visit to Borneo

海外
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今月はほぼ1ヶ月ジャングルをウロウロしておりました。

時々テレビのある部屋にも泊まったのですがCNNはエボラ一色でした。犠牲者が増えているから当然ですが「日本もこんなに騒がしくしているんだろうか?」と思いながら帰国したら、以外と的を得たニュースも見聞きしました。当然ワイドショーのようなソースで得られるものは少ないのですが…それにしてもやっかいなウイルスです。

途中の飛行機ではタンザニアとエチオピアの方が横の席。どちらも東アフリカの方ですが、世界は簡単に繋がっており、この病気を水際で止めるというのはかなり至難の業だと実感している今日この頃。

さてと…

平和ボケの私にとっては久しぶりに神経を使う場所を移動していたためちょっとした小さなことを新鮮に感じることがありました。そんな移動中に感じたことをメモ。

 

■通信の不便な場所

主役はスマホ。日本と大差ないほどあちこちで携帯を触っている。コミュニケーション方法がすっかり変ってしまったことを感じる。

4Gと繋がることは稀。殆どが3Gか、それ以下のスピード。ダイヤルアップを思わせるほどスピードが遅い。テキストチャットが爆発的に普及する理由がよくわかる。いちいち形式張った文を書くだけ無駄な時間と労力だから。

iPhoneを使っている人は少ない。だからといってサムスンやソニーが多いとも感じない。未だ昔のGSM携帯で親指入力している人の多いこと。久しぶりのノキア音が懐かしい。

■女性の美意識

化粧をしている女性を見かけることが少ない。熱帯地域で化粧は不要。

お世辞にも「格好が良い」とか「すらりと伸びた…」とか「端正な顔立ち…」という人と出くわすことは無く、整形外科とは無縁の世界。そんなことより自然にオリジナルを尊重できている風景に安心感を感じた。男も女も。

■サービスとは何ぞや

現地では割と高級に位置するホテルも日本人にとっては3流に感じるほど未熟な宿が多い。そんなことは承知の上ですが、それを補ってあまりあるほどスタッフはフレンドリー。笑み、会釈、気遣いを確実に肌で感じる。この点に関しては日本の方が3流でありロボット。サービスをファシリティと勘違いしていると感じる。

■安全な水が超貴重

水環境が極めて悪い。日本の恵まれようとは比較にならない。ウォシュレットに驚くのも当然。どこに行っても蛇口からでる茶色い水に参った。

地政学的有利、不利を如実に感じる。これだけ気候変化が激しいとはいえ、まだまだ日本は恵まれた位置かもしれない。プレートが交わる地震大国と言えど四季が何たるかを身おもって感じ、蛇口から透明な水がでる生活を幸せと感じる。

■食文化ってアルな

食事のバリエーションは殆どなく毎日ワンパターン。しかし美味しいことと健康維持は常にイコールではない。毎回お目にかかる豆料理と野菜炒めのお陰で、日本に居るよりも野菜摂取量が確実に増え便通のいいこと。

■おそるべしLCC

スケジュール上仕方なく早朝便に乗る必要があったため5時前に空港に着いたら、そこはイモ洗い状態の混雑ぶり。どこに並んでチェックインしたらよいのかも分からないほど大勢の人に圧倒された。これには本当に驚いた。それだけの利用者がいる事実は人口減の日本にいては実感できない。

■電気依存社会

1日に4度停電。安定している場所でも1日に1~2度の電源切替などがある。電気があるだけマシではあるが夜中は蛍雪の功状態。そのうち充電することがもったいないと感じ始めるから不思議。電気が貴重な場所に居ると日本での自分の仕事に対して疑問を持ってしまうのです。

■その他

テレビのアスペクト比4:3が多い。いわゆるブラウン管テレビ。中身は16:9も混ざり両端はけられていて見にくい。しかしコンテンツの中身で勝負しているナショジオなどは相変わらずのド迫力映像を見せつけている。やっぱり中身が大切だと再確認。

こんなメモをしていました。

ごく普通の誰でも思いつきそうなことです。

しかし外から日本を見て感じたことは、日本独自の力強さを発揮していないと感じたのでした。特に伝統や文化が軽視され続けているところに最大の弱さを感じます。

日本人という固有種の振る舞いを堂々と見せるだけの素養すら失われつつあることを感じていました。これに触発され新しいビジネスを考えるのに本を漁っている10月末です。

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