働き方は多様化し人生はひとつの仕事で終わらない「WORK SHIFT」

ありがたい一冊
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北米から中米を縦断して感じたことは、日本の家電製品を目にする機会がめっきり減ったこと。

時代が終わった感があります。

車はトヨタ、スバル、ホンダなど数々目にします。高性能で高耐久製品ですから長時間サイクルの波に乗っていけるのでしょう。

偶然だと思いますがソニー、パナソニック、シャープを一切見ませんでした。

空港、ホテル、移動中の家電はサムスンだらけ。とある施設のテレビシステムはサムスンボディで中身はアップルでした。20年前はボディがソニーであったことでしょう。

ホテルのチェックアウト時、タクシーの予約を再確認した黒人は「元々ソニーファンでPSPで遊んでいた時期もあったけど、ソニーはテレビと繋がるだけでつまらない。アップルは世界と繋がるよ。」と言ってiPad miniを自慢げに見せてくれました。

ホテルの精算システムから従業員のシフト管理表まで全てiPad mini。

2013年は初っ端から考えさせられる日々です。

さてと…

クライアントから「年末年始の読書にお薦めの本ない?」との声掛けにお渡ししたのがこの本。昨年一番刺激が強かった本のひとつです。

要は「自分の生き方は自分で意識し、能動的に、積極的に決めなさい」ということかな?とか思って一気読みした本です。個人的に感じたことは、健康に動けるまではノマドの如くフレキシブルに行き来できる場所に居を構え、臨機応変な行動が大切かな、と思いました。

もはや一戸建て(やマンション)を買い、ローンを払い、終の住処というシステム自体が古く、時代に合っていないのでしょう。

敗戦後、そういったシステムを作り、誰もが家を持つ夢を持ち、消費中心だった時代は遠くに追いやっている最中が今なのかもしれません。まぁ、街を見渡すとビルは建ち続けてますが。

子供の頃、父親の質問に対して「まあまあ」と返事すると怒られたことを思い出します。

この国はそんな返事で生きられる時代は20年前に終わりました。この本ではお話しにならない次元。この先10年で世界は大きく変化すると考えると、私自身が対応するための変職も2-3あり、その勉強をしながら人生を切り開いて動く姿は勇ましくもあり、恐ろしくもある…そんな本です。

自分がつながっている世界の人々が距離を感じさせない通信の中に入り、そのやりとりがフラット化した時、この本に書かれてる「本当に、たぶん、こうなるだろうな」と思わせる事例の数々を思い返し、未来の日本人はどこに位置し、何ができるか?ということを考えた時、自分が興味を持ったポイントは2つでした。

  1. 歴史を理解し見識を増やすこと。文化や伝統を判断材料にした伝達は説得力を持つ
  2. リアルに世界を見て感じること。自分の体で感じていなければ情報共有に時間がかかる

フラット化した世界で日本人は価値観の異なる国の人々を上手く結ぶ「調和を促す能力」を発揮できるのではないかな?と予想しました。

日本以外の国は歴史が浅かったり、経済では弱かったり、平和が続いていたり、戦争が続いていたり、自分の立ち位置を判断する材料が乏しい国も多い。

この国は長い歴史があり、独自の言葉があり、鎖国があり、開国があり、戦争があり、平和があり、経済的に貧しい時期があり、富んだ時期があり、独自の通貨があり、世界の平均的繁栄スタイルを経験し、世界初の超高齢化を経験中。

私の常識は世界の非常識ということです。

だから、若いときの苦労は買うてでもせよと言われるんだろうと思います。その苦労が未来では個人価値を評価しマネタイズされる日がやってくるそうです。

どんな感想をいただけるか、楽しみです。

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