳を過ぎた方も「まだ白黒あったよ」の世代だと思います。
  • たぶん今50歳を過ぎた方は「カラーテレビ」の世代だと思います。
  • たぶん今40歳を過ぎた方は「カラーテレビ&テレビっ子」の世代だと思います。
  • たぶん今30歳を過ぎた方は「ネット+カラー→HD変化」世代だと思います。
  • たぶん今20歳を過ぎた方は「ネット+テレビ」どちらもHDの世代だと思います。
  • たぶん今の高校生は記憶のほとんどがHDで中には4Kを見ていると思います。
  • たぶん今の小中学生は目が肥えています。社会人でたぶん8Kだと思います。
  • たぶん今生まれた子は4Kで育ち8Kの社会で生きると思います。

基準が曖昧なので感覚的なメモ(なにせ風呂場でシャワータイム)ですが、若くなるほど世の中が(たぶん)2-3年で変化することが常識の感覚で、見るものが初めから超絶美しい世代。

若くなるほどデバイスを分けて考えないような気もします。とにかく白黒とVRの差は歴然。ほんの64年でこれだけの変化。若冲の色彩感覚などは神がかり的。

更に地デジ移行が始まったのは2003年。完全移行したのが2011年。白黒かカラーかといった細かい事は置いておきテレビの画面サイズは50年間「4:3」の比率だったのですがテジタル化の恩恵で「16:9」の比率でワイドに美しくなったことを実感してたったの6年です。

そのうち8Kに移行する中で私は「ホントに要る?」と思っていたわけですが、結論は「要るとか要らないとか必要性は重要ではない」ことに気付きました。

たまたま自分がしていた仕事の範疇で色々と考えていたのですが、4Kから8Kという移行こそが最近騒がれているシンギュラリティの入口で「既にその域に突入済みで真っ最中なんだな」ということを妄想していました。気になったのは有用性。

人間にとって必要有無に関係なく走り始めて止まれなくなっているんだろうな、と。

更にシャワー妄想は続き今の赤ちゃんが大人になったら「なんでテレビやパソコンで見るの?どっちも綺麗なんだからリアルに行けばいいのに」とか「行く時間無駄だからバーチャルでいいのに」と思う?とか、そんな差異や対比をしないと理解できない自分の状態に変化スピードの速さを感じていました。

 

技術的には倍々で美しくできると思いますが実際のところ要るのかな?

それにしても8Kは100インチを超える大きさですし、今時そんな巨大テレビを置く居住スペースがあるのか(必要か?)も疑問ですし、皆さんが想像するよりも早くテレビという形は消えると思います。既に「箱」という表現が合わないぐらいですから。今の赤ちゃんは「今から80年は店の軒先に置かれた白黒箱型テレビでプロレスを見てたよ」と言ってもカセットテープ同様「テレビってなに?」って言われそうな気がします。

おまけですが…このことも何度か触れていますが…若いと分からない感覚として体力の衰えというのがあります。私は子供の時から強制視力ですし40歳を過ぎると老眼も入り始めました。最近は左耳に続き右耳難聴も。すると(特に男性に強い傾向かもしれませんが)4Kを超すような美しさを欲さなくなる自分がいます。これ以上進化しても加齢が美しさを求めません。というか理解できなくなりつつあります。ある意味美し過ぎてホントに目が疲れる。楽しくネット動画で遊んでいる若者も歳を重ねるとそんなことを思い始めるようになります。日本人口の半分がそんな世代です。

こんなことをシャンプータイムに妄想していました。将来そうなると思えば理解できないことも、真っ最中と思えば当たり前のこと。一昔前だと「将来はね」という会話で話しは終わったのですが今は変化時間がどんどん短くなっているのに、自分の考え方は「今」で切ってしまう昭和ボンクラ脳の悪癖に失笑な時間でした。

やはり「10年ひと昔」ではなく「2年一ひと昔」ぐらい短くなってますよね。

iPhoneXが出れば6やSEを古臭く感じるニュアンス。そうなると少し先のことは想像して行動できそうですがテレビを見て育ったという経験が世の中の変化を理解するために自分尺度を固定化して邪魔をするんです。自己自滅バイアス。

トップのアイキャッチ写真と文章は全く関係のない移動中のものですが、数千年は変化のない同じ地形なんでしょうね。こういう景色を眺めては「自然界と時間共有すると自己自滅バイアスが緩くなっていいかも」と思います。

今年は頻繁にトレッキングに出かけています。田舎だとそういう場所が近い。

本当にシャワータイムは短時間でポッと何かを思いつくことが多い。1日に何度もシャワータイムがあった方が私には良いかも。

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