「考える」と「考え抜く」の違い

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我が社のビジネス内容を大きく逸脱し「(2013年)来年はどうなるの?」という自己整理をしておりました。10日間ひたすらネットから情報をかき集め、10日間ひたすら経営者の生の声を聞いていました。ようやく国内マーケットの衰退に気づいて海外に目が向いている人が増えていることを感じますが、トラベルよりも低い認識の方が圧倒的で少々驚いている今日この頃です。

さてと…

先日QE3が決まった訳ですが、そもそものドル流通量、その脇にあるツイストオペの額、右肩上がりのフードチケット人口、欧州各国のGDPレベル、南欧ピンチニュースの数々、金融円滑化法の申請社数と総額などを全て足すと、天文学的数字を越えて理解不能の数値が並びます。

いろんなことを無茶苦茶な理由付けでやってる。

でもモノは売れない。

(足りているんですね。きっと)

資料にイノベーションという言葉を使うと誤訳としか言いようがない。あえて使うとすればパラダイムシフトかな、と。以前兌換紙幣について触れましたが、不換紙幣もやり過ぎの域は超え、資料を作っているこちらもオチを見つけられない…困った。

そんな時、知り合いからの電話で「先日のガイア見た?ちょっと参考になるかも」ということで、その番組を見せてもらうのに出かけますと、それは家電量販店特集。わりと最近の番組だったようです。ヤマダ電気だったような…

その中で、番組構成上のインタビューシーンと買収に関する記者会見シーンが参考になりました。それを書き出すと…

「生き残るのは数社しかない。それにね、新興企業に取って代わられてきた歴史がある。だから、そうならないためにはどうしたらいいのか?お客様にとって一番わかりやすいサービスは「価格」なんです。この業界が初めて昨年(H23年)市場が縮小した。続いて今年(H24年)も2年連続で後退している。かつてなかったんですね…規模の利益を出すために、シェアであり、量的な数にこだわる。この考え方というのは…チェーン展開を始めて一貫して変わっていない。」。

サラッと流せば格好良く編集された内容ですが…何度見てもピントこなかった理由は「規模の利益」という言葉が馴染まなかったから。市場縮小で且つデフレなのでM&Aを繰り返し、その元となる顧客を掴むために「価格=価値」という域に閉じ込める。

結果日本は、世界規模で豊かにならないということかな?、と。

自社商品のアピールと同時に消費者の教育が欠かせない。なぜなら日本各地に何千店舗とある企業が堂々と「価格=価値」と言って販売しているんでだから。それを追随する中小企業がわんさかあるんだから。

(池上先生がこの辺りを説明してくれると「そうだったのか」となるわけですが、たぶん説明してくれないですね)

ASEAN諸国(つまり日本の外側)を目指す企業も多いようですが、アジアで最貧に位置する国でも給料は年10%の伸びだそうで、単純に計算しても20年で先進国に追いつきます。グローバール化はビジネスのスピードも早めるようなので、10年でASEANも荒らし尽くします。

今回の資料は「親が子供のレールを敷けなくなった」というスタート。たぶん逆転の発想が必要ではないかな?と思います。生きるために働くのか?働くために生きるのか?

独身子無し初老が女性の社会参加資料を作るんだからさあ大変。

資料内容をチラ見せ…

ビジネスの中心を築いてきた男性の変化は非常に小さいものです。

多くの男性は変化できません。仕事に合わせた生き方しかできないのです。言葉にすると「迎合」かもしれません。

しかし女性は違います。結婚の変化は小さいものです。
妊娠と出産が第二の人生かもしれません。

子を宿すと同時に女性は社会的に弱い器になってしまうのです。身体障害者のような辛さをを進んで受け入れるのです。お腹の子にとって強い器であることを願うからです。出産のために社会経験を捨てる覚悟があります。

子供が生まれ、育てる難しさを知っています。この難しさを男性は理解できません。

育児を頑張っても見返りはないのです。言うことは聞かず、あなたの背を見て育ちます。認められると自信を持ちます。信じて任せると、自発的に考えるのです。

あなたの「言・動」が違えば反発するのです。押し付けた行動は、正解でも反発するのです。聞くことを怠ると、心を閉ざすのです。

選択肢を与えなければ、考える癖がつかないのです。あなたが味方であることを伝えなければ、問題を相談してくれないのです。

その愛情に条件をつけてはいけません。見返りを期待せず育児を続ける必要があります。

その子供が大人になっても社会での挫折を陰日向となって支えるメッセージを送り続けているはずです。女性にとって当たり前のことを男性は学ぶことでしか理解できません。

どうですか? 全てがビジネスにあてはまることです。

資料作成はつづく..

 

【追記 2022.4.24】

昔こんなことをメモしてましたか。はずかち。

10年後に読み返しますとつくづく「日本経済で規模の利益が終わった」ことを感じます。だから円安なんでしょうね。それが本当に庶民生活に影響している。

いやー、ちよっと驚きました。

このメモを残した日のドル円は「80.26円」です。だからまだ日本国内に嘘っぱちでも元気が残っているように見えたわけですよ。それが2022.4.24現在「128.546円」です。

米ドル対円相場(仲値)一覧表 (2012年) | 七十七銀行
七十七銀行のウェブサイト。仙台を中心とした地域の皆さまとともに歩む銀行です。サービス紹介、インターネットバンキング、各種ローンや資産運用のご紹介など。

「48円」も日本円の価値を下げたわけです。

これはとても大変なこと。企業はこの10年間、グローバルへ舵をきったことで一部の人、一部の会社は生き残ったかもしれませんが民族としては滅びそうです。今のヒエラルキーがどうなっているかというとこんな感じ。

こんな感じの三角形だと思います。頂点の、ほんの少し成功者がいるだけで、あとは世界共通フルフラットに近い三角形。ごく一部以外すべて底辺みたいな方向へ向かっている印象です。

今はまだここまで行っていませんが現状を放置していると間違いなくこうなると思います。自分が真ん中より上と思っている人ほど現実をみたがらないと思いますが、裾野をどこまでも広大に広げている最中なので、よほどフットワークが軽くないと学歴ソサエティも役立たないかと思います。

自律性のない円安が続くとマズイですね。

例えるならウイスキーを愉しむのに何年ものあいだストレートやロックで愉しむにに留めていたことを「原酒不足だし、酔えりゃいいんだし、炭酸混ぜてハイボールで薄めて飲んでも旨けりゃいいじゃん」ってやってたら、酔って本来の楽しみかたを忘れちゃって、気づいたらビンボーになって薄めた酒しか飲めない状況になったような事で、日本円の価値が急速に日々薄まっています。

お客様側であるわたしたちが本質である「価格ではない価値の意味」を取り戻すには普通ではない状況に置かれてしか理解できないのかもしれません。

それにしても円安の意味が凄すぎる。

例えばトヨタ銀行とか言われるじゃないですか。その株を買う世界の人々もいるじゃないですか。その状況を内部留保と叩く人もいるじゃないですか。だからといって銀行に預けても金利なんてつかないわけですが、10年間米ドルで握ってるだけでお金が爆増する仕組みです。

この経済は生き物なので過去10年に築いたことを普通はリバース調整するわけですが、生産に占める日本の割合が低いとしたら調整できず、日本人が働く場も少ないわけで、ますます国家衰退へと向かっている気がします。

同じことが世界で起こっていますから、暴動が起こる(というか、わざと暴動を起こす)ような社会の流れに見えてなりません。困ったことです。

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